■茂木雅世のお茶でchill out!
サッと茹でてマヨネーズをつけたり、サラダに入れたりしてもおいしいアスパラガス。
そんなアスパラガスがこんなにおいしいお茶になるなんて…思いもしなかった。
スーパーの野菜売り場でも良く目にするアスパラガスだが、実は出荷されるまでに茎の部分の大半が廃棄されているそうだ。
私自身もこのお茶に出会わなければ、恐らく知らなかった事実かもしれない。
栄養もおいしさもつまっているそんなアスパラガスの上質な部分を、捨てるのではなく何かに活用できないかと考え、開発されたお茶がある。
アスパラガスほうじ茶「翠茎茶-ROASTED ASPARAGUS TEA-」だ。
アスパラガスほうじ茶は、アスパラガスを生産する「白石農園」と加工作業を行う「かたくり福祉作業所」と「社会福祉法人あかねの会」、そして企画・販売を手掛けた株式会社REDDがタッグを組み、開発されたもの。
農=農業者、創=企画事業者、福=福祉事業所の連携を活かしながら練馬区内で完結する “農・創・福” エコノミーサイクルにより、うまれた商品だ。
アスパラガスの茎を鮮度の高いまま回収、洗浄した後、ムラが起こらないように丁寧に乾燥させ、低温で焙煎をすることで、甘みとうま味が引き出されて、おいしいお茶になるのだという。
あたたかいお湯で淹れるのはもちろん、水出しでもおいしく入り、更には山椒やミント、はちみつなどを加えてアレンジしたり、お出汁としてお料理にも使えるというが、まずはシンプルにあたたかいお湯で淹れてみた。
お茶はアスパラガスの茎そのものといった感じで、とてもかわいらしい。袋をあけると、まず、おせんべいのような香ばしい香りに驚かされた。数本、ポットに入れて、お湯を注ぎ、出来上がりを待つ。
最初は黄金色だったお茶の色が時間を置くと、ほうじ茶のようなきれいな色に…。
一口飲んでみると、想像していなかった味わいに思わず感動した。青臭さがあるのかなと勝手に思っていたのだが、全くない。おせんべいのような香ばしさとコクのある味わい、さっぱりとした後口がどれもちょうどいい。
氷を入れて冷やして飲むと、ほのかな甘さとさっぱりとした飲み口が引き立てられて、また絶品だった。
ノンカフェインで身体にも嬉しい成分がたっぷりだそうなので、お風呂やサウナの後、運動やキャンプの際など、様々なシーンに合いそうだ。
アウトドアなどの時に、ぶら下げて持っていけるようにと、パッケージのラベルにハトメがついているのも、嬉しいポイントだ。
アレンジティーとしても色々楽しめるお茶だというが、いくつか試した中で気に入った飲み方が“山椒をプラスする”と“棒焙じ茶をブレンドする”だ。
山椒を入れるとうま味と甘みのあるやさしいお茶にスパイシーさがプラスされ、ちょっと大人な味わいに。
棒ほうじ茶をブレンドすると、お茶を飲みこんだ後、鼻に抜けていく空気にほうじ茶の爽やかな香ばしさがプラスされ、より余韻を楽しめるお茶に大変身した。夜、自分時間を楽しむ時などにもぴったりだ。
おいしく頂くことが社会貢献アクションに繋がるアスパラガスほうじ茶。
やさしい気持ちと新しい発見を連れてきてくれる新感覚のお茶に癒されてみてはいかがだろうか。
茂木雅世 もき まさよ
煎茶道 東阿部流師範・ラジオDJ
2010年よりギャラリーやお店にて急須で淹れるお茶をふるまう活動を開始。現在ではお茶にまつわるモノ・コトの発信、企画を中心にお茶“漬け”の毎日を過ごしている。暮らしの中に取り入れやすいサステナブルアイテムを探求することも好きで自称“アットDIMEのゆるサステナブル部部長”
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