タトゥー彫り師、ガラス職人、バーベキューの達人、メイクアップアーティスト……。
Netflixには、様々な職人芸にスポットを当てた面白いリアリティ番組がたくさんある。
今回ご紹介するのは、金属を自由自在に操り、素晴らしい作品を産み出すメタル・アーティスト。
2021年9月10日より独占配信中の『メタルショップ・マスター』は、溶接の技術と芸術的センスを競うNetflixシリーズ。
あらすじ
全米から集まった7名の凄腕溶接職人たち。
自分自身のアバター、バーベキューグリル、オリジナル楽器、影絵アート、“破滅後の世界でもサバイバルできるタフな車”など、毎回ユニークなお題が出される。
第6話の決勝戦で優勝した職人は、メタルショップ・マスターの称号を授与され、5万ドルの賞金を獲得する。
審査員は、アメリカ溶接協会主査のステファニー・ホフマン、MADERO/CO.オーナーで世界的デザイナーのデヴィッド・マデロ。
見どころ
溶接職人たちの製作スタイルはさまざまで、コンピューターを用いた最新技術に精通している人もいれば、昔ながらの手作業にこだわる人も。
灼熱の工房で火花と金属片を散らし、大量の汗を流しながら、真剣な表情で金属と格闘する職人たち。
無機質な金属に魂を吹き込み、独創的で美しい作品を次々と産み出す姿は、とても輝いている。
そして職人たちが溶接に出会った時のエピソードも、製作過程と同じぐらい“アツい”。
依存性だった両親の元を飛び出し10代でシングルマザーになった女性、幼い息子を交通事故で亡くした男性……みな溶接に助けられ、生きる糧と自分を表現する喜びを得ることができたのだという。
まさに“芸は身を助ける”のことわざ通り。
本作が気に入った人には、ぜひ併せてNetflixシリーズ『炎のガラスマイスター』もオススメしたい。
Netflixシリーズ『メタルショップ・マスター』
独占配信中
文/吉野潤子