新潟県のこと、あなたはどれくらい知っているだろうか?
新潟県では現在、県民から本県の魅力をもっと自信を持って発信・表現していただける意識や機運を育てていくことを目的として、新潟(コメジルシ)プロジェクトに取り組んでいる。
このプロジェクトの一環として「新潟コメジルシ総研」と題し100人の県民の声をもとに様々な角度から「期待どおりの新潟県」や「思いもよらない新潟県」を紹介している。今回は「新潟の地域性」をテーマとしたアンケートの調査結果を公開する。
新潟県⺠100⼈に聞いた「新潟の地域性」
ネット上でもたびたび話題に上がる「新潟県は何地⽅?」という疑問、当の新潟県⺠はどのように捉えているのだろうか。
結果としては、約半数近くが「甲信越」地⽅、次いで「関東甲信越」地⽅、という回答だった。「甲信越」とは、律令国名である「甲斐国(⼭梨県)」、「信濃国(⻑野県」」、「越後国(新潟県)」3県の総称で、関東地⽅との隣接地域であり、関東と経済的、社会的な結びつきが強いことからひとまとめにされることが多いようだ。
続いて、新潟県⺠がライバルと捉えている都道府県について質問した。結果は同じ⽇本海側の⽯川県がトップになった。中でも、県庁所在地である新潟市と⾦沢市は、⽇本海側の中核都市として互いをライバル視していると⾔われることも多く、その影響もあるのかもしれない。2位は1票差で北海道、いずれも北前船の寄港地で海上交易の拠点だったという歴史的な共通点がある。
さらに、相性がいいと思う都道府県を調査した。結果は2位を⼤きく引き離して福島県がトップだった。理由としては、歴史的に結びつきがあることや、隣県の中でも往来がしやすいことなどが挙げられており、修学旅⾏は会津だったというコメントも。上位5位で隣県以外に上がったのは2位の東京都。理由としては、上越新幹線でのアクセスが良いこと、在京の新潟県⼈が多いことなどが挙げられていた。
新潟県⺠が、これだけは他県に負けないと思っているのは、ズバリ「⽶」だった。⽔稲作付⾯積、⽔稲収穫量ともに⽇本⼀※を誇る新潟県、理由としては「他の地域で⾷べたら全然違った」というコメントが複数あった。2位は「⾷」、3位は「⽇本酒」(いずれも⽶との複数回答あり)で、新潟県⺠の「⾷」への強いプライドが感じられる結果となった。
※平成30年農林⽔産省「⽔稲の時期別作柄及び収穫量(全国農業地域別・都道府県別)より
新潟県にしかない、オンリーワンのものは?という質問については、回答が分かれる結果となったが、トップは⽇本最⼤の離島、佐渡島だった。その⾯積は854.84k㎡、東京都23区(627.57㎢)と奥多摩町(225.5㎢)を合わせた⾯積とほぼ同じ、3位に挙げられた朱鷺の⽣息地としても知られている。コメントには、その⼤きさ、歴史、海の綺麗さなどが挙げられていた。2位は、栽培⾯積が⽇本⼀※を誇る枝⾖。夏は⼭盛り、ザルいっぱいに⾷べているというコメントがあった。
※平成30年農林⽔産省「作況調査(野菜)」
<使用データ>
調査対象 新潟県内在住及び新潟県出⾝者、10代〜60代計100名(有効回答数)
調査期間 2021年7⽉19⽇(⽉)〜8⽉17⽇(⽕) 29⽇間
調査⽅法 インターネットアンケート
回答者属性 下記のとおり
出典元:新潟コメジルシ総研
構成/こじへい