『スパイダーマン』シリーズ、『死霊のはらわた』シリーズのサム・ライミ製作!
2021年9月15日よりNetflixで独占配信中の『ナイトブック』はアメリカで製作されたファンタジー・ホラー映画。
監督は『ブライトバーン/恐怖の拡散者』のデヴィッド・ヤロヴェスキー。
あらすじ
怖い話が大好きな少年アレックス(ウィンズロウ・フェグリー)は、本を読むだけでは飽き足らず、執筆活動もしていた。
しかし何らかのトラブルが理由で、筆を折ってしまう。
その直後、アレックスは悪い魔女ナターシャ(クリステン・リッター)に捕まり、ナターシャの命令で毎晩自作の怖い話を読み聞かせることに。
「つまらなかったり怖くなかったりしたら、あんたは終わり」とナターシャ。
アレックスよりも前から捕らわれの身だった少女ヤスミン(リディア・ジュウェット)によると、「ナターシャを本気で怒らせたら殺されるより恐ろしい目に遭う」。
アレックスとヤスミンは、協力して脱出計画を練る。
見どころ
一応ジャンルはホラー映画だが、コメディとファンタジーの要素が強め。グリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』にも似ている。
アレックスがホラー好きなのは、両親の影響。アレックスの両親がガイコツ模様のパーカーをペアルックで着用しながら、ホラー好きすぎる息子を心配しているのが笑える。
ナターシャは世界中で子どもをさらっている恐ろしい魔女で、怖い話やバッドエンドの話が大好き。とても美しいが、暴君のような性格をしている。
自作のホラー小説を読み聞かせることになるが、その内容について毎回痛烈なダメ出しを受けるアレックス。
とくにナターシャが我慢ならないのは、心暖まる感動的な展開とハッピーエンド。
うっかりハッピーエンドを読み聞かせると、ナターシャの逆鱗に触れて恐ろしい目に遭うことに……。
見張り役の猫レノーアはナターシャに告げ口したり嫌がらせをしてくる意地悪な猫だが、徐々にアレックスたちに気を許すようになり、とても可愛い。
子どもの冒険心や想像力を掻き立てる不思議な物語は、親子で一緒に観賞するのに最適だ。
Netflix映画『ナイトブック』
独占配信中
文/吉野潤子