2021年10月から値上げされたものが続々と発表されています。たばこ、電気料金、小麦粉など、様々なものが値上げされています。
なかでも、私たちの生活に関連する食品などは、影響が大きいですよね。
ここでは、2021年10月から値上げされたものを紹介していきます。合わせて、どのような対策が考えられるかも解説していきますので、参考にしてください。
2021年10月から値上げされたもの
【たばこ】
2021年10月のたばこ税引き上げにともない、JT(日本たばこ産業)は1箱30円から40円程度の値上げを行いました。
紙巻きたばこでは「セブンスター」や「ピース(20本入り)」は560円から600円に、葉巻たばこでは「キャメル・シガー」は400円から500円になっています。
【小麦】
輸入した小麦を政府から製粉会社などに売り渡す価格(政府売渡価格)が、10月から19%引き上げられたことをうけ、輸入小麦を使用した食品などの値上がりが予測されます。
農林水産省は、小麦の国際価格の上昇、主な産地である米国北部及びカナダ南部の高温や乾燥の影響による価格高騰、輸送費用の上昇などを原因としてあげています。
また、農林水産省は、以下のような試算の例を挙げています。
・食パン1斤あたり+2.3円
・うどん(外食)1杯あたり+1.4円
・中華そば(外食)1杯あたり+1円
・小麦粉(家庭用薄力粉)1㎏あたり+14.1円
出所元:農林水産省
【マーガリン】
世界的な需要の増加や、産地の天候不順などで、原材料となる油脂類の取引価格が世界的に上昇しているとして、マーガリンなどが値上げされました。「明治」「雪印メグミルク」では、最大12%程度の値上げが見込まれています。
【コーヒー】
世界的な需要の増加や、産地の天候不順などで、コーヒー豆の相場が上昇しているとして、コーヒーの値上げも発表されています。味の素AGFは20%程度の値上げを見込んでいます。UCC上島珈琲はすでに9月から値上げしており、同じく20%程度の値上げとしています。
【遊園地】
「東京ディズニーランド」と「東京ディズニーシー」のチケット価格が、1デーパスポート(大人)では、最大700円値上げされています。
【電気料金・ガス料金】
大手の電力会社とガス会社で、電気料金とガス料金の値上げが発表されています。
東京電力は、平均的な一般家庭で30A電気使用量の260kWh/月の場合、9月より140円程度、電気料金が上がるとしています。東京ガスは、1ヵ月に30 m3を使用する標準的な家庭では、9月より104円値上がりするとしています。
なお、東京電力、東京ガスともに、すでに11月の料金についても発表されています。
東京電力では、平均的な一般家庭で11月は10月より133円の値上がり、東京ガスは、89円値上がりするとしています。
一般的な家庭では、9月に比べ、10月と11月をあわせて東京電力で273円、東京ガスで193円値上がりすることになります。
2021年1月と2021年の11月の一般家庭の料金で比較すると、東京電力は6317円から7371円と1000円以上の値上がり、東京ガスは4298円から4935円と600円以上の値上がりになっています。
出所元:東京電力10月分、11月分、1月分、東京ガス10月分、11月分、1月分
2021年10月からの値上げに対応するには
10月から幅広い商品での値上げがすでに実施されており、家計の負担が増加することが予測されます。特に家庭用の食品や光熱費の値上げは、多くの人のお財布に影響を与えることになりそうです。
新型コロナウイルスの影響もあり、なかなか収入が上がらないという場合は、支出をさらに一歩踏み込んで見直すことが大切です。
たばこなどは健康のためにもできるだけ減らし、光熱費など少し面倒な節約にも積極的に取り組みましょう。一方、食費の節約はできる限り最後に検討するなど、ストレスが少なく済ませられる方法で節約できることを考えると良いでしょう。
今年に入ってからまだ携帯電話の料金を見直していない人は、携帯電話の料金を見直すだけでも大きな節約になる可能性がありますので、あわせて取り組んでみてください。
文/家計簿・家計管理アドバイザー あき
著書に「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖(講談社の実用BOOK)」「スマホでできる あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」他