古くからのファンを大切にした土台づくりが繁盛の要因
紆余曲折がありながらも開催された東京2020だが、その波及効果はかなりのもの。男女ともに金メダルを獲得したスケートボードに影響された人が専門店に押しかけている。
「特に初心者の方が多いですね。来客数は増えましたが、それもここまで固定ファンを大切にしてきたからだと思います。〝スケボーならムラサキスポーツ〟という土台、信頼性ができていなければお客さんも増えなかったと思っています」(栗田秀樹さん)。
土台づくりという点では、同店はいち早くスケートパークを開設。まだ注目度が低い時代からシーン支えてきた。パークのプロデュースも含めて、今後もブームの有無に関わらずシーンを支えていくという。この真摯な姿勢がスケートボーダーの心をつかんだ。
初心者向け完成品モデルBEST3
【No.1】スリーウェザー『コンプリートセット』1万3200円
【No.2】トイマシーン『キャットモンスター』1万8260円
【No.3】ブラインド『タントラム』1万4300円
かつてムラサキパークでも練習を行なった堀米選手(写真)の活躍により「マニアな人が多かった」(栗田さん)上野本店にも来客が増えているという。
ムラサキスポーツ 上野本店
[住]東京都台東区上野4-7-2 [電]03・3831・1868
[営]11:00〜20:00(通常) [休]なし
公共・民間合わせて418施設に増加
ムラサキスポーツは、ブーム前からスケートパークを運営
今でこそスケートパークは418施設(日本スケートパーク協会調べ)あるが、12年前にいち早く開設し、遊び場を提供したのが、写真の「ムラサキパーク東京」。
ムラサキスポーツ上野本店の栗田秀樹さん。スケボーに魅せられ、約40年、シーンを見続けた大ベテラン。
【繁盛店ヒットの方程式】
スケートパークを増やして、地道に競技人口を増やした努力が、東京2020をきっかけに結実
取材・文/今 雄飛
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2021年9月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。
DIME12月号の特集は「行列店に学ぶヒットの方程式」
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