睡眠を取ったはずなのに朝から既に疲れている……そんな朝起きた瞬間から感じる疲労感「朝バテ」を経験したこと、あなたにもあるのではないだろうか?
ファンケルではこのほど、2021年9月17日から9月21日の間で、全国の20代から50代の有職者男女1,000人を対象に、朝の疲労感と睡眠の質に関する意識調査を実施した。詳細は以下の通り。
ポイント①:約8割が日常生活で疲労感を実感。そのうち約6割は朝起きた瞬間から疲労感を感じる「朝バテ」だと回答
「日常生活で疲労感を感じていますか」と質問したところ、77.6%の人が感じていると回答した。男女別で見ると、男性の73.6%に対し女性は81.6%で、女性の方が疲労感を感じていることがわかった。
また疲労感を感じるタイミングでは、60.2%の人が「仕事が終わってから」と回答した。次いで、57.6%の人が「朝起きた瞬間」と回答し、起床時から疲労感を感じている「朝バテ」の人が半数以上いることがわかった。
ポイント②:約6割が1年以上前からほぼ毎日「朝バテ」を実感
朝起きた瞬間から疲労感を感じている人に「いつから朝の疲労感を感じているか」と質問したところ、64.4%の人が「1年以上前から」と回答し、最も多い結果となった。また、「朝に疲労感を感じる頻度」については、56.8%の人が「ほぼ毎日」朝から疲労感を感じていることがわかった。
ポイント③:「朝バテ」を実感している人の約8割が「睡眠の質」に不満
日常生活で疲労感を感じている人に「睡眠の質に満足しているか」と質問したところ、朝起きた瞬間から疲労感を感じている人は、81.7%が満足していないと回答した。一方で、朝起きた瞬間からは疲労感を感じない人は、63.2%が満足していないと回答した。
朝起きた瞬間から疲労感を感じている人は、そうでない人と比較して睡眠の質に満足していない割合が高いことから、「朝バテ」には睡眠の質が関係していると推測される。
ポイント④:約半数の人がコロナ禍の影響で「朝バテ」を実感することが増えたと回答
朝起きた瞬間から疲労感を感じている人に「昨今のコロナ禍の影響で、朝に疲労感を感じることが増えましたか」と聞いたところ、51.7%の人が「変わらない」と回答した。一方、増えたと回答した人も47.0%いることがわかった。増えたと回答した人も半数近くいることから、「朝バテ」の要因の一つにコロナ禍が関係しているかもしれない。
ポイント⑤:「朝バテ」を実感している人の約6割は、「家族にあたってしまうことがある」と回答。
朝起きた瞬間から疲労感を感じていて、家族にお子様がいる人に「疲れているときに不機嫌になったり、ついつい家族やお子様にあたってしまうことはありますか」と質問したところ、58.6%が「ある」と回答した。
また、「疲れているときに、家族やお子様に対して、つい言ってしまうこと」を聞いたところ、47.4%の人が「早くして」と言ってしまうことがわかった。この結果から、家族やお子様にあたってしまったり、「早くして」という言葉を言ってしまうことが多くなったら、「朝バテ」のサインかもしれない。
※朝の疲労感と睡眠の質に関する調査/ファンケル
■専門家のコメント
睡眠の最大の目的は、前日までの疲労感を軽減させることにあります。ゆえに、十分な時間、眠ったつもりでも朝に疲労感が残っているようであれば、睡眠本来の目的を果たしたとは言えません。
さらに、睡眠不足や睡眠の質が悪い睡眠負債の状態は、生活習慣の乱れにつながり「朝バテ」の原因になります。睡眠の質の悪化は、加齢、寝室環境、生活習慣などさまざまな要因がかかわっています。特にコロナ禍においては、外出自粛やステイホームに伴うストレス、テレワーク導入による行動変容、運動不足などの影響で、睡眠に悩みを抱える人が増加しました。
熟睡できない人や朝バテを感じている人は、仕事効率の低下、眠気、イライラなど日常生活に支障を来す方も多いです。すっきりした熟睡感のある目覚めを迎えるには、運動する機会を増やすなど日常のストレスを軽減して、交感神経優位な状況を抑えることが大切です。
東京疲労睡眠クリニック院長・梶本修身 先生
<調査概要>
調査名:「あなたの生活に関するアンケート」
調査期間:2021年9月17日(金)~2021年9月21日(火)
調査対象:全国の有職者/20代から50代の男女、計1,000人(性年代均等割付)
調査方法:インターネット
エリア:全国
出典元:株式会社ファンケル
構成/こじへい