原価率は75%に達するも高単価だから利益が出る
2020年春の緊急事態宣言で行き場をなくした魚を販売するために生まれた持ち帰り店。ネットで注文し、商品は店で受け取る方式で、最高で月に2000万円ほどの売り上げに。今や系列の全7店の経営を助ける存在だ。
扱う商品はすべて、「3万円相当の魚介類」を1万円で販売。容器代を入れれば75%にも迫る原価率だ。しかし、単価の大きさで利益が出る。これを買い支えるのは外食代わりで配ったり、誕生日で祖父母に渡したりなどするリピーターが8割だ。
現在は土日祝50セットに限定。コアなファンに細く長く提供するつもりだ。
『持ち帰りハッピーふじ』兵庫
まさかの3万円超え商品を1万円で提供!
本マグロ、イクラ、伊勢エビらはマスト。さらに夏はハモ、秋はサンマら四季折々の魚を入れて、飽きないようにする。『ハッピー魚セット』1万800円。
『持ち帰りハッピーふじ』では、3種類のお持ち帰りセットを販売。右の『セレブセット』も人気商品だ。
海翔
創業/1995年 本拠地/大阪府大阪市 店舗数/7店舗
【ヒットの秘策】
ハレの日向けにコンセプトを絞ってブレーク。「3万円相当が1万円」の明快さも奏功
取材・文/辰井裕紀
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2021年9月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。
DIME12月号の特集は「行列店に学ぶヒットの方程式」
DIME12月号の特別付録は、キャンプ、登山、アウトドア、DIY、自動車の修理、防災グッズなど、いろんな場所で使える便利な「4WAYポータブルランタン」です。付録とは思えないほどのクオリティーで、4WAYという名称の通り、様々な使い方ができるほか、お洒落な迷彩柄のデザインが特徴。