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枠にとらわれない新しい発想を生む「水平思考」が注目される理由

2021.11.06

水平思考は、既存の枠に囚われない新しいアイディアで問題解決を図る思考法です。水平思考が注目される主な理由や具体的な実践法を知り、水平思考を身に付けるヒントにしましょう。効果的に水平思考を高められるクイズのやり方も紹介します。

水平思考とは?

『水平思考』とは、そもそもどのような思考法のことをいうのでしょうか?まずはその詳しい内容や垂直思考との違いなど、水平思考の詳しい情報を整理しましょう。

広い視点で考えること

『水平思考(ラテラルシンキング)』とは、既成概念や常識に縛られず、広い視点で考えて問題解決を図る思考法のことです。

地中海に浮かぶ島国、マルタ出身のエドワード・デボノという人物によって1960年代に提唱されました。彼は医師・心理学者としてでなく、発明家・コンサルタント・作家などさまざまな分野で活躍し、マルチな才能を発揮しています。

既存の枠に囚われない自由な発想が生かせる思考法のため、これまでの常識では考えられないような斬新なアイデアが生まれやすいのが水平思考の特徴です。

さまざまな角度から柔軟に考察することによって新しい答えを導き出せる、いわば『直感的思考』ともいうべき思考法が水平思考といえるでしょう。

垂直思考との違い

水平思考と並んで語られることの多い思考法に、『垂直思考(ヴァーティカルシンキング)』があります。

垂直思考は、事実やデータをもとに一つの答えに向かって思考を深く突き詰めていく思考法のことです。広い視点からの自由な発想を重視する水平思考とは対極にある思考法といえるでしょう。

秩序だった思考が基本となることから、斬新なアイデアは生まれにくい一方で、論理的で説得力のある答えを導きやすいのが垂直思考の特徴です。

「AだからBになり、Cになるので、結論として導かれるのはD」と考えるのが垂直思考、「AはDにもRにもWにもなる」と考えるのが水平思考といえます。

水平思考が注目される理由

(出典) photo-ac.com

1960年代に提唱された水平思考が、現代社会において広く注目を集めています。なぜ今水平思考が注目されているのでしょうか?その理由を解説します。

社会の変化が急速で激しい

近年、社会の状況が変化するスピードはますます加速し、それに伴い人々の生活も大きく変化しました。インターネットの普及により得られる情報量が増し、多様な考え方が生まれ、価値観が揺さぶられるような経験をしたことのある人も少なくないことでしょう。

また、社会・経済情勢が変化するスピードも速く、次の瞬間にはどう転んでいるか分からないといっても大げさではありません。

社会がいきおいを増して変わってゆく中で、かつての常識や正解とされていたものは必ずしも通用しなくなっています。未知の社会で求められるのは、これまでになかった斬新な発想です。

現代社会において、固定観念に縛られない自由な発想が可能となる水平思考が重視されるのは、ある意味当然のことなのかもしれません。

新しいアイディアが求められている

社会の変化が急速になると、当然ながらビジネスの現場においても大きな変化が求められます。

多様で複雑な顧客の価値観に対応するには、既存の答えでは不十分なケースも出てくるでしょう。新しいアイディアを出し、ビジネスの現場を切り抜けなければなりません。

新しい答えを見つけるには、その答えにたどり着くまでの思考プロセスから見直すことが重要です。

事実やデータをもとに一つの答えに向かう垂直思考ではなく、自由で斬新、柔軟な思考で答えを導き出す水平思考が必要になるのです。

水平思考を高める方法

(出典) photo-ac.com

「水平思考を高めたいけれど、何をしていいか分からない」そんな人は多いのではないでしょうか。水平思考を効率的に高められる、おすすめの方法を紹介します。

異なる視点で考えてみる

水平思考は、広い視野から引き出される斬新な発想によって実現するものです。水平思考を身に付けるには、何よりもまずこれまでとは違った視点に立って思考を巡らせてみることが大切になるでしょう。

