地元愛がスゴいアグレッシブな頑固婆さんが、邪悪な悪魔に立ち向かう!
2021年10月1日よりAmazon Prime Videoで独占配信中のAmazon Original『悪魔のビンゴカード』は、アメリカで製作されたホラー・コメディ映画。Amazon Prime Videoで2020年より配信されているホラー・アンソロジー『Welcome To the Blumhouse』のうちの1作品。
主演は『バベル』『マイティ・ソー』『ランボー ラスト・ブラッド』のメキシコ人俳優アドリアナ・バラーサ。
監督は『メキシコ・オブ・デス』『パペット・キラー』などホラー映画を手掛けてきたメキシコ人のジジ・サウル・ゲレーロ。
あらすじ
郊外にあるさびれた町、オーク・スプリングス。自宅や個人商店を不動産業者に売却して町を去る住民が目下急増中。
ひとり暮らしの高齢女性ルピタ(アドリア・ナバラーサ)はオーク・スプリングスの町を愛しているため、自宅を手放すことを頑なに拒否していた。
ある日、町に新しく出来た豪華なビンゴホールのオープンイベントに遊びに行くと、“ミスター・ビッグ”を名乗る不気味なオーナーが登場。
高額賞金をかけたビンゴゲームを夜な夜な開催するが、それらはすべて邪悪なミスター・ビッグの罠だった。
大金に釣られた住民たちは残酷な方法で次々と殺害され、オーク・スプリングスは恐怖のドン底に突き落とされる。
町を愛するルピタは、得体の知れないミスター・ビッグにたったひとり立ち向かう。
見どころ
町にやってきた“よそ者”やトレンドのお店を毛嫌いして嫌がらせをするなど、頑固な意地悪婆さんぶりを炸裂させていたルピタ。
変化を一切受け入れようとしない超保守的で短気な性格をしており、冒頭ではルピタのネガティブな面が強調されている。
口調もかなり乱暴で、コミュニケーションは憎まれ口を叩くのがデフォルト。
しかし、いざ外敵が“愛する町”を襲ってきたときには、ルピタの負けず嫌いと地元愛と縄張り意識が功を奏して、高齢とは思えない攻撃力を発揮。
加齢のため体はあちこち痛むのだが、気合いと根性だけで乗り切る。
“地元の仲間”が何より大切なルピタの勇敢な戦いぶりは、日本で人気の高いヤンキー映画にも通じるものがある。
『悪魔のビンゴカード』
Amazon Prime Videoで独占配信中
(c)Amazon Studios
文/吉野潤子