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バンダイナムコが音楽、動画、漫画が連動するプロジェクトを始動、新しい楽しみ方でアニメと差別化

2021.11.06

コロナ禍でデジタル化が一気に進み、よりスマホでのエンタメコンテンツの視聴が増えたといわれる。最近では通勤通学もほぼ通常期に戻りつつある中、電車の中でスマホで動画を楽しむことも多いのでは?

そうした動画によるエンタメコンテンツも、最近ではさらに進化している。例えば、音楽やミュージックビデオ(以下、MV)と漫画を連動させたコンテンツなども登場している。

そこで今回は、このほどバンダイナムコエンターテインメントが発表した新プロジェクトの作品や背景などから、新しいコンテンツの形を探る。

ASOBINOTESが2つの新プロジェクトを発表

2021年10月10日、バンダイナムコエンターテインメントによるサウンドエンターテインメント事業のレーベル「ASOBINOTES(アソビノオト)」が、作品を音楽やMVと連動させる2つの新しいプロジェクトを発表した。

●「SUKIMA music」

一つは、数分で楽しめる漫画と音楽を掛け合わせた「SUKIMA music(スキマミュージック)」。青春の恋愛や友人関係をテーマにしたストーリーの漫画がSNSで配信されると同時に、連動した音楽やMVも公開される。

例えば、YouTube上ではストーリー性のある歌詞に合わせて、漫画を入れ込んだミュージックビデオが展開され、Twitter上では歌詞に紐づくストーリー漫画が投稿される。動画の音楽やMV、漫画をオンライン上で相互に楽しむことができる

●「Visual Karma」

もう一つは、ボイスドラマを中心にした、2つのヴィジュアル系バンドのストーリーやそのキャラクターと、楽曲それぞれの背景がリンクしていく「Visual Karma(ヴィジュアルカルマ)」。本格的なヴィジュアル系バンドによる楽曲提供が、よりストーリーをリアルにさせる。

どちらも、単なる音楽視聴や漫画閲覧を超えた新しいアプローチといえる。それぞれのプロジェクトの背景や意図、こだわり等について、バンダイナムコエンターテインメントのプロデューサーにインタビューを行った。

音楽と動画や漫画を連動させる手法を取り入れた背景

今回、回答してくれたのは、「SUKIMA music」プロデューサーの山﨑氏と道下氏、そして「Visual Karma」プロデューサーの道下氏と松田氏だ。

まず、この2つのプロジェクトが新しいのは、音楽を、YouTubeによるMV配信やSNSによる漫画投稿などと連動させる手法を取り入れたということだ。こうした手法を取り入れた背景はどのようなことがあるのだろうか。

●「SUKIMA music」について

「自分の日常を振り返ってみると、通学・通勤時間に音楽を聴きながらメッセージを送って、寝る前に漫画を読んで、動画を見ています。また、電車に乗っているとき、ふと車内を見回してみたときに、同じようにスマホを触っている人がたくさんいることに気付きました。『漫画と音楽、動画、自分が好きなもの同士を組み合わせたら面白いのではないか?』。そんな思いつきからこの企画が始まりました。

ストーリーと楽曲を組み合わせたものは、すでにたくさん世の中に存在しています。ただ、その多くが1曲、1冊で終わってしまうものが多く、続きが見られない。そのもどかしさを解消したいと思い、SUKIMA musicでは現状、2曲2話の形で、先がつながっている物語を提供していきたいと考えています。みなさんの生活の一部としてSUKIMA musicを身近な存在にさせていくことが将来的な夢です」

●「Visual Karma」について

「『Visual Karma』は、ヴィジュアルサウンドとダークストーリーを掛け合わせた音楽原作キャラクタープロジェクトです。シナリオはボイスドラマを基本として展開されていく予定で、楽曲とキャラクターそれぞれの背景がリンクしており、バンドごとに特色のある楽曲が特徴のキャラクターコンテンツになっています。

ヴィジュアル系と呼ばれるジャンルの楽曲が、アニメやゲームの主題歌として多く起用されていたときから、ヴィジュアルサウンドとキャラクターコンテンツの親和性の高さを非常に感じておりました。

今回、『Visual Karma』という世界観の中で、キャラクターの魅力を最大化できる楽曲ジャンルとしてヴィジュアルサウンドを起用しました。シンプルにバンドごとの楽曲性を楽しんでもらいたいのはもちろん、ボイスドラマとして進行していくシナリオも『Visual Karma』という世界観を創り上げる一つとして、楽しんでいただけたらと思っております」

音楽・歌詞・漫画・動画MV・ボイスドラマ…どれがメインか

従来、漫画やアニメのサブとして音楽やMVがあるのが一般的だった。例えば、漫画が中心にあり、その漫画の楽曲が生まれたら、その楽曲をサブとして楽しむことで、漫画の世界観がより充実したものだ。

一方、これらのプロジェクトは、音楽や歌詞、漫画、MVやボイスドラマなど、様々なコンテンツがある。どれをメインととらえればいいだろうか。

●「SUKIMA music」について

「実は、あえて明確にどれをメインと設定することはしていないです。SNSによって求めている・得られる情報が異なる時代だからこそ、見ていただく方のライフスタイルに合った形で楽しんでいただければと考えています。

