正解はない!バイクキャンプのスタイル ―クロスカブに乗り替えて軽量化へ【カブガール】
「焚き火ってなんで面白いんやろな…?」
これからのキャンプは焚き火の季節。
大きめの焚き火で揺れる火をボーっと眺めるも良し、小さめの焚き火を維持する技術を身につけるも良し、薪は買っても良し、その辺から拾ってきても良し。
キャンプにも焚き火にも正解はなく、いろんな楽しみ方がありますよね。
ハードすぎるキャンプ
私がキャンプを始めたのは6年前。東北に1週間ほどツーリングへ行った時のことでした。
お恥ずかしいことに、きっかけはなんと「旅費を節約するため」でした。
とにかく貧乏過ぎるライダーだったのでキャンプ道具はほとんどホームセンターとネットで最安値の物を、旅の予算もかなりカツカツだったのを覚えています。
硬いマットの上で夏用シュラフを使っていたため、寒すぎてほとんど寝られない夜もありました。
普通であればもうコリゴリとなりそうなものなのですが、なぜでしょう?「新しい体験だ!」とドハマりしてしまいました。
あの時のようなハードな野宿は、今となっては耐えられそうにありませんが…。
焚き火の楽しさを知る
ハードなキャンプを3年ほど続けた後、キャンプ自体に趣味性があることにようやく気が付きました。
きっかけは学生時代の先輩と久しぶりに会った時に焚き火をしたこと。
行く前は「木を燃やすだけってなにが楽しいんだ?」と疑問を持っていたのですが、あまりの面白さにその日の夜には焚き火台を注文しました。
でも、いまだに不思議なんですよね。焚き火って一体なにが楽しいんでしょう?
火をコントロールすること?それとも炎のゆらめきを眺めること?
理屈ではうまく説明がつかず、本能的に楽しんでいる自分がいるような気がします。
クロスカブをきっかけに軽量化の道へ
キャンプを楽しむことを知ってからはどんどんギアを購入しました。
安さで選んでいたせいでサイズが大きい上、持っている道具をすべて持ち運ぼうとするものだから荷物が多くなるばかりでした。
当時の愛車エストレヤにサイドバッグと80Lのシートバッグがパンパンになるまで荷物を積んでいたのだから、設営も撤収も片付けも大仕事。
もちろんすごく重くて、荷物を持ち運ぶ時は何度も休憩しながらヨタヨタとしていました。腰を傷めなかったのが不思議なぐらいです。
荷物をどんどん減らし、今のスタイルに落ち着き始めたのはクロスカブでキャンプをするようになってからでしょうか。
カブのパワーのなさをカバーするため、またキャンプ道具を積んだままでも身軽に林道を走れるようにするためでした。
もちろん一気にそろえるのは難しかったので、ひとつずつ時間をかけて。
軽くて小さいギアは高価なことが多かったのですが、その価値はあるのだと実感しています。最近は安くても機能的なギアが増えてきているのでとても有難いですよね。
一通り買い替えたのですっかりギア欲は落ち着いているのですが、目指すキャンプスタイルが変われば欲しいものも増えるのかもしれません。
この先はどんなキャンプスタイルを目指すのか…?正解がないだけに、今は自分でも想像がつきません!
文/高木はるか
アウトドア系ライター。つよく、しぶとく、たくましくをモットーにバイクとキャンプしてます。 愛車はversys650、クロスカブ110、スーパーカブ90。
高木はるかの記事は下記のサイトから
https://riding-camping-haruka.com
編集/inox.