シニア世代の新しい生活スタイル提案でヒット
自宅を売って現金を受け取った後も、家賃を支払いながら住み続け、将来的に再度購入することもできる、不動産会社の「ハウスドゥ」が展開する不動産売却サービス「ハウス・リースバック」がシニアの注目を集めている。
「2013年のサービス開始以来、1200組以上が利用しています。昨年は約1800件の問い合わせがあり、約80組が契約されました」(常務取締役・冨永正英さん)
一方で、自宅を担保に金融機関から融資を受け、死亡後に持ち家を売却して返済に充てるシニア向け金融制度「リバースモーゲージ」の利用も大きく伸びている。
「当社はリバースモーゲージ保証事業も展開しています。老後の資金調達は社会課題でもあり、この両輪の効果で今後も利用者数は増え続けると考えています」(冨永さん)
躍進が続く「ハウスドゥ」を支える一角を担う存在となりそうだ。
売却で受け取った現金は多様な目的に活用
受け取ったお金の使用用途や年齢、年収制限がないことが「ハウス・リースバック」のメリット。老後生活、資金調達、資産整理目的に活用されている。
スタート約15年で店舗数は約700店
2005年に「ハウスドゥ」ブランドでの事業展開を開始。翌年にはFC事業をスタートし、2021年8月現在の加盟店舗数は698店舗に上る。
今後の生活を決めるまでの住まいとしても使われている
通常の売却と異なり、売った後も暮らし続けることができる。「リバースモーゲージ」と違い、再度購入も可能だが、その後を考えるために2~3年ほど住み、別の場所で生活をリスタートするケースも多いという。
【繁盛店ヒットの方程式】
「リバースモーゲージ保証」との両輪でシニア世代の老後生活を支援
取材・文/安藤政弘
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