寿司 × 恐竜!? 男ゴコロをくすぐる『食べ物擬獣化』図鑑とは?
小さな頃に好きだったものって、大人になってからも妙にツボをついてくるのはなぜなのでしょう。
今回は、かつて恐竜図鑑に目を輝かせ、特撮ヒーローと戦う怪獣フィギュアを集めていた大人達に贈りたい。斬新な発想で描かれた、ある生き物たちの「図鑑」をご紹介します。
「サーモンニギリス」とニギリ目スシ科のなかまたち
一見すると普通の恐竜図鑑のようにも見えるこちらは、その名も「静物図鑑」。
よく見ると、全て寿司ネタであるサーモンが元ネタになったオリジナルの生き物(?)たちが並んでいるんです!
寿司 × 恐竜という発想といいデザインといい、なんともツボをついてくる組み合わせ。イクラやカニ、ウニなど高級ネタ系もさすがのかっこよさです。
グンカンイクラスのなかまに「スジコラス」がいたりと、細かい設定まで凝られているところもたまりませんね。
ちなみにエビ好きな筆者はエビラスたちに心を奪われてしまったのですが、中でも推したいのは可愛い双頭が中二心をくすぐる「アマエビラス」です。
モンスターをゲットしたい派も狩りたい派も、見れば見るほどワクワクしてしまうこの静物図鑑。みなさんも推し「スシニギリス」を探してみてはいかがでしょうか?
食べ物擬獣化イラスト
「スシニギリス」たちを生み出したのは、フリーのデザイナーであり漫画家さんでもある人気クリエイター、クマコロ/熊野ひぐま(@s_kumaco)さんです。
食べ物擬人化ならぬ「食べ物擬獣化」という新発想で描かれた静物図鑑シリーズは、「こういうのハチャメチャ好き」「普通に欲しい」とツイッターで注目を集めていました。
実はシリーズはスシ以外にも色々あり、こちらはパン好きさんに一押しの「粉目パン科のなかま」たち。
鳥っぽい子や海の生き物っぽい子まで様々なタイプがいて、こちらもまた楽しい図鑑になっています。
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クマコロ/熊野ひぐまさんが食べ物擬獣化イラストを初めて描かれたのはなんと10年以上前のことで、大学の時に「野菜」をテーマにした広告デザインの課題があったのがきっかけだったそう。
「キャラクターデザインとして食べ物を広く楽しく認知してもらう方法はないだろうか」と考え、野菜の擬獣化をしてみたのだとか。
もともと怪獣や妖怪が大好きで、痕跡だけで推測して生態を綴った絶滅動物図鑑などにロマンを感じていたというクマコロ/熊野ひぐまさん。「これを食べ物でやりたい」と思い至ったのが、「静物図鑑」のルーツなのだと語ってくれたのでした。
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子供の頃の憧れとロマンを詰め込んだ、食べ物擬獣化イラスト図鑑をご紹介しました。
■クマコロ/熊野ひぐまさん
元玩具メーカー勤務で今はフリーのデザイナー&漫画描いてます。現在ブシロードWEB様にて「地獄のハザマくん」不定期連載中。静物図鑑 食べ物擬獣化更新中。
■ツイッター https://twitter.com/s_kumaco
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.