シャツの中でも、キレイめにもカジュアルにも着回せるオックスフォードシャツ。耳にしたことがあっても、どんなシャツを「オックスフォードシャツ」というのかを問われると、明確に説明できない方も多いのではないだろうか。そこで本記事では、オックスフォードシャツの意味や特徴、お洒落な着こなしのポイントを紹介する。
オックスフォードシャツとは?
オックスフォードシャツとは、どのような形状のシャツを指すのだろうか。まずは、オックスフォードシャツの特徴を解説する。
オックスフォードクロスで作られたシャツのこと
オックスフォードシャツは、「オックスフォードクロス」という生地で作られたワイシャツのこと。オックスフォードクロスとは、経糸と緯糸ともに2本ずつ引き揃えて織った目の粗い織物のことを指し、日本では斜子織り(ななこおり)とも呼ばれている。19世紀にスコットランドの紡積会社が、名門大学の名を冠して生地を販売したことが始まりと言われている。
オックスフォードシャツの代表格に当たるのが「ボタンダウンシャツ」のデザイン。ボタンダウンシャツとは、襟をボタンで鎖骨あたりに留め付けたデザインのこと。1950年ごろに日本に上陸したと言われており、時代や流行を問わず、今でも根強い人気を誇っている。
オックスフォードシャツの特徴
オックスフォードシャツには、魅力的なポイントがたくさんある。ここでは、その中から主な特徴を3つ紹介する。
1.自宅で洗濯してもシワにもなりづらい
オックスフォードシャツは生地が丈夫なため、家庭用洗濯機で洗うことができる。また、他のシャツに比べて洗濯によるシワが付きにくいのも特徴だ。敢えてアイロンをかけずに、洗いざらしのシワを残して着ても様になるのがポイント。
2.オールシーズン着まわせる
オックスフォードシャツは、オールシーズン着まわせるのも嬉しい点だ。オックスフォードクロスは厚手の生地だが、目が粗い分、通気性に優れている。そのため、汗をかくことでシャツが肌に張り付いてしまうケースが少なく、暑い夏でも快適に過ごせる。春先や秋口は、羽織りとして活用したり、冬はウールジャケットやダウンジャケットのインナーにも使用可能。
3.価格帯が広い
オックスフォードシャツは、多くのブランドから販売されているため、価格の幅が広いのも特徴。王道と言えるポロラルフローレンのオックスフォードシャツは2万円前後で、ユニクロや無印は一着3,000円ほど、GUにおいては2,000円以内で購入できる。高いのもから安いものまで、選択できるバリエーションが豊富なのもオックスフォードシャツの魅力の一つだ。
オックスフォードシャツ着こなしのポイント
オンでもオフでも着回しが可能なオックスフォードシャツ。お洒落に着こなすには、どのような点に気を付ければ良いのだろうか。最後に、メンズ・レディース、それぞれのポイントを見ていこう。
メンズコーデ
男性のオックスフォードシャツコーデで大切なのは、清潔感。ビジネスでもカジュアルでも、以下のポイントを意識して着こなしてみてほしい。
・サイズ感に気を付ける
オックスフォードシャツをオーバーサイズにすると、だらしなく見えてしまうことがあるため、できるだけジャストサイズを選ぶのがおすすめ。オーダーで自分だけのジャストサイズを注文したり、細身の人はスリムフィットを選んだりして、きれいなシルエットを意識しよう。
・汎用性が高い定番色を揃える
オックスフォードシャツは、着まわししやすい定番色を揃えておくのがおすすめ。ホワイトとサックスブルーは王道カラーの上、さわやかな雰囲気を演出するアイテム。1枚は持っていて損はないだろう。
・ボタンダウン仕様でこなれた印象を作る
ボタンダウンシャツは、オンでもオフでも着用できる便利なアイテム。厚手で高級感が感じられるオックスフォード生地と、ボタンダウンを掛け合わせることで、ラフ過ぎない“こなれた着こなし”を実現できる。
レディースコーデ
女性のオックスフォードシャツコーデのポイントは、抜け感ときちんと感のバランスをとること。メンズライクに着るのも良いが、女性らしさを忘れないことも大切だ。
・襟抜きや腕まくりで女性らしさをプラスする
首、手首、足首が見えるような着こなしは、「3首マジック」とも言われる細見えテクニックの一つ。華奢(きゃしゃ)に見える効果が期待できるため、オックスフォードシャツコーデにも女性らしさをプラスしてくれる。
・インナーにも気を配る
オックスフォードシャツを着るときは、インナーに気を配ることも忘れてはいけない。スリムシルエットのコーディネートの場合、中のインナーによってせっかくのラインが崩れてしまう可能性がある。そのため、オックスフォードシャツを着る際は、なるべくシンプルなキャミソールやタンクトップをインナーに選ぶのがおすすめだ。
・ストライプで細見せするのもおすすめ
ストライプのオックスフォードシャツは、縦ラインを強調するため、体全体を細く見せてくれる。なお、ネイビーやブラウンなどのダークトーンを選ぶことで、さらに引き締まった印象が作れる。反対に、淡い色味のピンクや黄色のオックスフォードシャツをストライプ柄にすることで、すっきりとしたコーディネートに仕上げることも可能だ。
文/oki