2021年7月に発売されたアイリスオーヤマのスティッククリーナー「SCD-P1P-T」は、スティック装着時(モップ帯電ケースふくまず)の質量が1.6kg。着脱式バッテリーを採用しており、最長で約20分のお掃除ができます。
ヘッドには自走式のパワーヘッドを採用。少ない力で掃除機を前後しやすい点も魅力。そんなSCD-P1P-Tですが、参考価格が3万7180円とサイクロン式のスティッククリーナーとしてはリーズナブルな価格設定となっています。
リーズナブルな点は非常に魅力ですが、果たしてその使い勝手はいかに? そこで今回はSCD-P1P-Tを実際に試し、その実力を検証していきます。
ハンディタイプにもなる2Way仕様
SCD-P1P-Tはスティック時の質量が1.6kgと、ほかのコードレス掃除機と比較するとやや軽量です。
実際に手に持ってみると手元のハンドル部分で感じる重さは、ほかの1.5~2kg台のコードレス掃除機よりも軽く感じました。
スティックとヘッドを取り外せばハンディタイプとして使える点も魅力。ハンディタイプ時の質量は0.7kgで、取り回しがしやすい印象でした。
筆者の場合、どうしてもお手入れがおろそかになりがちなキーボード周りのお掃除に、SCD-P1P-Tのハンディタイプは大変便利と感じました。
スティック時の最長連続使用時間は約20分。ハンディタイプの最長連続使用時間は約23分となっています。
自走式ヘッドでカーペットのホコリもスイスイ吸える!
SCD-P1P-Tに採用されている自走式の軽量パワーヘッドは、アイリスオーヤマ製品の中でも最小&最軽量サイズ。幅224mmで質量が320gとなっています。
実際に使った感覚としてはヘッド部分が軽く小さい分、取り回しがしやすく、家具や家電などの凹凸に対してスムーズに床の掃除ができるため、わざわざ物を動かさなくてもお掃除ができる点は大変魅力だと感じました。
また、自走式のパワーヘッドを採用しているため、柔らかくて巻き込みがちなカーペットなど、ヘッドが進みにくい布製品の上でも引っかかることなくホコリを吸引できます。
さらにヘッドの高さが抑えられており、スティックの関節部分が床に対して水平近くまで曲がるため、普段掃除がしづらいソファなど家具の下にも、ヘッドを奥まで楽に入り込ませることができます。
普段は掃除しにくいエアコン周りやカーテンレールのホコリもラクラク吸引
続いてはハンディタイプとして使ってみます。
キーボードなどほこりが入り込みがちな場所はもちろん、エアコン(室内機)やカーテンレールの上、クローゼットの上段など、掃除しにくい高い場所でも、SCD-P1P-Tの質量は約0.7kgと非常に軽量なため、使っていて肩や腕に負担がかかることもありませんでした。
また使っていて感じたのはその吸引力の高さ。ここまで軽量かつ連続使用時間が20分を超えるバッテリーを搭載しているので、そこまで吸引力は高くないのでは? と想像していましたが、嬉しい誤算で予想をはるかに上回る吸引力をSCD-P1P-Tは見せてくれました。
上の写真のとおり、重さ約400gで数百ページのハードカバーの本も吸引しながらラクラク持ち上げることができます。ここまで吸引力が高ければ、使っていて不便に思うケースも少ないのではないでしょうか。
実際どれくらい吸える? スティック時の吸引力をチェック!
最後にSCD-P1P-Tのスティック時の吸引力をチェック。
床へビーズをばらまき……
SCD-P1P-Tを1往復させてみます。
するとご覧のとおり、ヘッドが通った部分のビーズはほとんどすべて吸引することができました!
ヘッド幅が224mmと比較的コンパクトなため掃除できる幅は狭いですが、その分取り回しがしやすいので、1人暮らしや2人暮らしなどスペースが限られているご自宅で特に使いやすいのではないでしょうか。
軽さ ★★★★
吸引力(スティック)★★★★
吸引力(ハンディ) ★★★★★
アタッチメント数 ★★★★
コスパ ★★★★★
質感 ★★★★★
ヘッドの操作性 ★★★★★
SCD-P1P-T 仕様
参考価格:3万7180円
集じん容積:0.2L
連続使用時間
スティック:標準 約20分 ターボ 約12分
ハンディ:標準 約23分 ターボ 約13分
バッテリー寿命:繰り返し充電約1000回
充電時間:約4時間(室温・使用時間などにより変動することがあります)
寸法(スティック):幅22.4×奥行16.7×高さ104.5cm
寸法(ハンディ):幅6.3×奥行6.8×高さ48.1cm
質量(スティック):1.6kg(モップ帯電ケース含まず)
質量(ハンディ):0.7kg
【参照】SCD-P1P-T
取材・文/髙見沢 洸