仮想通貨から派生した新たな資産や仕組みには、様々なものがある。その中でも仮想通貨投資をする人に、絶対知っておいてもらいたいキーワードを4つ選んだ。どれも相場に影響するものばかりだが、技術用語が含まれていて理解が難しそうなので、わかりやすくまとめてみた。
【1】IEO(Initial Exchange Offering)
イニシャル・エクスチェンジ・オファリング
企業などが仮想通貨を新規発行する際、直接投資家とやりとりせず、仮想通貨取引所を仲介して投資家を募る方法。直接投資家とやりとりする場合はICOというが、詐欺仮想通貨プロジェクトが横行したため、このリスクを排除するとともに発行後は仲介した仮想通貨取引所での取引が可能になる利便性もある。
【2】DeFi(Decentralized Finance)
ディセントラアイズド・ファイナンス
日本語では「分散型金融」という。銀行や証券会社などの金融機関を通さずに貸金や資産運用などの金融サービスを実現する仕組み。ブロックチェーンの特徴を生かし、記録する取引データの高い透明性によって信用担保ができて、中央管理者が不要に。また取引手数料が割安にできるメリットもある。
【3】STO(Security Token Offering)
セキュリティー・トークン・オファリング
「セキュリティー」は証券という意味で、企業の株式や不動産などの資産を裏づけに発行される価値の証明書である。これをブロックチェーンの技術でトークン化して投資を募るのがSTO。企業が直接投資家を募るほか、証券会社が仲介して投資家を募ることができる。仮想通貨取引所はSTOを扱えない。
【4】ステーキング
仮想通貨の売買でなく、保有することで報酬を得る仕組み。マイニングの代替え手段と言われ、対象となる仮想通貨のブロックチェーンのオペレーションに参加することで報酬を得る。売却せず、持ち続けることで利益を得られるため、仮想通貨の世界に「インカムゲインで利益を得る」という発想が生まれた。
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取材・文/編集部