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上司が怒っていても楽しくなる!?人生を変える「観察力」の鍛え方

2021.09.23

正しい観察力とは何か。クリエーターに必須の力でもあり、生活にも役立てられる

リンゴが木から落ちるのを見たニュートンは万有引力を発見した。優れた観察力があれば、大きな気づきが得られる。自分も初めて部下をもって、観察力を身に着けたいと思うようになった。多くのクリエーターを発掘し、育ててきた佐渡島庸平先生の最新刊『観察力の鍛え方』(SBクリエイティブ刊、定価990円)はこの観察力について教えてくれる一冊となっている。

とはいえ、自分はいつも彼女から「あなたには観察力がない」とか「鈍感」と言われる。髪形を変えてもファッションがいつもと違っていても全然気が付かない。部下が良い仕事をしても、なかなかその場で声を掛けてやれないのが悔しい。彼女を喜ばせるためにも、また、円滑に仕事を進めるためにも、観察力をぜひ身に着けたい。佐渡島先生、よろしくお願いします。

観察力は誰もがもっている力

観察とは問いと仮説の無限ループだと言っていますが、自分はこの辺りでちょっとよくわからなくなってしまいました。観察力って何ですか?

佐渡島 ひとことで説明するのは難しいのですが、どんなふうに状況を見て、その状況の裏側にあることをどう考えていくか、ということだと思います。その繰り返しが観察だと思います。

ものを見てその背景まで考える力が観察力です。

特別な人のもつ特別な力ではなくて、誰もがもっている力です。その力をもつと、毎日の生活が楽しくなるようなものだと思います。

一流のクリエイターは観察力をもっていた

誰もがもっている力なのですね!どうして先生は観察力が重要だと気が付いたのでしょうか?

佐渡島 クリエイターさんや、作家さん、漫画家さんと取材旅行に行くことが多いのですが、一緒に体験したことが、作品になって驚きました。私と彼らとでは、記憶に残っていることが全く違って、自分と彼らの差に、気づいたのです。

仕事をする中で感じたのですが、「創造的な仕事をしている人だけが世の中の特別な情報を得ているか」というと、そうではなくて、情報は誰もが平等に得られるものでした。

平等に得られる情報なのに、一流の作家さんたちはその情報から素晴らしい作品を生み出していく。これはいったい何だろう?というところから観察力の重要性に気が付いたのです。

観察力を養う訓練・ディスクリプション

この本で観察力を身に着けるためのいろいろな方法について書かれています。ディスクリプションは観察力を身に着ける良い訓練になると書いてあったので、とりあえず目に映るものを言葉に変える訓練をしてみたところ、驚くほど言葉が出てこなかったのでがっかりしました!

佐渡島 そうでしたか?言葉が出てこなかった?本当にやってみてできない、ということは無いと思うのです。実際は「できない」のではなく、根気がなくて「続けられなかった」のではありませんか?

言葉にできないというのは、「瞑想を5分間、続けられない」のと同じで私自身は「根気が続かなかった」ということだと思うのです。それは「ディスクリプション能力が無い」のではありません。

ディスクリプションを始める前に、そのことへの興味をどうもつか、興味が無いと根気が続きません。その対象が自分の好きなことだったら、たくさんの言葉が出てくるでしょう。人によって興味のあり方がそれぞれちがうので、ゲームだったり漫画だったり、好きなことをディスクリプションすると良いでしょう。

みんな、興味があることを深掘りしないので、飽きるのが早いのです。やり尽くせば、飽きません。「やり尽くす」ことができないのだと思います。

好きなことを思い浮かべで徹底的に深掘りして、ディスクリプションしてみてください。

観察力が身につくと楽しい!

先生によると正しい観察力をつけると、自分の身体が最強の武器となり、自分の脳や感覚、身体を好きになり、自分を解き放つことができると書いてありました。本当ですか?

佐渡島 本当です!想像力つくと世の中見るのが楽しくなりますよ。「役立つから」だと続きません。楽しいことだと続くのです。

普通の生活をしているのに、いろいろなことを楽しめるようになりますよ。そうなると、何かに楽しませてもらう必要がなくなります。お金をかけて良いレストランや、テーマパークに行く必要がなくなることも。特別なことをしなくても、楽しめるからです。

観察力があれば、普通に会社で仕事をして帰るだけでも楽しい。上司が怒っていても楽しくなるし、楽しめるようになりますよ。

観察力で自分を豊かに

観察力で人生そのものが変わってくるような気がします!これから観察力を鍛えようとしている自分たちにメッセージを!

佐渡島 役立つことを求めて観察力をつけるのではなく、楽しむことを求めて観察力を身に着けてください。

「役立つ役立たない」の視点で考えると、不要な部分は切り捨てられしまいます。楽しいことだと、切り捨てません。

役に立つことだけを考えてしまうと、役に立たないものを見なくなってしまいます。楽しもうと思って見ると、もっと何か無いかと、すべての物を見るようになります。

コロナ禍で社会が一変してしまい、環境を変えることはできませんが、自分を変えることはできます。自分の観察力だけの問題だからです。自分を変えて、自分の能力を変える(観察力をつける)と、自分が豊かになります。

ありがとうございました。

この本は、観察力について書かれていると同時に、自分を縛って、目をくらませているいろいろなバイアスが紹介されていてハッとさせられる。特に経験から物を言わないという部分、部長に読んで聞かせたい!同時に、意外と成功体験って怖いと感じている。「観察力は愛」という佐渡島先生の教えを胸に、人生を変えてみたい!


著者・佐渡島庸平
株式会社コルク代表取締役社長。編集者。 1979年生まれ。中学時代を南アフリカ共和国で過ごし、灘高校に進学。2002年に東京大学文学部を卒業後、講談社に入社し、「モーニング」編集部で井上雄彦『バガボンド』、安野モヨコ『さくらん』のサブ担当を務める。03年に三田紀房『ドラゴン桜』を立ち上げ。小山宙哉『宇宙兄弟』もTVアニメ、映画実写化を実現する。伊坂幸太郎『モダンタイムス』、平野啓一郎『空白を満たしなさい』など小説も担当。1210月、講談社を退社し、クリエイターのエージェント会社・コルクを創業。インターネット時代のエンターテイメントのあり方を模索し続けている。コルクスタジオで、新人マンガ家たちと縦スクロールで、全世界で読まれるマンガの制作に挑戦中。

インタビュー・文/柿川鮎子

編集/inox.

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