ビー・エム・ダブリューは、スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)の最上級ラグジュアリー・モデルX7(エックスセブン)をベースに、日本が世界に誇る西陣の色彩芸術をインテリア・トリムおよびフロント・センター・アームレストに採用した限定モデル「X7西陣エディション」の受注を、BMWオンライン・ストアにおいて、9月22日(水)午前11時より開始。3台限定での販売となり、納車は本年末以降を予定している。
X7は、高級感溢れる威風堂々としたデザインと、ラグジュアリー・モデルに相応しい乗り心地、最大7人乗りを可能とするSAVとしての高い実用性を備えたモデルである。存在感溢れるボディ・サイズ、堂々たる佇まいを備えたエクステリア・デザイン、ロング・ホイールベースによる余裕があり乗員が長時間快適に過ごせるラグジュアリー感溢れる室内空間、路面状況を各ホイールのセンサ―で感知し車高を自動調整する4輪アダプティブ・エア・サスペンションを採用する等、最高級SAVとしての要件をすべて満たしている。
今回導入の限定モデル「X7西陣エディション」は、48Vマイルド・ハイブリッド・テクノロジーを搭載したX7 xDrive40d Pure Excellenceをベースに、BMW Individualによる内外装に加え、日本が世界に誇る西陣の色彩芸術をインテリア・トリムおよびフロント・センター・アームレストに採用した特別なモデルである。(西陣織と西陣は西陣織工業組合の商標登録)
X7西陣エディションの外装色には、BMW Individualカラーのアメトリンが使用されている。BMW Individualカラーは、複数の顔料を巧みに使い、多層塗りによる深みのある色彩を実現しており、中でも、BMW Individualアメトリンは、光のうつろいによる色彩の変化を最も感じられるカラーである。
塗料には、アルミ・フレークやマイカといった複数の顔料を巧みに使い、塗装面は下塗りからカラー層、クリア・コートまで平滑性に拘って丁寧に塗り重ねることで、色彩の深みを出すと共に、光の光度や角度がうつろうに従い宝石のアメトリンのように紫色から、赤、青、黄色と言った複雑かつ美しい輝きを放ち、エレガントなスタイルを際立たせている。
内装には、アイボリー・ホワイト・カラーのBMW Individualフル・レザー・メリノ、BMWアルカンターラ・ルーフライナー*を採用することで、高級感を演出している。
X7西陣エディションにおいては、日本が世界に誇る西陣の色彩芸術をインテリア・トリムおよびフロント・センター・アームレストに採用している。
*: 添付画像の西陣織ルーフライナーは当該限定車のコンセプトを先鋭化して表現する為の「参考部品」であり、販売車両には、含まれない。標準仕様のBMW Individualアルカンターラ・ルーフライナー(アイボリー)が装着されます。
インテリア・トリム
300年以上前にからの引箔技術を、今もなお支え守り続ける一方、世界に向けて伝統工芸の枠を超えた新たなモノづくりにも積極的に取り組んでいる京都・西陣で箔屋としての歴史を重ねてきた村田商店の直営工房となる有限会社楽芸工房が、手掛けている。
西陣織では和紙に施す箔をインテリア・トリムに直接装飾しており、「五色金重ね」という、金銀箔や顔料を表面に塗っては敢て塗りつぶし、架飾工程を5回も繰り返すことで色彩に深みを出している。幾重にも重ねられた金銀箔や様々な顔料による立体的な輝きと深みのある色彩が、室内に入り込む光を受けて季節や時間毎に表情を変え、優雅さをたたえた高貴な煌めきで室内を彩ることで、ラグジュアリーな室内空間をより上質なものへと高めている。
フロント・センター・アームレスト
伝統を守りながらも常に挑戦と革新を取り入れた進化を継続し世界に向けて西陣織の高い技術と芸術性を発信し続ける1889年創業の老舗西陣織メーカーである株式会社加納幸が、手掛けている。
箔装飾したメリノ・レザーを極めて細く裁断*1し、その一本一本の表面を引いて確かめながら絹の経糸(たていと)と繊細に織り込むという西陣の引箔技法を用いた他に類を見ない技術力と芸術性の高い室内装飾に挑戦している。レザーのしっとりした質感を残しながらも、立体感のある織の一目一目から優雅な光と色彩を放ち、上質なドライブを彩っている。
更に、卿雲(けいうん)*2をイメージした白い立体模様の織を加えることで、日中の陽の光だけでなく、夜間スカイルーフに映える美しい星空の中でも、西陣織加装飾の存在感を維持し、優雅な雰囲気を高める演出も行なわれている。
*1: メリノ・レザーへの箔装飾および、裁断は前出の有限会社楽芸工房が手掛けている。
*2: 太平の世に現れるという美しくめでたい雲。めでたいことの前兆とされる。
このX7西陣エディションは、「光と色彩のうつろい」をコンセプトに、X7独自の存在感のあるエクステリアと、明るく開放的で高品質なインテリア空間に降り注ぐ光が時間と共にうつろう様を、日独の色彩技術の競演によって美しく彩り、日本人の繊細な美意識と深く共鳴する唯一無二の限定車に仕立てている。
メーカー希望小売価格(消費税込み)
■X7西陣エディション ¥16,800,000
・上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格。また「自動車リサイクル法」に基づく、リサイクル料金が別途必要となる。
・右ハンドル仕様。AT仕様。
関連情報:https://online-store.bmw.co.jp/
構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)