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〝使い過ぎちゃう〟は嘘だった!?キャッシュレス派は現金派より預貯金が多いことが判明

2021.09.28

現金払いじゃないと無駄遣いしてしまう……

一昔前まで、非キャッシュレス派の言い分はこんなようなものだったが、本当にそうなのだろうか?

そんなキャッシュレス決済の実態に迫る意識調査がこのほど、PayPay銀行により、15~59歳の男女各500名、計1,000名を対象にして実施された。

キャッシュレス決済の実態とコロナ禍での変化について

普段の買い物や食事でのキャッシュレス決済の利用状況を20〜50代(800人)に聞くと、約8割が「キャッシュレス決済を行うことがある(80.5%)」と回答。

あわせて、「日常的にキャッシュレス決済を行うことがある」と回答した人(644人)を対象に、財布を持たずにスマホやカードだけを持って出かけることがあるかを聞いたところ、4割以上が「ある(43.0%)」と回答した。2019年度の調査結果※1(30.0%)から10ポイント以上も上昇し、キャッシュレス決済がより日常に浸透していることがわかった。

主に使用する決済方法について聞いたところ、キャッシュレス決済派は約6割(59.5%)、現金派は約4割(39.6%)だった。

現金派である理由については、「現金が安心だから(65.9%)」「キャッシュレスだと使い過ぎそうだから(28.8%)」に回答が集中したことから、キャッシュレス決済の安全性や”便利過ぎること”を懸念している様子がうかがえる。

確かに現金は手元に現物があるため直感的な安心感があるが、紛失や盗難に対して、有効な手立てがない。一方、キャッシュレス決済は、カードであれば第三者による不正使用があった場合に備えて保険が付帯していて、スマホ決済であればスマホ本体や決済アプリの認証解除を経なければ使用できないため、不正使用の心配が軽減できる。

また、キャッシュレス決済は使い過ぎを防ぐための使用限度額の設定や、家計簿アプリとの連携により収支の見える化が容易で、現金よりも浪費を抑制しやすい面がある。

現金派の約3割が回答した「キャッシュレスは使い過ぎそう」というイメージを覆す事実も、今回の調査で明らかになった。現在預貯金をしていると回答した人で、現金派(258人)、キャッシュレス派(451人)それぞれの現在の預貯金額をみると、現金派は約6割が「100万円未満(58.9%)」で、金額帯ごとの割合はそれぞれ「100~200万円台(17.8%)」、「300~500万円台(10.9%)」、「600~900万円台(1.6%)」、「1,000万円以上(10.9%)」だった。

対してキャッシュレス派の預貯金額は、「100万円未満(34.4%)」、「100~200万円台(20.0%)」、「300~500万円台(18.8%)」、「600~900万円台(7.1%)」、「1,000万円以上(19.7%)」となり、現金派とキャッシュレス派とでは、キャッシュレス派の方がより多くの預貯金をしていることがわかった。

さらに、「老後資金としての目標預貯金額」についても現金派(396人)とキャッシュレス派(595人)とを比較すると、両者で最多の「1,000万円以上」について、現金派は4割強(45.7%)、キャッシュレス派は約6割(60.8%)となり、キャッシュレス派の預貯金計画への目標の高さがみられた。これらの結果から、預貯金に対する意識が高い人ほど、収支の管理・見える化がしやすいキャッシュレス決済を利用している傾向がみてとれる。

コロナ禍の預貯金・投資傾向の変化について

現在の預貯金状況については約7割が「預貯金している(71.0%)」と回答し、「預貯金していないが、検討中(19.2%)」、「預貯金していないし、する予定もない(9.8%)」を大きく上回った。預貯金をしている人(710人)の預貯金の目的は、「老後資金(42.8%)」が最も多く、「趣味(40.0%)」「旅行(30.3%)」が続いた。

年代別では、2017年に実施したミレニアル世代への調査※2と10~20代の回答を比較すると、「趣味」が41.3%から52.9%と10ポイント以上も上昇した。また、「旅行」は40.3%から25.3%と15ポイント低下している。新型コロナウイルスの流行の影響により、預貯金の目的を旅行から趣味へ切り替えた人が多いこともわかった。

また、10~20代は老後などの長期的預貯金よりも、日常生活の充実や、趣味のために預貯金をする傾向がうかがえる。こうした「すぐに使うため」の短期的な預貯金額が増えると、PayPay利用のためにPayPay銀行を活用するように、決済サービスとシームレスにつながり、収支の管理も容易なネット銀行のニーズが高まるのではないかと考えられる。

現在の預貯金額については、約4割が預貯金額「100万円未満(43.2%)」と回答し、次いで、「100〜200万円(19.2%)」、「1,000万円以上(16.6%)、「300〜500万円(15.9%)」となった。年代別にみると、50代では、約2割が「100万円未満(18.8%)」、トータルで約7割が「1,000万円未満」と回答した。老後に必要となる金額は個人で異なり一概には言えないが、2019年に注目された金融庁の金融審議会市場ワーキング・グループの報告書による、「老後2,000万円問題」とのギャップも明らかになった。

また老後の預貯金の目標額については「1,000万円以上(54.4%)」が最も多く、約2人に1人が目指していることがわかり、さらに「2,000万円以上」は、37.2%と、現在の預貯金額と目標額でのギャップも明らかになった。

こうした現在の預貯金状況のなか、将来の不安については85.8%が不安を感じると回答した。年代別に見ると、30~40代は90%以上が不安と回答し、子供の教育資金や将来への備えなどが多くかかる世代が特に不安を感じている状況がわかった。

資産運用の方法としてしばしば預貯金と比べられる投資。その目的についての回答内訳でも、預貯金の目的と同様に「老後の資産形成(54.8%)」が最も多く、次いで「趣味や旅行のための貯蓄(40.4%)」となった。投資においても、「すぐに使う」短期的目的で資産運用をしている人が一定数いることがわかった。

<調査概要>
・調査期間:2021年6月24日~6月29日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:10~50代男女各500名、計1,000名(性別・世代均等割付)
・調査対象者共通条件:自身の「銀行口座」を持っている方
※nは有効回答数

出典元:PayPay銀行株式会社
https://www.paypay-bank.co.jp/company/investigation.html

構成/こじへい

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