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圧倒的な高画質と小型軽量化を実現!プロも舌を巻く富士フイルム「GFX50S II」の完成度

2021.10.10

■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所

ラージフォーマットのレンズキットが49万4010円!

FUJIFILMのラージフォーマットとは、フルサイズを超える43.8mm×32.9mmというセンサーサイズを採用したデジタルカメラの中判とも言える仕様だ。1億万画素を超えるGFX100シリーズと5140万画素のGFX50シリーズがある。今回、GFX50Sの進化版GFX50S IIが発売された。

着脱式だったEVFが一体型になり、ボディのデザインはGFX100Sの流れを汲むものになった。重量は900gと軽量化され、液晶画面側もスッキリとスリムになった。本機に合わせて標準ズームレンズGF35-70mmF4.5-5.6 WRが製品化され、レンズキットの実勢価格約49万4010円とU50万円を実現。撮影重量も実測1289gとU1300gになった。今回はGFX100Sを使って写真集を作られた小平尚典氏に作例撮影と検証に参加してもらいGFX50S IIのインプレを語ってもらった。

重量390gの標準ズームのおかげで撮影重量、実測1289gになったGFX50S II

アナログライクな液晶表示で感度、シャッター速度、絞り値を素早く目視できる

カスタム登録用のCモードが6個も用意されプロのニーズに対応

液晶モニターはチルト式で素早くローアングルになる

さらにタテ位置でのチルトもできるのだ

昭和の建築遺産、中銀カプセルタワービルを撮る

小平氏の提案で訪れたのは、世界初のカプセル型集合住宅、中銀カプセルタワーである。建築家、黒川記章がメタボリズムに基づき設計、1972年に完成した着脱可能なカプセルからなるビルは唯一無二の存在として異形を放ってきたが、老朽化のため2021年3月に敷地売却が決定、建物は解体される予定だ。同時に取り外されたカプセルを保存する計画も進んでいる。

この建築遺産を高解像度データで保存するためGFX50S IIを選んだ。3本の交換レンズを使って撮影した中銀カプセルタワービルの画像を最初にご覧いただきたい。

100mm相当で近づいたカプセル。140個のユニットが柱に取り付けられている。近づいてみると保護用なのか建物全体がネットで覆われていた
FUJIFILM GFX50S II GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR 1/80sec、F5.6、ISO100

新型標準ズームの28mm相当で撮影。手前が首都高、左右は新しいビルに囲まれ、ここだけが時に撮り残されたかのような空間が感じられた
FUJIFILM GFX50S II GF35-70mmF4.5-5.6 WR 1/400sec、F5.6、ISO100

24mm相当で捉えた空へと伸びるカプセルタワービル。丸窓の直径は130cmで統一されている
FUJIFILM GFX50S II GF30mmF3.5 R WR 1/125sec、F8、ISO100

113mm相当でさらにカプセルに迫る。分譲されたカプセルは、オーナーによって様々な目的で使われている。完成当時は丸窓の内側に回転式のブラインドが取り付けられていた
FUJIFILM GFX50S II GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR 1/80sec、F5.6、ISO100

重量390gの沈胴式、新標準ズーム「GF35-70mmF4.5-5.6 WR」

GF35-70mmF4.5-5.6 WRは最も新しいGFレンズで28~55mm相当の沈胴式ズームとなる。小型軽量でGFX50S IIのキットレンズにもなっている。レンズ単体での発売は11月予定。カメラとレンズの重量バランスが抜群にいいと小平氏一推しのズームレンズだ。

沈胴式でレンズ収納時は長さ73.9mm、重量は390gと軽量化された

レンズ使用時は35mmでも70mmでも全長はほぼ変わらない。花形フードが付属する

55mm相当で接近すれば美しいボケが得られる。濃淡が描き分けられた花の色もいい
FUJIFILM GFX50S II GF35-70mmF4.5-5.6 WR 1/240sec、F6.4 -0.33、ISO640

FUJIFILM独特の緑の中から、色乗りよく紫の花が浮かび上がった
FUJIFILM GFX50S II GF35-70mmF4.5-5.6 WR 1/105sec、F11 -0.33、ISO640

フィルムシミュレーションのノスタルジックネガで撮影。抑えられた発色が郷愁を誘う
FUJIFILM GFX50S II GF35-70mmF4.5-5.6 WR 1/140sec、F5.6、ISO640

フィルムシミュレーションの超高画質モノクロモードのACROSで撮影
FUJIFILM GFX50S II GF35-70mmF4.5-5.6 WR 1/140sec、F5.6、ISO640

鶏頭にとまった蜂と亀虫に寄る。前ボケと後ボケの間に深紅の花が見え隠れする
FUJIFILM GFX50S II GF35-70mmF4.5-5.6 WR 1/90sec、F5.6、ISO640

38mm相当でやや引き気味の構図。背景の絶妙なボケ味と丸ボケが美しい
FUJIFILM GFX50S II GF35-70mmF4.5-5.6 WR 1/120sec、F5.6、ISO640

