デスクワークが続き、ひどいねこ背に悩まされているという人もいるだろう。
ねこ背が原因となり、頭痛、肩こり、腰痛、ひざ痛など、様々な不調につながることも多い。
そこで今回は、猫背矯正マイスター、「ビジュアル版ねこ背は10秒で治せる!(マキノ出版)」の著者である小林篤史氏に「ねこ背になる原因」と「ねこ背に効くストレッチ」を聞いた。
ねこ背になる原因、7つの習慣とは
「ねこ背は生活習慣病です」と話すのは、猫背矯正マイスターである小林さん。
悪い姿勢にすっかりなじんでしまい、それが形状記憶されていることで「ねこ背のほうが楽」と感じてしまう。一度記憶されてしまった姿勢は、簡単にリセットしずらいのだという。
・仕事がリモート化して1日中家にいることが多い
・毎日スマホを長時間操作している
・イスにだらしない姿勢で座っていることが多い
・床やソファでよくゴロゴロしている
・最近、鏡を見なくなった
・最近、眠りが浅くなった
・子どものねこ背が悪化してきた
このようなことに思い当たる人はいないだろうか。新型コロナウイルスの影響もあり、以前よりもねこ背になりやすい人が増えているという。
ねこ背のタイプ別ストレッチ
また、ねこ背にはタイプがあり、タイプ別に改善のためのアプローチをすることが大切だという。
おもに上半身と下半身でねこ背のタイプを分けることができる。
下半身では、内股気味でお腹がポッコリと出ている骨盤前傾タイプ、がに股気味でひざが曲がって伸びきらない骨盤後傾タイプに分けられる。
どちらのタイプか分からない人は、以下のチェックポイントで確認してほしい。
【骨盤前傾タイプチェックポイント】
・腰が反っている
・鏡で見るとお尻が出っ張っている
・パンツの脱着時にお尻が引っかかる
・おなかがポッコリと出ている
・太ももの前側の筋肉が硬い、または盛り上がっている
・内股気味である
【骨盤後傾タイプチェックポイント】
・腰が丸まっている
・鏡で見るとお尻が引っ込んでいる
・太ももの裏側の筋肉が硬い
・ひざが曲がって伸び切っていない
・がに股気味である
上半身では、背中が全体的に丸まっている円背型ねこ背、肩が前方に出ている前肩型ねこ背、顔が前方に出ている顔出し型ねこ背、首が埋まっている首なし型ねこ背の4つのタイプに分けられる。
それぞれのタイプ別に実践するストレッチは異なるという。いずれも1回10秒という短さのストレッチだ。
タイプ別にいくつかのストレッチを紹介する。
円背型ねこ背改善ストレッチ:上体そらし
1. イスに深めに座る
2.背もたれに肩甲骨がつくように上体を倒し、胸を開いた状態で10秒キープする
前肩型ねこ背改善ストレッチ:肩回し
1. 肩の力を抜いて自然に立つ、もしくは座る
2. できるだけ大きな円を描くように、両肩を10秒かけて後ろに1回回す
3. 肩を回したら、最後は力を抜いて両肩をストンと落とす
顔出し型ねこ背改善ストレッチ:顔引っ込め
1. なるべく前方に顔を突き出す
2. ゆっくり、10秒かけて、突き出した顔を後ろに戻す
1日10秒のストレッチでねこ背を解消
「たった10秒でも、集中して行えば、着実に効果が現れます」と小林さん。
新型コロナウイルスがまん延している現在、感染をおそれて引きこもりがちな日々になり、極端な運動不足に陥っている人もいるのではないだろうか。
「ねこ背が治り、ねこ背が原因となって生じていた不調や不定愁訴が改善すると、体が楽になるだけでなく、心も軽くなります」と小林さんは言う。
本書では、今回紹介したストレッチだけでなく、タイプ別に様々なストレッチが紹介されている。
慢性的なねこ背や、ねこ背を原因とした不調に悩まされている人は、参考にしてみてはどうか。
【出典】
小林 篤史著
「ビジュアル版ねこ背は10秒で治せる!(マキノ出版)」
文/平塚千晶
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