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なぜ〝へそ〟なのか?意外と知らない「臍繰り」の由来

2021.10.02

「臍繰り」とは、倹約などをして内緒に貯めたお金のことを指す言葉。サラリーマンと専業主婦の組み合わせの家庭では、特に盛んに貯められているというこの臍繰り。なぜ「臍」という漢字を使うのか不思議に思ったことはないだろうか。そこで本記事では、「臍繰り」の正しい意味と由来、類語や英語表現について解説する。

臍繰りとは?

はじめに、「臍繰り」の読み方や由来について紹介したい。「貯金」との違いについても参考にしてほしい。

読み方は「へそくり」、意味は「内緒で貯めたお金」

「臍繰り」の読み方は「へそくり」。大人が、自分の収入や生活費の中から、倹約や内職をしてコッソリ貯めておく金銭のことだ。個人的に必要になった場合に使う目的で貯めておき、家族などには公にしていないものを言う。

なぜ「臍繰り」と呼ばれるようになった?

臍繰りの由来は複数あるが、臍繰りの「へそ」は、「綜麻(へそ)」からきている説が有力だ。綜麻とは、紡いだ麻糸をつなげて巻き付けた糸巻きのことで、古事記にも登場するほど古くからある言葉。

昔、女性たちが内職に綜麻を繰り、そこで得たわずかな賃銭を蓄えた「綜麻繰り金(へそくりがね)」を略して「綜麻繰り(へそくり)」と呼ぶようになったと言われている。綜麻繰りを内職としていた女性たちは、紡いだ麻糸を毎晩3本ずつ別に取っておき、親が死んだ時にこの麻糸で経帷子(読み方:きょうかたびら/死装束のこと)を織る習慣があった。そこから転じて、「別にとっておくこと」を「綜麻繰り」と呼び、金銭の場合にも当てはめるようになったという説もある。明確な時期は定かではないが、この「綜麻繰り」に「臍」の漢字が当てられるようになり、「臍繰り」という言葉ができたとされている。

一方で「臍」は当て字ではなく、「へそくり」と「臍」には関連性があるという説もある。昔は、銭や貴重品を腹巻などで腹に巻き付けておいたところから、他人に知られないように密かにためておくこと、またはその隠し蓄えておいた金銭を「臍繰り」と呼ぶようになったというものだ。「臍繰り」は「臍包(読み方:へそくるみ/胴巻き・腹巻のこと)」の略だという説も存在する。

へそくりと貯金の違い

では、「へそくり」と「貯金」の違いは何だろうか。「へそくり」と「貯金」の最も大きな違いは、”家族に内緒で貯めたお金かどうか”だ。個人の私財をへそくり、家族共有の財産を貯金、と区別すると分かりやすいだろう。「へそくり」は秘密裏に貯めたお金のため、貯金と比べて使い道の自由度が高いことも特徴。生活のための貯金とは分けて、”自分へのご褒美”といった目的で「へそくり」を貯めている例も多数見られるようだ。

臍繰りの類語、英語表現

ここでは、臍繰りの類語、英語表現を紹介する。「お金を内緒に貯める」臍繰りとまったく同じ意味の類語はないが、関連する語をいくつか紹介するので参考にしてほしい。意外なことに英語表現の方が、臍繰りの概念を伝えられる語彙が多い。英語圏でも臍繰りが一般的に行われていることを感じられるはず。

類語

まず「臍繰り」の関連語を見ていこう。少しずつ意味が異なるため、それぞれのシーンに最適な言葉が選べるよう、チェックしてほしい。

・タンス預金

金融機関に預けずに、家庭内に保管されている現金を指す俗用表現。かつて、タンスにしまわれることが多かったことに由来する。ちなみに、欧米ではマットレスの下が典型的な貯蔵場所といわれている。タンス預金は、家族に内緒にせずに保管する場合もあるため、「臍繰り」と区別して使用した方が良い言葉だ。

・小遣い

小遣い銭(こづかいせん)の略語。生活費とは別に、ちょっとした買い物や娯楽など、日常の雑費に宛てる金銭のことを指す。毎月決まった額の小遣いをもらうなど、オープンなイメージのあるところが、へそくりとはニュアンスが異なる。

・ポケットマネー

ポケットに入っているわずかなお金といった意味から、身につけていて自由に使える金銭のこと。へそくりが「貯める」イメージなら、ポケットマネーは「使う」イメージの強い語だ。「社長のポケットマネーで食事をごちそうになった」のように用いる。

英語表現

最後に、「臍繰り」の英語表現を紹介する。「内緒でお金を貯める」ニュアンスが含まれている語もあるため、この機会にチェックしてほしい。

・secret stash(秘密の蓄え、へそくり)

日本語の「臍繰り」と同じ意味で使える語。「Can you find out my husband’s secret stash?/夫のへそくりを見つけ出してくれませんか?」「I don’t know where to hide my secret stash./へそくりをどこに隠せば良いだろうか」のように使う。

・secret savings(秘密の金、へそくり)

secret stashと同じく「臍繰り」の意味で使える。「I bought e dress with my secret savings./へそくりでスーツを買った」「A secret to my wife,I will make a secret savings stash./妻には内緒でへそくりを貯める」などと用いる。

・nest egg(不時に備えた用意金、備蓄)

直訳すると「巣の卵」。めんどりは、自分の巣に卵があると、より多くの卵を産むようになる。そこで農家の人が、めんどりの巣に卵を置いて産卵を促したそうだ。時間とともに卵の数が増えることから、将来のためにとっておくお金を意味するようになった。「Let’s keep this sum as a nest egg./このお金は大切に蓄えておこう」「has a nest egg tucked away for a rainy day./まさかの時のために金を貯めこむ」のように使う。

文/oki

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