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熱帯魚や金魚の水槽に生えるコケ取りテクニック

2021.12.05

水槽にへばりついたコケは、メラミンスポンジやヘラなどの道具を使って、簡単に除去できます。コケ取りをする際には、同時に『水換え』も忘れずに行いましょう。『ろ材』や『コケ取り生体』を投入して、コケの増殖を抑える方法も紹介します。

水槽のコケ取りの目的

熱帯魚や金魚を飼っていると、必ずといっていいほど発生するのが『コケ(苔)』です。コケが繁殖すると美観を損ねる上、水も汚れやすくなります。コケが生える原因と放置するデメリットについて考えてみましょう。

水槽にコケが生える原因は主に三つ

コケが生える原因として、主に『光』『養分』『水流』の三つが挙げられます。

コケは『葉緑体』を持ち、光合成によって生体に必要な有機物質を作り出しています。『日当たりの良い場所に置いた水槽』や『照明時間が長い水槽』は、日陰の水槽よりもコケが成長しやすい傾向があります。

また、水中で生きるコケは、魚の食べ残した餌やフンを養分にして成長します。小まめに掃除をしていればそれほど問題はありませんが、水槽に対して魚の数が多かったり、食べ残しがあったりすると、コケの増殖が加速するでしょう。

特に、『水流』が強い場所には、水槽内の養分が集まってくるため、コケが生えやすくなります。

放置は見栄えの悪化につながる

アクアリウムの楽しみは、色とりどりの熱帯魚やレイアウトを眺めることにあります。水槽に無数の藻やコケがへばりつけば、美観が大きく損なわれるでしょう。

水槽に生えやすいコケには、『クロヒゲゴケ』や『チャゴケ(珪藻)』などが挙げられます。 クロヒゲゴケは、黒いボンボン状の毛が特徴的なコケで、数が増えると水槽内が暗く見える原因になります。

一方のチャゴケは、光合成によって増える植物プランクトンの一種です。浮遊性があるため、水槽の至る所で増殖しやすく、水槽に付着すると水が濁ったように見えてしまいます。

水槽のコケ取りの道具と方法

(出典) photo-ac.com

水槽のサイズや水質にもよりますが、水槽のコケ取りは1~2週間に1回を目安にすると良いでしょう。放置すると掃除に時間や手間がかかるため、定期的な手入れで繁殖を防ぐのがポイントです。

基本の道具はスポンジとスクレイパー

コケ取りに必要な基本の道具は、『スポンジ』と『スクレイパー』です。どちらも、水槽のガラスにへばりついた汚れやコケを削ぎ落とすために使います。

頑固なコケには『メラミンスポンジ』を使いましょう。硬くて細かい繊維素材でできており、通常のスポンジよりも研磨力が強いのが特徴です。乾いた状態でこすると水槽に傷が付くため、水中で使用するようにします。

『スクレイパー』は、頑固な汚れやコケをこそげ取るヘラ状の道具で、水槽の深さに合わせて持ち手の長さが調節できるタイプもあります。

また、水槽の主な材質は『アクリル』または『ガラス』です。アクリルは硬度が低く傷が付きやすいため、ヘラやメラミンスポンジでこすりすぎないようにしましょう。

ガラスの水槽は、ガラスとガラスの境目がシリコンで接着されています。接着部分を剥がさないように、丁寧に扱うのがポイントです。

水槽面をしっかり拭き取る

水槽の掃除は、水がたまった状態で行います。掃除前にレイアウトや機材、生物を全て取り出し、ろ過装置の電源をOFFにします。

水中内でスポンジを絞ると、スポンジに付着していたコケや汚れが水の中に拡散するため、必ずバケツを用意しておきましょう。スポンジやスクレイパーで、頑固なコケや藻をこすり落とした後は、きれいに洗ったスポンジを使って水槽面を丁寧に拭き取ります。

また、見た目にはきれいでも、素手で触って『ぬめり』が残っていれば、コケや汚れが落ちていない証拠です。薬剤や洗剤を使う必要はありませんが、ぬめりがなくなるまでしっかりと拭き取りましょう。

水換えも同時に行う

いくら水槽面をきれいにしても、水が汚れていてはコケがすぐに繁殖してしまいます。掃除後の水は特に汚れがひどいため、水を抜いてきれいな水に入れ換えましょう。

1回の水換えでは、水槽の約1/3~1/2を交換するだけにとどめます。汚れやコケの胞子を排出するには、水の総入れ換えをしたいところですが、全てを新しい水に交換してしまうと、水質や水温の急激な変化に魚が耐えられなくなります。

汚れの状態にもよりますが、水換えの頻度は1~2週間に1回程度が目安です。魚の種類によって最適な水質が異なるため、水道水を使う場合は『人工海水の素』や『カルキ抜き剤』などを活用しましょう。

水槽のコケ発生を防ぐ方法

(出典) photo-ac.com

水槽内を『コケが繁殖しにくい状態』にすれば、コケ取りをする回数を大きく減らせます。『ろ材』や『コケ取り生体』を活用して、水槽の環境を整えましょう。

ろ材を利用し水質を安定させる

コケが発生する原因の一つは『水質』です。コケの養分となる魚の餌やフンが水中から除去され、水質が安定すれば、コケの発生は抑制できるでしょう。

水質の安定に役立つのが、ろ過フィルターやろ過装置などの『ろ材』です。餌やフンなどの物理的な汚れをろ過するものもあれば、有害な物質を化学反応で無害化するろ材もあります。

活性炭・麦飯石・ゼオライトなどは、pH値や水の硬度に影響を与えるため、飼育している生物に適しているかどうかを事前に確認しましょう。プラスチックやガラスのろ材は水質に影響を与えずに、水中の汚れをろ過します。

コケ取り生体を水槽に入れる

コケ取り生体を水槽に入れると、コケの爆発的な繁殖が抑えられ、水槽内の生態系にバランスがもたらされます。飼っている熱帯魚との相性もあるため、購入時はショップスタッフに相談しましょう。

代表的なコケ取り熱帯魚として、『サイアミーズ・フライングフォックス』『ブラックモーリー』『ペンシルフィッシュ』『オトシンクルス』などが挙げられます。

また、貝類の一種である『イシマキガイ』は、水槽の壁面のコケを除去してくれる頼もしい味方です。異常繁殖しないので、コケ取り貝の中では扱いやすいといわれています。

エビ類では、『ヤマトヌマエビ』『ミナミヌマエビ』などが有名でしょう。

構成/編集部

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