
ペット同士がお互いを想っていたことが分かる話
愛するペットを亡くした時のショックは計り知れないものがあります。
何も手に付かない、仕事にも行かず布団にくるまって何もしたくない、或いは酒を飲んで泥酔して現実から逃避したい、、、人それぞれだとは思いますがとにかくめっちゃツラいのは事実。
筆者と暮らす2匹の愛猫は今のところ元気でおてんば盛りですが、たまに2匹が亡くなった時のことを想像するだけで涙が出てきます(筆者はペットロスになること確実)
ですが、たとえば同居猫の一匹が亡くなった場合「猫もペットロスになるのか?」とふと思ったんです。厳密にはペットロスという言い方は違うかもしれませんが、相方ロス、仲間ロス、猫家族ロスに陥り、人間同様悲しみと喪失感と不安に苦しみ、もだえてしまうのではないのか?
調べてみると猫も犬も人と同じように同居猫(犬)が亡くなったとき、ペットロス(仲間ロス)になると言われています。
また、かつて『同居動物との永遠の別れの時に彼らがどんな事を思うのか』という大規模な調査が行われた時は「先立ってしまった同居犬や猫が生前好んで寝ていた場所をたえずチェックしていた」という回答が多くこの行動は犬60%、猫63%に見られたといいます。
実際に多頭飼いをしていて、猫を亡くした経験がある方々にお聞きしたところ「飼い主にすり寄ってそばから離れなくなった」「亡くなった子のお気に入りの場所を何度も覗く」「とにかく甘えん坊になった」などのコメントが寄せられました。
そして今回、仲良しだった同居猫が亡くなった後、残された猫たちはどんな行動を起こしどんな風に変わったのか?お二人にお聞きしました。
まずは14匹の猫と暮らすMAYUMIさん(@16gangs_38)。愛猫たちの中でもラブラブだったユウキくんとはーちゃんは恋人のような関係だったとか。
ユウキくん(右)とはーちゃん
しかしユウキくんは9歳で天国へ。すると、はーちゃんは…
「ユウキの葬儀の日はずっと亡骸から離れませんでした。しばらくは見てるのが苦しいくらい切なかったです。その後2ヶ月くらいは毎晩鳴いてました。たまに寂しそうにユウキの写真のそばにいたことも」
そんなはーちゃんを心配し、今は武蔵くんが彼女に寄り添ってくれてるとか。
「武蔵も兄弟を亡くしたので、はーちゃんの悲しさとツラさが分かっているのかもしれません」
MAYUMIさんはそう語ってくれました。
武蔵くんとはーちゃん
そしてもう一人、保護猫出身の黒猫ちゃんと暮らしているkurokaさん(@kuroka111)。名前を呼ぶと飛んできてくれる、くろかちゃんは現在6歳の女の子。
そして年下のしろかちゃんは生後半年の時に庭で保護。生まれつき心臓が弱かったため2歳前に虹の橋を渡ったといいます。キュートなきょとん顔がトレードマークだったとか。
約2年一緒に暮らした仲良し黒猫姉妹。しろかちゃんが亡くなった時のことをお聞きしました。
「くろかは、しろかの亡骸や遺骨、写真、イラストに寄り添っていました。写真でもしろかのことが分かるんだなと思いました。しろかを思い出して泣いている私の涙を舐めてくれたり、顔にスリスリしてくれたり、逆に私を慰めてくれたのを覚えています」
「ですが、しばらくしてそんなくろかが倒れてしまいました。妹を亡くした寂しさと落ち込む家族を心配する心労があったのかと思い反省しました。今はくろかの優しさに感謝しながら毎日を大切に暮らしています」(kurokaさん)
大切な家族を失えば、人間とか猫とか関係なく誰もが深く悲しむのかもしれません。正直、猫の気持ちや感情は分かりません、でも一緒に暮らしている家族にはそれは伝わる。痛いほど気持ちが分かるはず。猫好きならば絶対。
人間同様、時が経つことで必ず元気を取り戻してくれると思います。
それまで優しく見守ってあげるのが大事。
くっつき過ぎず離れ過ぎず、ちょうどいい距離感で。
文/太田ポーシャ