今年4月には1BTC(ビットコイン)が700万円台の大台を突破した。年末には、さらに上昇するかもしれないという専門家の意見も聞こえてくる。一刻も早く仮想通貨投資を始めたほうがいいが、よくわからないまま始めて失敗してしまっては元も子もない。まずはアカウントの開設から仮想通貨の売買、そしてレバレッジ取引の手順など基本的な流れを把握しよう。
DMMビットコインでFX取引を行なう
元来、FXとは外国為替証拠金取引(Foreign Exchange)のことを指しているが、仮想通貨におけるFX取引といえばレバレッジ取引のことを指している。レバレッジ取引を扱っている取引所の選択肢は少ないが、その中でもDMMビットコインはレバレッジ取引の対象となる仮想通貨の取扱数が12種類(2021年8月18日現在)と国内取引所では最多となっている。ここからはDMM Bitcoinを使いFX取引の方法を見ていこう。
FX取引に対応する通貨は12種類
FX取引に必要な証拠金を入金する
入金方法は2種類!手数料無料のクイック入金がオススメ
DMMビットコインのアカウント開設が終わったら、次は入金のステップだ。仮想通貨FXでは入金した日本円で仮想通貨を実際に購入する現物取引とは違い、担保に当たる「証拠金」を取引所に預けて仮想通貨を買い、売りの注文しポジションを保有する。開設したアカウントのウォレット内の日本円が証拠金として反映されるので、まずはウォレットに入金をしよう。入金は「クイック入金」もしくは「銀行振込」でできる。
●DMMビットコインの入金指示画面
●クイック入金対応金融機関の例
ウォレット内の日本円がマイナスになると保有する仮想通貨が売却される
レバレッジ取引は証拠金以上の取引ができる一方で、損失が証拠金を超えることがある。ウォレット内の日本円がマイナスになると「不足金」が発生する。この状態ではウォレット内の仮想通貨が売却され日本円残高のマイナスを解消する「不足金解消取引」が行なわれる。不足金の判定は毎日AM6:59時点の状態で判断され、1週間後のAM7:00までに不足金額が解消されない場合はウォレット内のすべての仮想通貨が自動で売却される。
●証拠金不足時の解消方法
DMMビットコインで新規注文を実行
ログインをして「取引開始」をクリックすると取引ページに移動する。メニューから「レバレッジ取引(新規注文)」を選択し、銘柄を決定すれば新規注文画面が表示される。注文タイプ(下記)、数量を設定し、売り注文は「Bid/売」、買い注文は「Ask/買」をクリックすると注文が実行される。最大2倍のレバレッジで注文可能だ。なお、DMMビットコインは販売所方式の取引所のためスプレッドが大きい点に注意しよう。
●DMMビットコインFXで利用可能な注文方法
IFD、OCOなど見慣れない注文方法も選択できるが、まずはストリーミング注文か指値注文でレバレッジ取引に慣れるのがいい。ストリーミング注文では発注から30秒以内に取引が成立するとMid(仲値)で約定される「BitMatch注文」をONにするのがおすすめ。
DMMビットコインでは1日当たり0.04%の建玉手数料がかかる
●DMMビットコインの手数料一覧
DMMビットコインのレバレッジ取引ではスプレッドはあるものの取引手数料は無料となっている(BitMatch注文を除く)。しかし、ポジションを保有していると「前日終値の仲値×数量×0.04%/日」の手数料がかかってくる。これが建玉手数料だ。0.1BTC保有し、前日終値の仲値が500万円の場合、200円の手数料を負担することになる。回避する方法としてはポジションを翌日に持ち越さないこと。レバレッジ取引ではこうした知識も必要になってくる。
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取材・文/峯 亮佑