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コンパクトなのに工夫満載!注目の最新キャンプギアを本気レビュー

2021.09.20

■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!

キャンプギアの場合、春先から夏休み前に大量の新作が発売されるが、昨今は秋冬キャンプの人気が高まり夏休み明けの新作発表も珍しくない。

秋発売の新作が入荷されはじめたと聞き、サンプルを取り寄せ、試してきた。

コンパクトで快適な小型ファニチャー

革新的なプロダクト開発で知られるニーモからは「ムーンランダーテーブル」(1万9800円)と「ムーンライト リクライニングチェア」(1 万 6500 円) がデビューする。

「ムーンランダーテーブル」はスマートなケースに収納されており、37.3×23.9×3.4cm、2.06kg。コンパクトなテーブルだがやや重め。その分、耐荷重は45kgとタフな設計となっている。

ケースの中には二つ折りのヒートスタビライズドナイロン製天板が入っており、開くだけでローテーブル時の脚(カーボン補強ナイロン)が開く。

高さを上げたい場合は、脚を差し込む。アルミ製の脚は、先端が螺旋状の切り込みになっていて、ひねりながら天板側に差し込むと、中にはいっている棒に食い込む。ただのネジとは違い、回転数は少ないのにガッチリ固定できるというわけ。

組み立てサイズ48×37×H10/40cm。

ローチェアであれば、40cmの場合はソロやデュオのメインテーブルとして使える。高さ10cmならサイドテーブル向き。

「ムーンランダーテーブル」と相性バツグンなのが、「ムーンライト リクライニングチェア」だ。

49×53×64cmで重量は830g、耐荷重136kg。

現在、キャンプシーンで主流となっているフレームにシートを吊り下げるローチェアたちとほぼ同じサイズ感だが、ニーモの新作だけあり新しい機能が盛りだくさん。

シームレスメッシュのシートなので縫い目のゴワゴワがなく、体の動きにフィットする。

また、ニーモのチェアは「スターゲイズ」シリーズのオートリクライニング機能が有名だが、「ムーンライト リクライニングチェア」は自動ではないもののリクライニング機能を搭載している。

両側にあるストラップを引けば背もたれが立ち上がり、外側に広げるようにすれば背もたれが倒れる。

角度の差は約10度。「スターゲイズ」シリーズでは約25度+ハンモックのように2点でシートが吊られているので大きくリクライニングするが、「ムーンライト リクライニングチェア」はたった10度なのかとがっかりするかもしれない。

しかし、キャンプサイトの限られた空間では大胆なリクライニングではじゃまになる。とくに秋冬キャンプの夜はテントにこもりがちなので、コンパクトで、長く座っていても疲れない角度を探せるのがいい。

【問】イワタニ・プリムス

あのニンジャ焚き火台が進化

徒歩やカヌー、自転車など人力移動派から高い支持を得ているパーゴワークスからは10月上旬より「NINJA FIRESTAND SOLO」(1万450円)が発売される。

パーゴワークスの焚き火台は「NINJA FIRESTAND」(1万3200円)がすでに発売されているわけだが、「NINJA FIRESTAND SOLO」はより耐久性が高まり、調理向きになった焚き火台だ。

使用サイズは35×25×H25cm、総重量は400g(本体275g)。

脚とトップブリッジが直交するので従来モデルよりも安定し、また、風向きにあわせて角度を変える・焚き火台の場所を移動するようなときも不安がない。

従来モデルはクロス型の五徳で小さな鍋を置く場所が中央に決まっていたが、「NINJA FIRESTAND SOLO」の五徳はトップブリッジに後乗せするスタイル。トップブリッジには突起はなく、並行にのびているので五徳はちょうどいい火力のところにセットできるようになった。

付属の五徳は、五徳でありつつトングになるのが新しい。調理中にトングを使えないのは不便に思えるが、調理のための火は安定しており、火力調節は五徳のスライドで事足りる。トングが必要なのは火を育てているときなど炎が安定していないときだと考えればこのシステムは理にかなっている。

【問】パーゴワークス

モンベル初の2ルームがついに登場

モンベルより初の2ルームテント「ムーンライト キャビン4」(9万7900円)が発売された。

月明かりでもたてられるテントとして登場した超ロングセラー「ムーンライトテント」の名前を受け継ぐ通り、シルエットも「ムーンライトテント」を2つ並べたような構造で設営は簡単だ。

総重量は13kgなので、一般的な2ルームテントに比べて軽量でもある。

アウトフレーム構造で、インナーテントを取り付けたまま設営・撤収ができる。もちろんインナーテントは取り外し可能。

フライシートの一部にスリーブを通してから吊り下げるという違いはあるが、モンベルのロングセラーテント「ムーンライトテント」をたてたことがあれば直感的に設営できる。

オーニングは両サイドを傾斜させられるので横からの日差し・雨が入りにくい仕様。

就寝人数は4名だが、リビング部分の両側に「ムーンライトテント」を接続すればきょうだい家族とのキャンプなど4名以上にも対応できるのが頼もしい。

「ムーンライトテント4」(7万6780円)に2万円プラスすることで1年中快適なリビング+寝室が手に入る。それに修理などのアフターサービスが充実していて安心して使えることも大きなポイントだ。

【問】モンベル

取材・文/大森弘恵

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