今年4月には1BTC(ビットコイン)が700万円台の大台を突破した。年末には、さらに上昇するかもしれないという専門家の意見も聞こえてくる。一刻も早く仮想通貨投資を始めたほうがいいが、よくわからないまま始めて失敗してしまっては元も子もない。まずはアカウントの開設から仮想通貨の売買、そしてレバレッジ取引の手順など基本的な流れを把握しよう。
仮想通貨を始める手順
仮想通貨を売買するには、国内の暗号資産交換業者(取引所)に口座を開設して行なうのが一般的。2021年7月31日時点で、金融庁に登録されている暗号資産交換業者は31社ある。それぞれ取り扱う銘柄や手数料に差異があるが、どの業者を選んでも問題はない。本頁では国内大手業者のひとつであるコインチェックを例に挙げ、口座開設から売買までのプロセスを紹介していく。
【Step1】アカウントを作成して個人情報を入力
(1)アカウント登録を行なう
口座開設を行なうためには、まずアカウントの作成が必要になる。メールアドレス、パスワードを登録すればアカウントはすぐに作成され、マイページにログインできるようになる。この段階ではまだ仮想通貨の売買はできない。
(2)電話番号でSMS認証する
個人情報の登録に進む前に電話番号の登録が必要になる。登録したい電話番号を入力しSMSに届いた6桁の認証コードを入力すると登録完了となる。アプリによる2段階認証(後述)を設定していない場合、ログイン時にSMS認証が必要だ。
(3)住所情報などを入力する
個人情報の入力する際には誤字には注意したい。この後に提出する本人確認書類と異なる住所や生年月日を入力してしまうと口座開設の審査が通らない。住所の入力に誤りがないかなど、きちんと確認したうえで次のステップに進むようにしよう。
【Step2】本人確認書類を提出し、住所確認用のハガキを受け取る
「IDセルフィー」(本人確認書類と自分が一緒に写った画像)と本人確認書類のアップロードで提出は完了する。コインチェックが提出書類を確認すると住所確認用のハガキが郵送される。ハガキを受け取ると入金・売買などが可能になる。
●IDセルフィーのイメージ
【Step3】セキュリティー強化のため2段階認証を有効にする
(1)ブラウザーからログインして設定を開く
(2)QRコードを表示する
(3)Google Authentificatorで撮影
不正アクセスの防止などセキュリティー強化の観点だけでなく、2段階認証を行なわないと「仮想通貨の送金」と「日本円の出金」を利用できないのでしっかりと設定しておきたい。スマートフォンの認証アプリ(Google Authenticatorなど)で送信されたQRコードを読み込み、表示されたコードを入力すると設定完了となる。
【Step4】アカウント開設・本人確認はアプリでもできる
ここまでPCやスマートフォンのブラウザーを使用した登録方法を紹介してきたが、コインチェックでは公式アプリでアカウントの開設や本人確認の手続きが可能。基本的な手順は変わらないが、本人確認のステップはスマホで本人確認書類と顔の写真・動画を撮影し送信する「かんたん本人確認」という方法になっている。「かんたん本人確認」ではハガキの郵送による住所確認の手続きが省略され、本人確認書類の審査完了と同時にサービスの利用が可能なので、すぐに仮想通貨取引を始めたい方はアプリで手続きすることをおすすめする。
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取材・文/峯 亮佑