コンプライアンスを重視する上場企業では仮想通貨投資はご法度のはずだが市場拡大の期待感から、投資を行なう企業が増えている。収益拡大に成功している企業もあり、中長期での投資意欲が高まりそうだ。
数十社の米国企業が仮想通貨へ投資
仮想通貨や関連ビジネスでの収益拡大を狙う
海外では上場企業も資産の一部として、また新たなビジネスでの収益源を作ろうと仮想通貨に投資している。投資額が多い企業をの表にまとめたが、これらのほとんどが、仮想通貨関連のビジネスを行なう目的で保有する。一方、テスラのように投資目的で保有する事例もある。またスクエアは企業がビットコイン投資を行なう際のノウハウを提供し、投資判断に迷う企業の手助けをし、さらに自社のビットコイン決済事業の拡大を目論んでいる。
●仮想通貨へ投資する主な米国企業
仮想通貨決済事業で好業績のスクエア社
個人向けの決済・送金アプリ「Cash App」での仮想通貨取引が好調。2020年第4四半期には約5.2億ドルのビットコインを売り上げた。
ビットコインの価格を左右するテスラの動向
大量の電力消費は環境にやさしくないとし、電気自動車販売時のビットコイン決済を停止したテスラ。再生可能エネルギーを活用できるかを検討しており、ビットコインのみならず仮想通貨の将来性には引き続き期待しているようだ。
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取材・文/久我吉史