AIが似合うメガネを教えてくれる!試着も購入もカンタンにできるJINSの最新デジタルサービスを体験
コロナ禍により自宅PCでのリモート作業が増えたこともあり、何となく今までかけていたメガネが合わなくなったとか、オンライン会議で好印象に映るデザインのものが欲しいなど、メガネを新調したいと思っている方も多いのではないだろうか。
ところが、新しいものを購入したいが「自分に似合うメガネがわからない」とか「目的のメガネを探すのが大変そう」と二の足を踏んでしまうのも事実。そんな方に朗報だ。
JINSでは、メガネを試着・検討しやすくなり、購⼊体験が進化する最新デジタルサービスを、9⽉16⽇(⽊)より全国434店舗(2021年8⽉末時点)および、JINSオンラインショップに導⼊。
この新サービスでは、なんと!自分に似合うメガネをランキング形式でAIが教えてくれるのだ。さらに、ネットで探したメガネがお店のどの場所にあるかを教えてくれるという機能も備わっている。
う〜ん、これは便利でおもしろそうだということで、JINSの最新デジタルサービスを体験してきたので、その様子をレポートしたい。
似合うメガネをランキング形式でAIがレコメンド
さて、今回導入された新サービスの注目機能のひとつが、AIがメガネの似合い度を判定してくれる「JINS BRAIN2」だ。実は、こちらの機能は2016年にスタートした「JINS BRAIN」のバージョンアップ版となるのだが、さらにAIの精度が向上し、顔の雰囲気だけでなく顔型も細かく判別し似合い度を瞬時に判定してくれる。
また、店頭もしくはオンライン上の在庫から、似合うメガネをランキング形式でオススメしてくれる提案機能を新搭載。これにより「自分に似合うメガネがわからない」という悩みを解消してくれるうれしい機能なのだ。
その機能の使い方は、とってもカンタン。店舗内に設置されたiPadもしくは自分のスマートフォンを使って、指示に従って顔を映すだけ。するとAIが、顔型や雰囲気からタイプを判定し、さらにメガネを似合い度の高い順にリストアップ。その中から気に入ったものを選んで、バーチャルで試着できるのだ。
サービスを利用できるiPadの台数は、店舗によって異なる
AIが顔型や雰囲気からタイプを判定
なお試着したメガネは、フレームの色を選んだり、レンズの種類やカラーを選んだりすることができるのだが、驚いたのがフレームの色を変えるだけでも似合い度の高さも多少違ってくること。これは、きっとAIが顔の全体だけでなくディティールまでを分析しているからなのだろうか。
スマホでも専用のアプリ不要でJINSオンラインショップから似合い度測定&バーチャル試着が気軽にできる
バーチャル試着(スマホ画面)
ちなみに、試着している映像は、顔を左右上下などに動かしてもメガネがしっかりと追従する上、角度や形状なども違和感なく表示される。そこで少し意地悪をして、やや速めのスピードで真横を向いたり、画面から離れたり近づいたりしたのだが、本当にメガネをかけているように表示されるリアル感に感激させられた。
さらに感激という意味では、メガネをかけたまま他のメガネをバーチャル試着できる
「MEGANE on MEGANE」がすごい。この機能は、視力矯正用のメガネをかけている人が、度の入っていないものを試着しても「鏡に映った⾃分のかけ姿が⾒えない」という根本的な悩みを解消するために2019年に開発。2020年以降は、リアルタイム3D試着と、カラーレンズの試着機能も搭載するなど進化してきたのだという。
メガネをしたままバーチャル試着が可能
こちらの機能も試してみたが、実際にかけているメガネが画面上ではしっかり置き換えられており、かなりの感動を覚える。なお、この「MEGANE on MEGANE」は、JINSの店舗内に設置してあるiPadのみで体験可能だ。たぶん、スマホで試着する場合は、裸眼でも見えにくいということは少ないので必要がないのだろう。
探してる商品がすぐ見つかる
そして、自分に似合うメガネを選んだけど、それがお店のどこにあるのかわからないというときに便利なのが、商品陳列場所がすぐさま検索できる「棚 NAVI」だ。これは、例えば店舗のiPadでメガネをバーチャルで試着した後に、その商品がどこにあるのか店内MAPですぐに確認できるため、探す手間が省けるというもの。
気に入ったメガネを探すときは、画面下の「棚 NAVI」ボタンをタップ
店内MAPで陳列場所を確認
スマホでも希望の店舗を選んで陳列場所を確認できる
確かにJINSは、商品の種類や数も豊富でうれしいのだが、根本的にメガネの形というのは類似しているため目的の商品を探すのが大変で、この機能があれば見つけやすい。さらに「棚 NAVI」は、自宅などのネットで欲しいメガネを決めた際にも、事前にその商品が陳列されている場所が確認できるため、店舗に行ってもスムーズに購入ができる便利機能なのだ。
また、店舗で気になる商品を⾒つけた時に、商品に付いているQRコードをスマホのカメラで読み取ることで、JINSオンラインショップに「お気に⼊り登録」できるサービスも便利だ。しかも会員登録などの⼿続きが不要で、いつでも⾒返せるのがありがたい。
商品に付いているQRコードをスマホのカメラで読み取る
JINSオンラインショップに「お気に⼊り登録」
この機能を使えば、今日は時間がないから後日購入しようとか、自宅などで家族や友人にバーチャル試着した様子を見てもらってから決めようなんて使い方もできる。もちろん、このQRコードを使えば、その場でスマホや店内のiPadでバーチャル試着もできるので、いまのご時世、実際にメガネをかけるのに抵抗があるという方にも役に立つのではないだろうか。
まとめ
さて、今回のJINSの最新デジタルサービスだが、新型コロナウイルス感染対策の観点から考えてみても、とても有意義なサービスだと感じた。というのも、AIによる似合い度判定サービスの「JINS BRAIN2」や商品陳列場所が検索できる「棚 NAVI」があれば、いままでより格段にメガネ選びがカンタンになり購入もスムーズになる。
すると、店舗スタッフとの接触も最小限に留められる上、店舗の滞在時間も短くすることができるため「密」を避けることに寄与するのではないだろうか。
ただ、こういうサービスというのは、使い勝手が悪かったり精度が低いとあきられてしまうもの。しかし、特に「JINS BRAIN2」については、その完成度が高いだけでなく使っていて楽しいのだ(ここが重要!)。
実をいうと筆者は、この取材を終えてからというもの、暇さえあれば自宅でいくつものメガネをバーチャル試着をして「ファッションショー」を開いているのは内緒にしたい。
モデル/Take
取材・文・撮影/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
「CanCam」「Oggi」「Domani」などのファッション誌やサイトの編集に長年にわたり携わる。現在は、DIMEにてクルマや家電、グルメ、ファッション情報、また小学館Men’s Beautyでは、男性に向けた美容・健康法、コスメ情報なども発信。