Twitterに親しんでいる方はまずは漫画を、逆にYouTubeやTikTokで楽曲に親しんでいる方は音や動画から。もしかしたら動画のサムネイル画像に惹かれてSUKIMA musicに触れられる方もいるかもしれません。漫画や楽曲によって、得られる情報やキャラクターの心情が少しずつ異なるので、ぜひ色々と見て想像を巡らせて、“SUKIMA時間”に楽しんでいただければと思っております」

●「Visual Karma」について

「『Visual Karma』に関しては、楽曲、ボイスドラマ、MVの3つの展開をメインとしております。どれも軸として見ていただきたいところではありますが、ヴィジュアル系バンドの皆様から提供いただいている楽曲がとても素晴らしいので、そちらを聴いていただきつつ、より歌詞や楽曲に対する解像度を高めていただくために、ボイスドラマでキャラクターのストーリーを見ていただく、そんな楽しみ方をおすすめしたいと思います」

アニメとの違いは?

これまで、アニメにおいても音楽と作品がコラボされてきた。アニメとの違いはどこにあるだろうか。

●「SUKIMA music」について

「一番大きな違いは『物語の厚さ』。アニメの主題歌ほど間接的ではなく、ミュージカル曲ほど壮大ではない、『人生におけるある一瞬』を切り取ったのがSUKIMA musicだと思っています。

アニメだと、その主人公の人生だったり栄華だったりが起承転結を経てゆっくり、しっかりと描かれていくと思うのですが、SUKIMA musicは“SUKIMA時間”に共感できる作品を届けることを主としているため、『人生におけるある一瞬』のみで、すべてを描くことはありません。またキャラクター像も自己投影してもらえるように『学校のクラス・職場にいるよね!』といったイメージを目指しました。『等身大』『共感』をキーワードに据えているので、起承転結がない、何でもない日常を切り取ったような作品も、SUKIMA musicでは、ありだと考えています」

●「Visual Karma」について

「受け手の想像の余地が大きいことが音楽原作プロジェクトの特徴だと思っています。ボイスドラマや楽曲は展開されますが、この範囲外に関しては、ユーザーの皆様の考え方や見方によって作品をとらえる角度が異なるのが面白味だと思います。

具体的に言うと、『この楽曲はこのキャラがあのことを想像して作詞しているはず…!』であったり、『このサウンドはこのキャラが作ってる!』など、ユーザーの皆様の心の中にキャラクターが実在して、それぞれの心の中で動きだし、物語を生み出していく。そんな“妄想”もファンの皆様には楽しんでいただきたい、そう思っております」

「SUKIMA music」と「Visual Karma」のこだわり

それぞれのプロジェクトについてこだわったポイントを聞いた。

●「SUKIMA music」について

「SUKIMA musicは、漫画・楽曲・MVと様々に展開していますが、その中でも漫画と楽曲を同時に魅せる必要があるミュージックビデオの制作にこだわりました。印象的で、メッセージ性が伝わる完成形をイメージしながら、漫画の中にこのシーンは入れてほしい、逆に楽曲の歌詞の中にこの表現を加えてほしい、と参加クリエイターの皆様に相談させていただくことも多々ありました。細部にもそんなこだわりが光っているので、ぜひミュージックビデオも何回も観ていただきながら、漫画と、楽曲と、色々と考察していただければと思っています」

●「Visual Karma」について

「本格的なヴィジュアルサウンドとキャラクターの心情にこだわっています。ヴィジュアル系バンドの皆様に楽曲提供いただいた曲は、ストーリーに登場する2つ、それぞれのバンドに合った楽曲になっており、このコンテンツの音楽に対する“本気度”を感じていただけるかと思います。

また、キャラクターの心情に関しては、シナリオ中、物語の大筋はもちろんのことですが、『このキャラクターはこういう発言をする』であったり、『こんな行動はしないであろう』といったところを気を付けて描いております。

本プロジェクトは、想像の余地が大きいものです。そのため、キャラクター自身の像がぼやけると解釈が展開しにくいと思っていますので、そこがぶれないように『キャラクターは何を思ってそこに居るのだろうか?』を常に立ち返りながら作っております」

今後の展開について

今後、どのような展開をしていくのだろうか。展望について聞いた。

●「SUKIMA music」について

「ユーザー参加型の施策は、いつか挑戦してみたいと思っています。漫画・楽曲・歌の組み合わせは無限大だと思うので、投票でみなさんの意見を反映させてみたり…。そういったユーザーと双方向性のコミュニケーションを否定しない部分も弊社レーベル『ASOBINOTES』の魅力だと思っているので、いつか、みなさんと作品を作り上げてみたいです」

●「Visual Karma」について

「キャラクターが自分と同じ世界に存在している、そんな展開ができればいいなと思っています。例えば、ファッションブランドとコラボして、そのモデルとしてキャラクターが起用されたり…。現実と2次元の世界が混ざり合うようなキャラクターコンテンツとして確立していけるよう頑張ります」

これまでも、作品の世界観を音楽と連動して楽しむ機会はあったが、スマホ上で、そしてTwitterとYouTubeにより、新しい形で作品を楽しめる新しいアプローチといえる。

今後、さらに“作品を楽しむ”方法が多様化していくように感じた。そして「自分にとって何が一番楽しめるのか?」ということも、一人一人が見つけていく時代になっていくのかもしれない。今後の展開が楽しみな2つのプロジェクト。ぜひ気になる人はチェックしよう。

【参考】
SUKIMA music
Visual Karma

取材・文/石原亜香利

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