例えば、「上司の〇〇さんならどう考えるか」「子どもなら?」「外国人なら?」と、視点を自分以外の第三者にすることで、新しい発想のヒントを得られます。

「自分以外の第三者であればどう考えるか」をイメージすることは、水平思考を身に付けるための第一歩といえるでしょう。

ほかの思考法と組み合わせる

水平思考だけにこだわらず、必要に応じてほかの思考法と組み合わせてみるのも、水平思考を高めるおすすめ方法の一つです。

以下、水平思考と相性のよい主な思考法を紹介します。

  • ロジカルシンキング:筋道を立て、論理を積み上げる思考法
  • クリティカルシンキング:思考の偏りや現状について疑問を持ち、追求する思考法

水平思考でたどり着いた結論について、ロジカルシンキングで検証すれば、より現実的で説得力のある答えを導き出せます。

また、クリティカルシンキングと水平思考を同時に行うことで、既成概念から解放された自由な発想を広げられるでしょう。

自分に合う思考法の組み合わせを見つけることで、あなただけの水平思考の生かし方ができるようになるはずです。

繰り返しトレーニングする

自覚の有無にかかわらず、人はそれぞれ思考のパターンを持っています。長い年月をかけて身に付けた思考パターンを短期間で変えるのは、簡単ではありません。

「水平思考を高めたい」と望むのであれば、以下のステップのように水平思考につながる思考を繰り返し行い、徐々に自分自身へ浸透させることが必要です。

  1. 問題の整理(何が足りないのか・不満なのか・間違っているのか)
  2. 現状の理解(なぜ問題が生じているのか・なぜ現状は〇〇なのか)
  3. ゴール設定(どうなれば問題は解決したといえるのか)
  4. 問題解決法の模索(どうしたら問題は解決できるのか)

こうした思考パターンを習慣化することで、自然に水平思考を自分のものにできるでしょう。

前提を疑ってみる

水平思考の重要な要素の一つに、『前提を疑う』というものがあります。

例えば、「3個のオレンジを4人で公平に分けなさい」と言われた場合、ロジカルシンキングでは『オレンジを分ける』という前提のもと、「どうすれば正確にオレンジを4等分できるのか」について考えます。

一方、水平思考の場合、『オレンジを分ける』という前提を疑うことから始まります。

「オレンジは3個しか用意できないのか」「本当に4等分する必要があるのか」などを追求し、『もう一つオレンジを用意する』『ジュースにして分ける』などの結論を得るのが水平思考です。

前提を疑うことは、水平思考を高める上で欠かせない重要なポイントといえます。

水平思考を高めるクイズが人気

(出典) photo-ac.com

中には、「水平思考を高めたいけれど、難しいことは苦手」という人もいるのではないでしょうか。勉強感がなく、楽しく水平思考を鍛えられるクイズを紹介します。

代表的な「ウミガメのスープ」問題

水平思考クイズは、以下のような手順で行われるのが一般的です。

  1. 出題者が謎が秘められた問題を読み上げる
  2. 回答者が問題に対して疑問点を質問する
  3. 2に対し、出題者が「YES」「NO」「関係ありません」のいずれかを答える
  4. 2と3を繰り返し、出題に秘められた真相を解き明かす

水平思考クイズの中でも、世界的に知られる有名な問題に『ウミガメのスープ』があります。『ウミガメのスープ』では、以下の問題が始めに提示されます。

『一人の男がレストランでウミガメのスープをオーダーした。スープを飲んだ男は、それが本物のウミガメのスープであることをシェフに確認し、帰宅後に自殺した。男はなぜ自殺したのか?』

回答者は「男がウミガメのスープを飲んだのは初めてでしたか」「男とシェフは知人ですか」など、回答にたどり着くための質問を重ね、出題者は「YES」「NO」「関係ありません」のいずれかで答えます。

なお、この問題の答えは、以下のようなものです。

『男は過去に海での遭難し、仲間とともにある島へ流れ着いた。やがて食糧不足に苦しんだ仲間たちは、死んだ仲間の遺体を食べて空腹をしのいだが、男は人の肉を食べることを頑なに拒んだ。男の体を心配した仲間は、『ウミガメのスープ』と嘘をついて仲間の肉の入ったスープを男に飲ませた。生還した男は、レストランで本物のウミガメのスープを口にしたことによって過去の真実を知り、絶望して命を断った。』

このように、出題と回答との間に一見因果関係がなく、回答を得る過程で斬新な発想を求められるのが水平思考クイズなのです。

楽しくひらめき力を高められる

水平思考クイズは、ゲーム感覚で水平思考を実践できるトレーニングです。

「どうしてこんな結末を迎えたのだろう」「何があればこの結末になるのだろう」と考えていく中で、水平思考に必要なひらめき力を楽しみながら身に付けられるでしょう。

ウミガメのスープのように水平思考クイズとして定番の問題を解くだけでなく、オリジナルの問題を作ってみるのもよいでしょう。また、さまざまな水平思考クイズが書かれた市販のカードゲームなども用意されており、水平思考クイズに挑戦する方法はさまざまです。

ぜひ友人や家族と一緒に、楽しみながら水平思考を身に付けていきましょう。

構成/編集部

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