好きな卵料理は「○○」が3年連続で不動のNo.1
IEC(国際鶏卵委員会)が公表した、2020年の日本人1人当たりの年間鶏卵消費量は340個と2019年に比べ2個増え、年々増加している。世界的に見ても、メキシコに次いで2番目の消費量だ。
キユーピーは「たまご白書 2021」で、卵の好意度を尋ねたところ(単一回答)、「とても好き」「やや好き」を合わせると86.9%となり、日本人の約9割は「卵が好き」なことが分かる。そんな卵好きな国民性をさらにひもとく調査結果の一部を紹介しよう。
①卵の魅力は「タンパク質が豊富」が突出
「卵について魅力を感じること」を尋ねたところ(複数回答可)、「卵はタンパク質が豊富」(61.8%)の魅力度が突出した。
以下、「卵は栄養バランスが良い」(38.3%)「卵は免疫力をアップさせる」(33.5%)「卵のタンパク質は良質」(32.7%)「卵はビタミン、ミネラルが豊富」(31.9%)の順となwebtづた。タンパク質、ビタミン、ミネラルなど栄養素の質・量が魅力の源泉となる様子が示唆される(資料1)。
②-1好きな料理は「目玉焼き」が、3年連続不動のNo.1
「好きな卵料理」について尋ねたところ(複数回答可)、「目玉焼き」(69.7%)が最も多く、3年連続で1位となった。
以下、「ゆで卵」(66.5%)「炒飯」(64.8%)「オムライス」(64.4%)「卵かけごはん」(60.0%)が続いた(資料2)。
「目玉焼き」は「好きな卵料理」だけでなく、「よく食べる卵料理」、「1年以内に作った卵料理」でも3年連続1位となった(添付資料なし)。
②-2最も好きな目玉焼きの焼き方は、「片面焼き半熟」が突出
「最も好きな目玉焼きの焼き方」を尋ねたところ(単一回答)、「片面焼き半熟」(70.5%)が突出して高く、次いで「片面焼き固焼き」(14.1%)となり、「片面焼き」が8割超を占めた。
居住地域別にみると、関東地方では「片面焼き半熟」が全体に比べ高く、中国地方が逆に低い傾向であることが分かった(資料3)。
②-3目玉焼きのお供は、「醤油」と「ごはん」
「目玉焼きを食べる際によく一緒に食べる(使う)もの」を尋ねたところ(複数回答可)、「醤油」(59.4%)が突出して高く、次いで「塩」(28.5%)となった。
よく一緒に食べる食材としては、「ごはん(お米)」(64.0%)が最も高く、次いで「パン」(42.8%)。
性別で見ると、女性は男性に比べ「塩」「胡椒」「パン」「野菜」と一緒に目玉焼きを食べる人が多いことが分かった(資料4)。
②-4ゆで卵のお供は、「塩」と「パン」
「ゆで卵を食べる際によく一緒に食べる(使う)もの」を尋ねたところ(複数回答可)、「塩」(67.3%)が突出して高く、次いで「マヨネーズ」(29.6%)となった。
食材の中では「パン」(36.9%)が最も高く、以下、「野菜」(24.5%)「ごはん(お米)」(24.5%)が並んだ。
性別で見ると、女性は「マヨネーズ」「パン」「野菜」と一緒にゆで卵を食べる割合が男性に比べ高いことが分かった(資料5)。
③殻むき・殻付きゆで卵に対する購入意向が前年から大きく上昇
「殻むき・殻付きゆで卵を今後買いたいか」を尋ねたところ(単一回答)、「殻をむいたゆで卵」(19.9%)、「殻付きゆで卵」(26.8%)で、共に前年から大きく増加した。
これは、市場において、殻むき・殻付きゆで卵の浸透が進んだ(メディアで取り上げられる機会が増加し、商品への理解が深まった)ことも影響していると推察される。
性年代別をみると、若年層ほど購入意向が高まる傾向があった(資料6)。
調査方法の概要
調査手法:インターネット調査
調査期間:2021年8月27日(金)~8月28日(土)
調査対象:全国 20~69歳の男女 合計2,060人
調査結果は、10歳刻みの性年代別人口構成比から算出した係数を実回収数に乗算し、実際の市場ボリュームに合わせてスコアを反映している(ウエイトバック集計)。
構成/ino.