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ミラーレスにぴったり!連続で光量を減らせるK&F Conceptの可変NDフィルター「NANO-X バリアブル」

2021.09.28

■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所

ミラーレスに最適な可変NDフィルター

フィルター効果をEVFで確認できるミラーレスは、どんなフィルターもカンタンに使いこなせる。なかでもオススメなのがND(Neutral Density)フィルターである。その効果は光の量を減らすこと。ISO感度を上げれば光の量は増やせるが、その反対は難しいのでフィルターの出番となる。

NDフィルターには番号が振ってあり、例えばND4なら光量を1/4に減らせる。ND100なら1/100の光量になる。どのぐらい減光するかは状況に応じて変わるため、今までは複数枚のNDフィルターを持つ必要があった。これを1枚で済ませるのがK&F Concept「NANO-X バリアブル NDフィルター」である。今回、借用したのは明るさがND2-ND400まで連続可変する「KF-NNDX」の62mmと77mmで、マイクロフォーサーズのOLYMPUS「E-M1MK2」とAPS-CサイズのFUJIFILM「X-HA1」で撮影している。写真家、小平尚典氏に作例撮影の協力を仰いだ。

MRCの日本製高品質光学ガラスを採用

フィルター直径は49mm~82mmから選べる。フィルター前枠を回転させて減光量を連続可変できる仕組みだ。ガラスは日本製光学ガラスを使い、マルチ・レジスタント・コーティングにより、高い逆光耐性、キズ防止、撥水効果、撥油効果を発揮するという。

樹脂製ハードケースではなく磁石でフタを固定できるソフトケースが付属する

ケースのサイドにあるリボンを引くとフィルターが出てくる。これは便利だ

ND値の目安が目盛で入っている。ND400より回すとモアレが出ることがあるので注意

OLYMPUSの標準ズームにフィルターを装着すると純正フードが付けられなくなった

ND2相当で撮影。感度をISO64まで下げたがシャッター速度が早く滝の流れが止まってしまう
OLYMPUS E-M1MK2 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 1/400sec、F3.2、ISO64

NDフィルターを回転させてシャッター速度を遅くして水の流れを表現した
OLYMPUS E-M1MK2 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 1/5sec、F3.2、ISO64

小平氏が24mm相当で撮影した作例。シャッター速度は1/4秒で水はキレイに流れている
FUJIFILM X-H1 XF16-55mmF2.8 LM 1/4sec、F2.8、ISO200

同じく37mm相当での撮影。手ブレ補正機能のおかげで手持ちでもブレずに撮れている
FUJIFILM X-H1 XF16-55mmF2.8 LM 1/4sec、F2.8、ISO200

シャッター速度固定の動画撮影の必需品

バリアブルNDフィルターの活躍の場は静止画に止まらず、動画にも欠かせない。なぜなら動画はボケ重視で絞り開放、シャッター速度は1/30秒か1/60秒固定で撮影することが多い。この両方を固定して明るさを一定に保つにはISO感度を調整するしかない。もし調整範囲外になったら、そこで登場するのがバリアブルNDフィルターである。NDを使えば明るい日中でも絞り開放で撮影できるのだ。Mモードでミラーレスの内蔵露出計を使って、NDの減光加減も正確に決められる。

作例は明るすぎて絞り込んでしまい背景がボケない動画、そしてNDフィルターを使って絞り開放で撮影した場合である。ボケ具合の違いを見ていただきたい。


NDフィルターを使わないと絞り込んでしまい背景がボケない


NDフィルター装着で同じシャッター速度でも絞りを開け背景をボカせる

ピントの芯を残したままソフトフォーカスを実現

せっかくなので、ソフトな描写が得られるK&F Concept「ブラックディフュージョン 1/1 フィルター」も借用した。これはソフトフォーカス効果が得られフィルターで、何かと解像度が高すぎる最近のカメラで女性ポートレートを撮影するのに最適なのだ。光を柔らかく拡散する効果もあり夜景の撮影にも威力を発揮する。小平氏によればポートレートには1/1では効果が強すぎるため、1/2か1/4がオススメとのことだ。

フィルターは樹脂製のハードケースに収められている

フィルターの表面は細かい水滴が付いているかのように見える

フィルターなしの夕景の点光源。絞り開放なのでピントが合っていない部分はやや柔らかい
OLYMPUS E-M1MK2 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 1/30sec、F2.8、ISO200

フィルターを使うと点光源が、懐かしの白熱灯のようにボワッと柔らかい光に変身した
OLYMPUS E-M1MK2 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 1/30sec、F2.8、ISO200

ビルの照明も滲んだような輪郭になり、全体がフワッとした感じになった
OLYMPUS E-M1MK2 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 1/10sec、F2.8、ISO400

クルマのライトも口径が大きく、ぼんやりとして殺伐とした感じが抑えられた
OLYMPUS E-M1MK2 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 1/25sec、F2.8、ISO400

滝の写真も水滴がキラキラ光って幻想的な雰囲気になる
FUJIFILM X-H1 XF16-55mmF2.8 LM 1/250sc、F6.4、ISO400

順光で撮った小平氏のポートレート。影が濃く、コントラストが強い
FUJIFILM X-H1 XF16-55mmF2.8 LM 1/2000sec、F2.8、ISO400

ブラックディフュージョンフィルターを使えば光が和らぎ描写がソフトになる
FUJIFILM X-H1 XF16-55mmF2.8 LM 1/2000sec、F2.8、ISO400

写真・文/ゴン川野

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