テークアウトを3倍売ったスマホオーダーの威力
埼玉を中心に、約100店舗を展開する中華料理チェーン『ぎょうざの満洲』は、2019年と2020年の5月に前年比140%と過去最高の売り上げだった。
その原動力になったのが、4~5月の緊急事態宣言下で始まった「毎日特売日」。通常320円+税の生餃子が255円+税で販売され(当時価格)、期間中は連日飛ぶように売れた。さらに、料理のテークアウトも伸びて、売り上げの約3割を占めた。牽引したのは約半数の店に導入したスマホオーダーで、事前予約をして店舗で商品を受け取るだけのスタイルが浸透した。
『ぎょうざの満洲』埼玉
異例の「生餃子の毎日特売日」を実施したのは、特売日に餃子を買うのが地域で習慣化していたため、密にならないよう日を分散させたのが理由。
冷凍餃子も展開中!
テークアウトでは、『国産ハーブ鶏の蒸し鶏』が新登場。餃子に合わせやすく、コロナ禍で体調を崩しがちな日々でもたんぱく質が気軽に摂れる。
ぎょうざの満洲
創業/1964年 本拠地/埼玉県川越市 店舗数/100店舗
売上高/81億8300万円(18年6月期)従業員数/1958名(パート・アルバイト含む)
【ヒットの秘策】
特売日の陳腐化を恐れず「毎日特売日」で真っ向勝負に挑む
取材・文/辰井裕紀
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2021年9月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。
DIME12月号の特集は「行列店に学ぶヒットの方程式」
DIME12月号の特別付録は、キャンプ、登山、アウトドア、DIY、自動車の修理、防災グッズなど、いろんな場所で使える便利な「4WAYポータブルランタン」です。付録とは思えないほどのクオリティーで、4WAYという名称の通り、様々な使い方ができるほか、お洒落な迷彩柄のデザインが特徴。