夕方の小さな商店街。太陽が映り込むほどの逆光だが、階調性が保たれ破綻のない絵が撮れた
FUJIFILM GFX50S II GF35-70mmF4.5-5.6 WR 1/350sec、F5.6、ISO200

銀座に現れたレーシングマシン。28mm相当で撮影、艶やかな塗装とカーボンの質感描写が見事
FUJIFILM GFX50S II GF35-70mmF4.5-5.6 WR 1/30sec、F4.5、ISO100

28mm相当で捉えたいちょう並木。光が透けるようなイチョウの鮮やかな緑の空間が広がる
FUJIFILM GFX50S II GF35-70mmF4.5-5.6 WR 1/25sec、F4.5、ISO100

気軽に使える24mm相当の広角レンズ「GF30mmF3.5 R WR」

標準ズームの次に欲しくなるのが、24mmか18mmである。価格も重量も敷居が高い23mmではなく、今回は24mm相当の30mmF3.5をチョイス。スマホのカメラが28mmの時代、24mmは違和感なく使いこなせる普通の広角レンズになっていた。普通と言ってもGFの単焦点レンズなので、その描写力は抜群だ。

重量510g、全長99.4mmのレンズ。広角とは思えない長さで外見からも高画質を期待させる

立体感ある鶏頭の花、枯れた部分の乾いた質感と先端の深紅のコントラストが鮮やかに描かれた
FUJIFILM GFX50S II GF30mmF3.5 R WR 1/600sec、F3.5 -0.67、ISO640

手持ちでシャッター速度1/9秒で撮影。歩く人物はブレているが、それ以外はキッチリ止まった
FUJIFILM GFX50S II GF30mmF3.5 R WR 1/9sec、F5.6、ISO400

交差点を走る自転車。コントラストの高い白と黒の道路を疾走する自転車を1/60秒でブラしている
FUJIFILM GFX50S II GF30mmF3.5 R WR 1/60sec、F11、ISO100

歌舞伎座を見上げる。影になった暗部の階調性が保たれ、建物の構造や装飾が見る者を惹きつける
FUJIFILM GFX50S II GF30mmF3.5 R WR 1/160sec、F5.6、ISO100

GFシリーズ唯一の望遠ズーム「GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR」

GF100-200mmF5.6 R LM OIS WRは79~158mm相当の望遠ズームで手ブレ補正機能を内蔵している。着脱可能な三脚座を装備。重量は三脚座なしで1050gと手持ちで扱える。ポートレートからフィールドまで使えるズームで、テレコンを付ければ221mm相当として使える。

三脚座を外すとスッキリとした形になり持ちやすい。全長は183mmである

PLフィルターが操作できる深めのレンズフードが付属する

ガッチリとした三脚座が付属。フォーカスリミッターも備えている

望遠端の158mmで蝶に接近。前後のボケが美しい
FUJIFILM GFX50S II GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR 1/400sec、F7.1、ISO1600

上の画像を100%で切り出すと蝶の複眼や触角まで鮮明に描写されている、さすがラージフォーマットだ
FUJIFILM GFX50S II GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR 1/400sec、F7.1、ISO1600

イチョウの間から見える光芒。後から加工したようにキレイな光の線が描かれた
FUJIFILM GFX50S II GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR 1/40sec、F13、ISO160

いちょう並木に出来た、光と影の歩道。引き締まったシャドーが画面にメリハリを与えている
FUJIFILM GFX50S II GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR 1/125sec、F5.6、ISO160

115mm相当で絞り開放。パステル画のように滲んだ背景のボケがいい
FUJIFILM GFX50S II GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR 1/60sec、F5.6、ISO100

銀座6丁目すずらん通りを歩く人々。123mm相当で撮ると遠近感の圧縮効果で密度の高い画像が生まれた
FUJIFILM GFX50S II GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR 1/60sec、F5.6、ISO100

プロも購入を決意したバランスのいいモデル

FUJIFILM GFX50S IIを使った小平尚典氏は「M型ライカで撮っている時より軽く感じた。このボディとズームレンズのバランスがいいね」と語った。今までのGFレンズは重量級が多く、ボディに取り付けるとフロントヘビーになり、前後の動きでブレそうな気がしたという。ライカはボディを重くすることでレンズとのバランスを取っているが、この方法はシステム全体の重量が増えるため、もともと重量級のラージフォーマットには向かない。

今回は35-70mmという軽いズームレンズの登場でGFX50S IIのポテンシャルが引き出されたと言える。また、手の大きな小平氏が持ってもホールドが良く、インターフェイスは従来の富士フイルムのミラーレスと共通のため使い勝手も良かったそうだ。GFX100Sの購入を検討していた小平氏だが、GFX50S IIのレンズキットの購入を決意、交換レンズは23mmF4に加え、110mmF2または45-100mmF4を考えていると語ってくれた。

写真・文/ゴン川野

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