スーツを上手に着こなせるか否かは、印象を大きく左右します。特にマナーに反したスーツの着方をしていると、信頼できない相手と見られてしまうことさえあるのです。この記事ではスーツの正しい着こなしと、それを踏まえた上での最新トレンドを解説します。
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正しい着こなしを身につけよう! ビジネススーツの基本知識
ビジネススーツの場合、おしゃれな着こなしである前に、マナー違反とならないことが重要です。まずはマナーに沿った基本的な着こなし方を身につけましょう。そのために必要な基本知識を解説します。
ビジネススーツの基本的な種類と特徴
ビジネススーツはボタンの並びによって2種類に分かれます。ボタンが1列に配置されたスーツをシングルスーツ、2列に配置されたスーツをダブルスーツといいます。
シングルスーツは、職業や役職、体形を問わず、どんな人でも着用しやすいです。
ダブルスーツはフォーマルな印象があります。シングルスーツよりも重厚感のあるルックスとなるため、体格がいい人によく似合うとされています。
スーツの種類を決める要素には、ベストの有無もあります。ベストがないジャケットとスラックスだけのスーツをツーピース、ベストを含めた3つで構成されるスーツをスリーピースといいます。
定番はツーピースで、多くのスーツがこのタイプです。スリーピースはフォーマルな場に似合うスーツですが、最近ではビジネスシーンでも流行しはじめています。ただし、スリーピースはクラシックな装いでおしゃれな印象が強いため、TPOを見極めて着用しましょう。
ビジネススーツのベストの正しい着こなしとは?
スリーピースで構成されるスーツのベストには、ツーピースにはないマナーがあります。正しい着こなしをマスターしましょう。
ツーピーススーツのジャケットの一番下のボタンは、基本的には留めないのが一般的なマナーです。2つボタンの場合は上の1つだけ留め、3つボタンの場合は上の2つを留めます。
スリーピースの場合は、ジャケットのボタンは全て外すことが多いです。また、ベストの一番下のボタンは留めません。
また、本来ワイシャツは下着の位置づけなので、ジャケットは脱がないのが基本です。ただし、オフィスでデスクワークをする時などには、ジャケットを脱ぐ機会も多くなります。そのような時でもスリーピーススーツなら、スタイリッシュに見せられます。
ビジネススーツの色の基本とされるのはこの3色
スーツには様々な色がありますが、ビジネスシーンにふさわしい色もあります。定番とされているのは、ネイビー、グレー、ブラックの3色です。
中でもネイビーは定番中の定番といえます。特に濃い色のネイビーのスーツは、最初の1着としてもおすすめです。
おしゃれに着こなしたいブルースーツ
ブルースーツはネイビーよりも明るい青のスーツで、フレッシュで華やかな印象を与えられます。近年、着用する人が増えている色です。
ただし、個性のアピールが強まるので、職種によってはビジネスにふさわしくないとされる場合があります。
細身のスーツはダサいってホント!? 最新スーツスタイルと最新スーツ着こなし術
数年前にはぴったりとした細身のスーツが流行していましたが、現在では好まれるサイズ感が変わったことにより、あまり着られなくなってきているようです。
現在でもスーツの主流は細身のものですが、以前のピッタリサイズのスーツに比べると丁度いい余裕がある体形に合ったサイズが好まれています。
このように同じ“細身のスーツ”と呼ばれるものであっても、数年前と最新のスタイルでは違っていることがあります。色や柄だけでなく、サイズ感も流行に合わせた着こなしを心掛けましょう。
シーンに合った着こなしを身につけよう! シーン別ビジネススーツの着こなし
シーンに合わせたビジネススーツの着こなしもマスターしましょう。ここでは季節に合わせた着こなし、結婚式での着こなしについて説明します。
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冬のビジネススーツの着こなしのポイント
冬の着こなしのポイントは、ジャケットの下に着るベストです。中にベストを着用するスリーピースのスーツは、防寒にも役立ちます。セットのベストだけでなく、ジャケット等とセットになっていないオッドベストを着用するのもおすすめ。ジャケットと生地を変えて、季節を感じさせる暖かみのあるものを着用すると良いでしょう。ネクタイはニットタイやウールタイを合わせると、季節に合った着こなしになります。
夏のビジネススーツの着こなしのポイント
近年ではクールビズが定着して、夏はジャケットを着ないスタイルが増えました。ただし、本来ワイシャツは下着扱いなので、必要な時に羽織れるようにジャケットは準備しておきましょう。
ジャケットを羽織る時は、夏でも長袖のシャツを着用するのが基本的なマナーです。自社内でデスクワークをする際などは、長袖のシャツを腕まくりして着るのもいいでしょう。
結婚式でのスーツの着こなし方の基本
結婚式のスーツはブラックスーツが基本です。礼服としてのブラックスーツが準備できれば最適ですが、ブラックのビジネススーツでも構いません。カジュアルな雰囲気の結婚式では、ダークネイビーやチャコールグレーなどのダークスーツもOKです。
ネクタイは白やシルバーが基本となります。しかし、最近では色柄のあるネクタイも受け入れられてきていて、パステルカラーなど明るい色柄のネクタイを着用する人も多いです。黒がベースのものは、喪服を連想させてしまうので避けましょう。華やかさをプラスするために、ポケットチーフを使用するのもおすすめです。
ネイビースーツの結婚式での着こなし方は?
結婚式でのスーツは黒が基本ですが、濃いダークネイビーのスーツも可とされていることがあります。ただし、明るい色味のネイビースーツだと目立ちすぎてしまう恐れがあるので注意しましょう。
最新スーツトレンドを適度に取り入れておしゃれに着こなそう
先ほども少し触れましたが、スーツにもトレンドがあります。ただしビジネススーツの場合、トレンドよりも重視されるのはマナーです。マナーに反しない着こなしをマスターした上で、無理なく適度にトレンドを取り入れましょう。
ビジネススーツの着こなし方について解説しました。最近では全般的にスーツのカジュアルな着こなしが受け入れられるようになってきています。
以前ほどマナーにこだわらなくても良い社会になってきていますが、現在でも大きくマナーに反した着こなしは、否定的に見られる場合があります。まずは正しいマナーを身につけて、そこから逸脱しない範囲で上手におしゃれを楽しみましょう。
※データは2021年9月中旬時点での編集部調べ。
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文/ねこリセット