プロセスセンターの強化でコストダウン&製造業化も狙う
広島を本拠地に、全64店舗を構える『フレスタ』。2021年2月期の売上高は前年比109%と好調だ。
それを支えたのが20年9月から稼働開始した新設のプロセスセンター(以下PC)だ。PCとは生鮮品の仕入れや加工、包装、配送を一括して行なう施設で、食品スーパーに導入される。
フレスタのPCで特筆すべきは、その加工度の高さと、製造品目の数だ。例えば、一般的なスーパーのPCは加工しやすい牛鶏豚しか扱わないが、フレスタではラム肉や鴨肉もPCで加工。また、1日当たりの製造品目が約250品目と一般スーパーの約2倍だ。
これにより、展開する広島、岡山、山口の食文化に対応した総菜を製造できるようになり、総菜売り上げは前年比120%まで向上した。
今後、さらに加工度を上げた独自商品の製造に注力。製造業として、他の小売り店への販売にも挑戦するつもりだ。
『フレスタ』広島
これまでインストア加工で製造していた商品が、プロセスセンター(PC)を一新したことで手間なく店頭で販売できるように。結果、人件費削減となり新商品開発へのチャレンジ、他小売店への販売などもできるようになった。
標準の店舗坪数は380坪と大きい。野菜や果物に加え、ベーカリーやお土産用コーナーなどを配置しても余裕ある動線を確保した。よって、ノンストレスで買い物でき、リピーターが生まれやすくなっている。
お総菜もすべてプロセスセンターで加工!
一部の大型店を除いて、全店舗の約7割がプロセスセンターで加工した生鮮だけを販売。インストア加工の撤廃で浮いた人員を接客に回してPOPなどを制作。
フレスタ
創業/1887年 本拠地/広島県広島市 店舗数/64店舗
売上高/716億円 従業員数/4326名(パート・アルバイト含む)
【ヒットの秘策】
プロセスセンターの利点を最大限生かし、商品開発やコストダウンに注力
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取材・文/編集部