落とし物、拾いたいけど拾えない…コロナ禍の「あるある」に共感
マスクをつけての外出やソーシャルディスタンス、そして可能な限り他人とは非接触で過ごす生活にも慣れてしまった今日この頃。
コロナ前までなら普通にできたのに、コロナ禍だからこそできなくなってしまったこんな小さな親切がツイッターで共感を読んでいるのでご覧ください。
公園でのある日の出来事
ある日、公園でバッグから水筒を出した時、手を滑らせて落としてしまった作者。水筒がコロコロと転がった先に立っていた女性は一瞬拾うような仕草をした後、「あっ、でも触らない方がいいですよね?!んぐぐっ……ゴメンナサイッッ」と心からすまなそうに言ってくれたのです(笑)
うーん、なんて優しいお姉さん!
何も悪くないのに謝ってくれてしまった彼女の気持ちが間違いなく「親切」ですね。
目の前の落とし物、どうする?
漫画の作者はおしそ(@_______aona)さん。3歳のお子さんの子育てをされながら、育児や日常についての絵日記をSNSへ公開されている人気の絵師さんです。
冒頭の漫画が投稿されたツイートには「はいかわいい」「素敵なお姉さん」という多くのリプライと共に、「分かる」「どうするのが正解なのか」と、この時期だからこその葛藤についても共感の声が集まっていました。
確かに、本屋に入るのにも除菌をするようなご時世で、目の前に転がってきた他人の落とし物(しかも、口をつけるもの!)を拾うべきか拾わざるべきかは悩んでしまいますよね。
何が最善かは人によって考え方が違うと思いますが、今回は落とし物をした側だったおしそさんに「もし反対の立場だったらどうすると思いますか?」と尋ねてみました。
「水筒など飲食に関わるものは、私も迷うと思います。鍵やお財布などの貴重品なら声かけが間に合わなければ拾って渡すと思います」と、落とされた物によっても変わるかもしれないというご意見が。
実際に、小さなお子さんの帽子が落ちた場面に遭遇されたこともあるそうで、「拾おうか迷いましたがマスクをつけられないくらい小さな子のものは保護者の方の判断に任せようと『落ちていますよ』と声をかけました」とご体験についてお話してくれました。
相手の方の捉え方が分からない以上、落とし物はできる限り「声掛け」だけで教えてあげるのが現代のベターなのかもしれません。
2020年、初めて緊急事態宣言が出た時
そんなおしそさんのツイッターよりもう1本、コロナ禍と日常と育児について描かれた漫画をご紹介します。
遊ぶ場所もできることも限られて、気軽にお出かけもできないわけのわからない日々は、小さな子供にとってどんなにつまらないものだったのか…やるせなくなるようなエピソードでした。
2021年9月30日をもって緊急事態宣言は全面解除されましたが、再びこのような日がやってこないよう、心から収束を願います。
■イラスト提供 おしそさん
お酒とご飯、絵本と音楽が好き
■ツイッター https://twitter.com/_______aona
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.