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アドラー心理学と幸福学で実践!言いにくいことの伝え方と子どもの叱り方

2021.11.14

普段、人に言いにくいことを伝えなければならないとき、あなたはどうしているだろうか。例えば、「叱る」「相手の悪いところを指摘する」といったことを部下や子ども、妻に対して伝えるときには、迷いがおきがちだ。

そんな「言いにくいこと」を伝えるには、コツがある。うまく伝えることで、相手をハッピーにすることができ、自分もハッピーになるのだ。

今回は、「言いにくいこと」の伝え方や、我が子のうまい叱り方について、ビジネス、教育、子育てまで、人間関係を改善する具体例が書かれた『アドラー心理学×幸福学でつかむ! 幸せに生きる方法』の著者の一人であるメンタルコーチの平本あきお氏に聞いた。

人に言いにくいことを伝えるときの基本

日常的な人間関係において、相手に言いにくいことがある。例えば、相手の悪いところや直してほしいところを指摘したり、叱ったりするのが苦手という人は多いだろう。

そのような「言いにくい」ことを相手に伝えるときの基本を、アドラー心理学などをもとに開発したオリジナルメソッドより、平本氏に教えてもらった。

【取材協力】

平本あきお氏
株式会社平本式 代表
カウンセリング・コーチング・瞑想のプロ。米国アドラー大学院修士号取得。東京大学大学院教育学研究科修士号取得(臨床心理)。世界中の心理療法を統合し、包括的で再現性のあるオリジナルメソッドを30年以上かけて開発。組織変革、社会変革のための『人生変革メソッド』を伝え続ける。
https://hiramotoshiki.jp/

●意見を押し付けるのではなく、協力を引き出すようなスタンスが基本

「たとえ相手が周りに迷惑な行為をしているとしても、『あなたは間違ってるからダメ、直してください』というダメ出しや『普通は○○すべきですよね』などの正論だと、相手の反発心を呼び起こしてしまいます。ですから、『あくまでも、私の意見ですが』『私が気になるので、協力してもらえませんか?』と、意見を押し付けるのではなく、協力を引き出すようなスタンスが基本です」

●相手をコントロールしようとせず、冷静に伝える

「私たちは、つい『なんでやってくれないの!』と怒ったり責める言い方をしてしまったり、反対に、遠慮したり我慢して遠回しすぎて伝わらなかったりすることがよくあります。また、察してもらいたくて嫌味な言い方になってしまうこともあります。このように責めたり、遠慮しすぎたり、嫌味になるのではなく、自分の気持ちとリクエスト、その理由を、相手をコントロールしようとせずに冷静に伝えることが重要です」

●最も重要なのは、相手とのベースとなる信頼関係があるかどうか

「そして、そのときに、最も重要なことは、『どんな言い方をするか』よりも、『相手とのベースとなる信頼関係があるかどうか』です。いざというときに、伝えるべきことがしっかり相手に伝わる秘訣は、日常でのコミュニケーションで信頼関係を構築しておくことです。それがなければ、どんなに伝え方を工夫したとしても、残念ながら相手に受け取ってもらうことはできません」

自分の子どもに対するうまい叱り方を教えてください。

この基本を踏まえて、自分の子どもに対する、うまい叱り方を教えてもらおう。子どもは、幼稚園児から小学生くらいまでを想定している。

親が子どもを叱るときによくある悩みとして、「つい感情的に叱ってしまう」「手が出そうになる」もしくは「叱っても言うことを聞かないので叱るのをためらう」といったことがある。

例えば、子どもが兄弟や友達を叩いたり、傷つけるような発言をしたときにはどう叱ればいいか。

「前提として、その都度、叱る・叱らないの態度をコロコロ変えると、子どもからすると『一貫性のない大人』に見えてしまいます。まずは子どもに対して、こんな大人になって欲しいという子どもの未来像を普段から話しておきます。そして、だからこそ叱るポイントを決めて、『この場合は本気で叱る』と事前に子どもに伝えておくと良いです」

●叱るポイントの例

1.人に対して危害を加えた場合
2.人が傷つくと分かっているのに、そういった発言や行動をした場合
3.本当はできるのに「できない」と言う場合

「大事なのは、叱るポイントを決めたら、そのポイントを守ること。最悪なパターンは、ポイントを守らず、大人の都合や利益でイラっとしたり、叱ったりすることです。すると、子どもは嫌な気持ちになり、親が子どもに話をしても聞いてくれないなどの態度に変わってしまいます」

例)大人の都合でいつもより早い時間に仕事にいかなければいけないときに、普段通りに支度している子どもに「早くしなさい!」と急に叱る。

「この場合は、例にあげた3ポイントに当てはまらないので『叱る』のではなく『お願い』します。例えば『今日は早く家を出る必要があるから、早く支度してもらえるかな?(してくれると助かる。)』などと伝えます。

事前に約束した3ポイント以外のことは『お願い』するようにすると一貫性があり、子どもは理解してくれます」

「そして、忘れないでほしい大事なことは、『親に怒られるから叩くのをやめる』という判断ではなく『相手の立場を理解して対応する』ための冷静な判断と癖づけを子どもに身につけさせることです」

子どもが後片付けをしないときの伝え方

日常的によくあるケースとして、例えば、子どもがおもちゃなどで遊んだ後に、散らかしっぱなしで後片付けをしないというものがある。この場合、どのように言えば後片付けをするようになるのだろうか。

「最初に、『遊んだら元に戻す』ということを子どもに伝えておきます。そして、子どもが片付けを行い、終わったら、子どもと一緒に喜んだり、感謝を伝えたりしましょう。ここではできるだけ、上から目線で褒めるのではなく、喜んだ気持ちを共有したり、具体的に感謝を伝えたりするなど『ヨコの関係』で関わることが大事です。その理由は、親が褒めてくれるから片付けるのではなく、子ども自身が片付けを喜んだり、楽しんで自ら行動するようになり、また、人から感謝されることで貢献感を感じるようになってほしいからです」

「片付けに関しては、親の許容次第。親の机の上や部屋が散らかっていれば、子どもにさせるのはあきらめたほうがお互いにとって良いでしょう。親が常に片付けて綺麗にして、こんなに気持ち良いということを見せると子どもは学びます」

言いにくいことの伝え方の基本と、子どもに対する叱り方を教えてもらった。普段、伝えにくいと感じている人は、ぜひ実践してみよう。

【参考】

平本あきお・前野 隆司著「アドラー心理学×幸福学でつかむ! 幸せに生きる方法」(ワニブックス)

取材・文/石原亜香利

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