今年4月には1BTC(ビットコイン)が700万円台の大台を突破した。年末には、さらに上昇するかもしれないという専門家の意見も聞こえてくる。一刻も早く仮想通貨投資を始めたほうがいいが、よくわからないまま始めて失敗してしまっては元も子もない。まずはアカウントの開設から仮想通貨の売買、そしてレバレッジ取引の手順など基本的な流れを把握しよう。
日本円を入金する
日本円入金画面で入金先を調べて3つの方法のいずれかで入金
コインチェックの入金方法は3種類
本人確認の手続きが完了すると、自分専用の「ウォレット」が利用できるようになる。ウォレットとは仮想通貨取引における財布のようなもので、保有する日本円や仮想通貨を保管される場所である。コインチェックで仮想通貨を購入するには、まずはウォレットに日本円を入金しよう。
コインチェックではウォレットへの入金方法が「銀行振込」「コンビニ入金」「クイック入金」の3種類用意されている。入金方法によって手数料が変わるので注意したい(下の表参照)。また、一度入金した日本円は7日間出金・送金・振替ができないので、注意が必要だ(仮想通貨の購入は可能)。
●コインチェックの入金画面
銀行振込では振込手数料のみで入金可能
「銀行振込」を選ぶと、所定の銀行口座へ入金することでウォレットに反映される。同じネットバンキングからの入金でも、「クイック入金」だと手数料が高いものの、入金金額が即時反映される。
入金した日本円はウォレット画面で確認できる
●コインチェックの入金画面
入金が完了するとウォレットに反映される。ウォレットの「総資産」の項目をクリックし、「JPY」(日本円)に反映されていれば問題ない。今後、保有している仮想通貨やキャッシュポジションはここで確認しよう。
コインチェックが破綻した場合入金したお金はどうなる?
結論からいえば、暗号資産交換業者が破綻をしてもユーザーのウォレット内の仮想通貨や日本円が失われることはない。業者の保有している資産とユーザーが預けている資産は切り離して管理する「分別管理」が義務づけられているからだ。しかし、実際に暗号資産交換業者が倒産してしまうと、返金までに数年かかってしまう可能性もある。ユーザーができる防御策としては暗号資産交換業者のウォレットではなく自身のウォレットで資産を管理するの賢明だ。スマホで利用できる無料のアプリやオフラインで管理できるハードウェアタイプもある。
取引所でビットコインを購入する
(1)レートと取引枚数を入力して注文する
●コインチェックの取引所画面
仮想通貨の購入方法は「取引所方式」と「販売所方式」の2種類がある。「取引所方式」はユーザー間での売買であり、板(いた)と呼ばれる掲示板を通して注文すると、取引が成立する。板に売り注文が出ている価格に対して別ユーザーから買い注文が入ると取引が完了する。「販売所方式」では、コインチェックなどの販売所が指定するレートでいつでも購入可能だが、取引所方式と比べて価格が割高だ(詳細は後述)。
(2)相手方の注文状況によって取引の成立状態が変わる
●コインチェックの取引履歴画面
注文量に応じては一部のみ約定するということもある。例えばレートを500万円で1BTCの買い注文に0.5BTCしか売り手がつかなかった場合、残りの0.5BTCは未約定の注文として板に残り続ける。レートの変動などによってなかなか売り手がつかなくなることもあるので、その場合は一度注文をキャンセルしてから再度レート、注文量を決めてから買い注文を出し直すか、相場の下がりを期待してそのままにしておいてもよい。
取引所で対応する通貨は5種類
取引所は販売所に比べて取扱銘柄が少なくコインチェックではビットコイン(BTC)、イーサリアムクラシック(ETC)、ファクトム(FCT)、モナコイン(MONA)、パレットトークン(PLT)の5種類のみしか扱っていない。
残高はウォレット画面で確認
約定した後は、自身のウォレットを確認してみよう。購入した仮想通貨、日本円の残高を把握し次の取引に備えておこう。また、仮想通貨は小数点以下の量で注文できるため、日本円の残高が小数点以下になることもある問題はない。