秋といえば読書の秋だ。“読書離れ”が叫ばれて久しいが昨今ではあるが、コロナ禍でおうち時間が増えたことにより、人々の読書時間はどのように変化したのだろうか?
株式会社ライボではこのほど、451⼈の社会⼈男⼥を対象に「2021年秋の読書実態調査」を実施した。同調査では読書の頻度や時間及びよく読むジャンルを含め、コロナ禍で増えた⾃宅時間と読書の関連性などについても調査した。詳細は以下の通り。
全体の80.7%が「習慣的に読書をしている」と回答
読書の習慣については80.7%が習慣的に読書をしていると回答し、年代別に⾒ても回答者の全世代それぞれで7割以上が習慣的に読書をしているという回答結果になった。
また、読書に⽤いるデバイスについては紙媒体が64.7%と最多回答で、次いでスマートフォン49.7%、PC/タブレット43.7%という回答結果になった。
読書の頻度は「⽉に1冊以上」が最多の25.1%で、読書時間は「1時間未満」が74.1%
読書の頻度は「1ヶ⽉に1冊以上」が最多の25.1%で、次いで「2〜3ヶ⽉に1冊以上」が22.0%、「1習週間に1冊」が14.6%という回答結果になった。また、1回の読書時間については30分未満が40.8%で、30分〜1時間が33.3%で、1時間以上の読書をするという回答は少数になった。
41.2%がコロナ禍前に⽐べて「読書時間が増えた」と回答
コロナ禍による⾃宅時間増加と読書時間の関連では、44.8%がコロナ禍前と読書時間に変化はないと回答する⼀⽅、41.2%がコロナ禍前と⽐べて読書時間が増えたと回答し、読書時間が減ったと回答したのは6.2%と少数回答になった。
よく読むジャンルは約半数の47.2%が「ビジネス/経済」と回答
社会⼈が読書をする⽬的として最多回答だったのが半数以上の「⾃⾝の成⻑のため」58.1%で、次いで「知識や語彙⼒向上」47.9%、「読書が好きだから」42.8%という回答結果になった。
また、これら読書⽬的に対してよく読むジャンルについては、「ビジネス/経済」が最多回答の47.2%で、「⼩説」が37.7%、「⾃⼰啓発」31.9%と続き、最も低かったのは「エッセイ/ノンフィクション」という結果になった。
社会⼈の読書に関するコメントまとめ
⾃由記述コメントではコロナ禍でテレワークなどが増えたことによる読書時間への影響や、コミュニケーションの取り⽅の変化から読書の重要性が⾼まったなど、コロナ禍との関連性が⾼いコメントが⽬⽴つ中、読書とSNSとの関連について触れるコメントもあり、社会⼈の読書にはさまざまな影響要因が関連し、読書時間や頻度及びジャンルなどに影響を与えているようだ。
・コロナ前は通勤中に読書していましたが、コロナ禍でテレワークになったため読書の機会が減った。
・テレワークが増えたことでコミュニケーションの取り⽅が変化したので読書による知識の蓄積は重要。
・働き⽅も価値観も⽣活習慣も変化したコロナ禍で、読書時間や頻度、または読むジャンルも変化した。
・YouTubeやSNSのタイムラインが、⾃⼰研鑽になる為読書の重要性を下げているように感じる。
■調査まとめ
社会⼈男⼥を対象に実施した「2021年秋の読書実態調査」では、20〜60代それぞれの年代で7割以上が習慣的に読書をしていて、全体では8割以上が読書を習慣的にしていることがわかった。
このことから社会⼈の中で読書が定着化している傾向にあることがわかる。またコロナ前と⽐べて全体の4割が「読書時間が増えた」と回答したことから、⾃宅時間の増加は個々の読書時間に影響を与えていることがわかる。
昨今の社会情勢に伴った社会⼈の価値観や⽣活習慣の変化から、読書時間や頻度及び読むジャンルなどにも変化をもたらしている。このことから今後もwithコロナ、アフターコロナで、社会⼈の読書実態に変化があることが予測される。
<調査概要>
調査対象者︓全国/男⼥/20〜69歳
調査条件︓1年以内〜10年以上勤務している社会⼈
20⼈〜1000⼈以上規模の会社に所属
調査期間︓2021年10⽉6⽇〜10⽉13⽇
サンプル数︓451
調査⽅法︓インターネット調査
出典元:株式会社ライボ
https://laibo.jp/info/20211018-2/
構成/こじへい