「速く遠くへ」に優れているのがロードバイク。通勤距離が長いなら、効率的に移動できるロードバイクが最適だ。またグラベルロードなら段差を気にせず走れるのでさらに通勤が快適になる。
レースでも使用されているロードバイクは長距離を楽に走るのに特化した自転車。もし通勤距離が長いなら、eロードバイクは、電動アシストにより時間も体力もセーブしながら移動できる最高の自転車といえる。さらに軽い車体と深めの前傾姿勢で空気抵抗を抑えて、軽快な走りも申し分ない。滑るように進む乗車感覚は、憂鬱になりがちな通勤時間も爽快なものにしてくれる。
また近頃人気のグラベルロードのe-BIKEなら、eロードバイクの特徴に加えて安心感も得られる。簡単にいえば「悪路も走れるロードバイク」というのがグラベルロード。太めのタイヤがセットされているため、街中の段差などは全く問題なく走行できるし、通勤時に避けたい最大のトラブル、パンクも予防してくれる。確実に職場まで走ることが求められる自転車通勤には最も必要な要素といえる。またグラベルロードは旅用の自転車でもあるため、荷物の積載量も多い。キャリアなどに仕事道具を乗せて走れば、多少荷物が多くても、通勤距離が長くても問題ない。より軽快さを求めるならロード、安心感・確実性を求めるならグラベルロードを選ぶとよいだろう。
【選び方のポイント】
[1]軽快に走りたい、休日にサイクリングしたいならロードを選ぶ
[2]荷物が多い、通勤路に段差が多いならグラベルロード
[3]ロード、グラベルロードともに自分のサイズに合わせる
グラベルロード【15kmまで】
極太タイヤで乗り心地、走破性は◎
MIYATA『ROADREX 6180』32万8900円
50B×45Cという極太サイズのタイヤ装備し、オフロードでも安定して走れるグラベルタイプ。フォークなどには剛性が高いスルーアクスル式を採用し、さらにシマノ製コンポーネントの搭載で操作性はかなり快適だ。
【SPEC】フレーム:アルミニウム 充電時間:4時間 航続距離:105km(エコノミー走行)〜70km(フルパワー走行) 重量:18.1kg~
最大60Nm、250Wの高出力を発揮するシマノSTEPS E6180を搭載し走る場所を選ばない。
〈KON’S REVIEW〉コスパ ★★★☆☆ 走行性 ★★★★★ デザイン性 ★★★★☆
走る場所を考えずにガンガンいける安心感が特徴。乗車姿勢がラクなのも高ポイントです。
上位モデル譲りのフレーム設計を採用
キャノンデール『Topstone Neo 5』49万5000円
フレームをアルミにすることで価格を抑えたeグラベルロード。上位モデルと同様のシートステー部分の設計により振動を吸収。スムーズな走りだけではなく、ボッシュ製のユニットで力強い走りも体感できる。
【SPEC】フレーム:アルミニウムコーティング 充電時間:4時間(80分で50%充電) 航続距離:166km(エコノミー走行)〜60km(フルパワー走行) 重量:非公表
マットな塗装のアルミフレーム。下は搭載するコンポーネント、シマノGRX11。
〈KON’S REVIEW〉コスパ ★★★☆☆ 走行性 ★★★★★ デザイン性 ★★★★★
荒れた路面下でも安定するハの字形状のハンドルを装着。「シーンを選ばない」バイクの代表格。
高いコスパとデザイン性の本格グラベル
BESV『JG1』36万3000円
フロントフォークとシートポストには振動吸収性の高いカーボン素材を、ハンドルにはフレアタイプを採用し、快適性と安定感を高めている。グラベル用のコンポーネントと油圧ディスクブレーキを搭載するなど、本格的なオフロード走行が可能だ。
【SPEC】フレーム:アルミニウム 充電時間:4時間 航続距離:150km(エコノミー走行)〜40km(フルパワー走行) 重量:15.8kg
美しいフォルムを実現する、252Whのインナーフレームバッテリーを内蔵する。
〈KON’S REVIEW〉コスパ ★★★★☆ 走行性 ★★★☆☆ デザイン性 ★★★★★
38Cのチューブレスタイヤを装着するなど、パンクトラブルを気にせず走れる高い走破性が特徴。
自然で力強いペダリング感が心地いい
スペシャライズド『Turbo Creo SL E5 Comp』57万2000円
内蔵のSL1.1モーターは240Wのパワーで力強くアシストするだけではなく、力のかけ方に同調して自然なペダリングを促す。またフレームに搭載したフューチャーショック1.5によって、よりスムーズな走りを実現。
【SPEC】フレーム:アルミニウム 充電時間:2時間35分 航続距離:130km(ECOモード) 重量:14.2kg
SL1.1モーター部。下は軽く握っても大きな制動力を発揮する油圧ディスク。
〈KON’S REVIEW〉コスパ ★★★☆☆ 走行性 ★★★★★ デザイン性 ★★★★☆
軽くて走り心地が自然。まるで自分が速くなったように錯覚させてくれる、気持ちの良いバイク。
取材・文/今 雄飛
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2021年8月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。