イイ人だけど恋愛対象になれない…心優しき男が奮闘するフランス発Netflixのラブコメ映画「いつだって友達止まり」

「イイ人だけど、恋愛相手としては見れないんだ……」というセリフに何度も泣かされてきた、真面目でシャイな人必見！

2021年9月29日よりNetflixで独占配信中のNetflix映画『いつだって友達止まり』は、フランスで製作されたお洒落なラブコメディ映画。

あらすじ

女友達のバチェロッテ・パーティーのため、グループでビーチリゾートに遊びにやってきた看護師のチボー（ミカエル・ルミエール）。

周りが大はしゃぎで派手に盛り上がる中、シャイで奥手な性格のチボーは、ひとり静かに微笑みながらその様子を見守っていた。

恥ずかしがりやな性格ゆえ、誰もいない夜の海で全裸で泳ごうとしていたチボーは、そこにやってきたローズに一目惚れ。

毒魚に噛まれてケガしたローズをチボーが介抱し、ふたりの距離は一気に縮まる。

彼氏と別れたばかりのローズは、傷心旅行のためにビーチリゾートに滞在しているのだという。

なんとかしてローズと付き合いたいチボーは、女友達3人組に協力してもらい、“友達止まり男”からの脱却を目指す。

見どころ

いかにも切ないタイトルの本作。

チボーが無言で微笑みを浮かべながら登場する冒頭シーンから既に、“いい人”感がほとばしっている。

もちろん、危険な香りはゼロ。クマのぬいぐるみのような癒しオーラを身に纏っている。

そのためか、“いい人”や“友達”からなかなか脱出できない。

しかも周りの友達は筋金入りのド派手なパリピだらけ……さぞかし辛かろうと涙が出てくる。

パリピ文化がしっかり根付いている国に住む、シャイな性格の人の苦労が偲ばれる冒頭だ。

「もう、チボーは日本に来なよ……」と思っていた矢先、彼にも素敵な運命の出会いが訪れる。

チボーが恋するローズの元カレは、音楽事務所の経営者。野心家で派手好き、恋愛にも積極的な男性だ。まさにチボーとは真逆のタイプ。

俺様な元カレにウンザリしているということは、心優しいチボーにとってかなり有利なはず。

しかし、なかなか友達から恋人にまで発展させることができず、苦戦するのだった。

そこでチボーに救いの手を差し伸べるのが、猛獣のように強そうな女友達3人組。

大人の色気ただよう“いい男”に変身するための特訓内容は、けっこう実践的なので参考になるかもしれない。

とても善良なチボーの幸せを素直な気持ちで心から応援できる、心暖まる作品だ。

Netflix映画『いつだって友達止まり』
独占配信中

文／吉野潤子