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ミッキーマウスのNFTをお土産に買う!?
ベストセラー作家で、起業家としても活躍するゲイリー・ヴェイナチャック氏は、米国で行なわれたカンファレンスに登壇し「将来はミッキーマウスもNFTになる」と予言している。これはつまり、ミッキーマウスの原画のようにこれまでは現物でしかできなかったグッズ展開が、今後はNFTで実現可能になるということを指している。
日本国内でもコンテンツをNFT化する取り組みが始まっている。スクウェア・エニックスでは、同社が展開するゲーム『ミリオンアーサー』シリーズのキャラクターなどをNFT化し、デジタルシールとして販売するサービス『資産性ミリオンアーサー』をリリース予定だ。開発責任者の畑圭輔さんによると、ブロックチェーンの技術が注目され始めた2018年頃から事業への応用を構想していたという。
「子供の頃食玩のシールを集めるのが好きで、いつかデジタルでも同じようなサービスを作りたいと思っていた時に、NFTの存在を知りました。唯一性を担保できるNFTはまさにピッタリの技術でした」
NFTは投機的な活用方法もみられるが、同サービスでは〝コレクション性〟をより高めるための機能として実装する予定だと畑さんは語る。
「一般的にブロックチェーン上には唯一性の証明に必要な購入者情報などが書き込まれるので、仮にサービスが終了しても、その証明とデータ自体は半永久的に残し続けることが可能です。ファンが思い入れのあるデジタルアイテムをコレクションして、末永く大切に保管する。そんな世界を実現できればと思います」
また、NFTの技術を現物のコンテンツに応用する流れも生まれている。リードエッジコンサルティングが2021年6月よりサービス開始したNFTマーケットプレイス『NCOMIX』では、漫画家やイラストレーターなどのクリエイターが実際にイラストなどを創作し、その作品に紐付くNFTを発行・販売している。デジタルの所有権はNFTにより証明されているだけでなく、その権利を使って〝現物〟を受け取ることも可能だ。このNFTは再販が可能で、その際に生じた利益の一部は自動的にクリエイターに還元される仕組みになっている。
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デジタル上における権利の証明や唯一性が担保されたコレクションアイテムへの活用といったように、NFTが持つ「デジタル鑑定書」としての機能は、様々な新しい価値をデジタルの世界にもたらしている。
だが、本誌で『TOKYO 2040』の連載を持つ作家で、自身の作品をNFT化している沢しおんさんによると、「現状、巨大なデータをNFT化できないことが課題」だという。NFT化するコンテンツが画像やテキスト、短い動画データなのはそのためだ。技術が発展すれば、今後はあらゆる種類の電子データがNFT化されるかもしれない。
NFTによる唯一性の担保に加え、絵柄も一枚一枚異なる。
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取材・文/編集部