コロナ禍で急増?密にならないクルマの魅力
コロナ禍でマイカーを活用するようになった人は、どのような場面でクルマを使うようになり、クルマに対する意識はどのように変わったのか。
ネクステージは30~49歳の男女560名にクルマの利用シーンに関するアンケート調査を実施した。
コロナ禍で最も増えた車の利用シーンは「買い物」
「クルマの利用機会はどのようなシーンで増えたか?」を伺ったところ、最も多かったのが「買い物」の約50%と、ほぼ半数の人が買い物シーンで車の利用が増えたと回答している。
次いで、「通勤」が約18%、「ドライブ・旅行」が約13%、「子供・家族の送り迎え」が約12%、「荷物の運搬」が約2%、「その他」が約5%と続いた。
この結果でもわかるように、「買い物」や「通勤」などの日常的な移動にクルマが使われるようになったことがわかる。
これまで、電車を活用していたシーンでも「3密」を避けるため、クルマ移動を選択する人が増加したと考えられる。
さらに、緊急事態宣言を受け、おうち時間が増加したことで、お買い物スタイルにも変化が生まれた。買い物の回数を減らすために「まとめ買い」をする人も増え、以前に比べ荷物が多くなるという影響も「買い物」にクルマを活用するようになった背景となっているのではないだろうか。
クルマ を利用している人の約半数は実は今の車に不満を持っている
「クルマ利用が増えるなかで、今お使いのクルマに対し不満を持っているか?」の質問に対し、「不満に感じた」と回答した人は全体の約50%という結果となった。
クルマを利用する機会が増えたことで、これまで気にならなかった点に関して気になるようになったという人が2人に1人いるということになる。
クルマに乗る機会が増えたことで新しい車が欲しくなっている人が多い
「今お使いのクルマに対し不満を持っているか?」の質問に「不満を感じた」と回答した人に対し、「今のクルマを買い替えたいか?」を続けて伺ってみた。
その結果、クルマの利用機会が増えたことで不満を感じている人のうち、83%が「クルマの買い替えをしたい」と思っていることがわかった。
さらに、今お使いのクルマに不満を感じていない人でも25%もの人が、「クルマの買い替えをしたい」と回答している。
この調査を通じ、コロナ禍の影響からクルマに期待することへのニーズも変わってきたことがわかる結果に。それでは、人々はクルマにどのようなことを求めるようになったのか。
次のクルマに求めるのは燃費の良さ・車内空間
「次にクルマを買い替えるならどういった点を重視するか?」という質問に対し、「燃費の良さ」が約35%、 「車内の広さ・乗車人数」が約20%という結果となった。
半数以上の人がクルマに求めているものとして、燃費の良さ、車内空間の広さをあげている。
クルマを利用する機会が増えたことで、クルマの利便性を重視する傾向がさらに強くなったことが伺える。
その他の意見として、「安全性の高さ」が約13%、「走り・エンジンの強さ」が約10%、「荷室・積載重量の大きさ」が約7%、「ナビ等、エンタメ装備の充実さ」が約4%、「自動運転・運転支援システム」が約2%となっている。
まとめ
今回の調査から、コロナ禍によってクルマの需要が高まっていることがわかった。
交通手段として今まで利用されていた電車・バスに代わり、クルマが活用されている背景には、「3密」を回避できるだけでなく、ウィズコロナの生活に合わせた行動ができることも大きく影響しているのではないだろうか。
そのため、人々がクルマに求めていることも変化してきており、日常的に使いやすいクルマ、低燃費で利便性の高さを重要視する傾向が強まっている。
これらの背景から、今使っているクルマの性能を改めて見直す人も多く、「買い替えたい」と意向を持つ人も増加している。しかし、いざ買い替えをしようと思っても、日常的に使用するクルマであるため納車まで時間がかかるのをデメリットと感じる人も少なくないだろう。
調査概要
調査内容:「車」に関する調査
調査方法:インターネット
調査期間:2021年7月10日~2021年8月04日
有効サンプル数:30~59歳の男女282名
構成/ino.