新しく炊飯器を購入しようとした時、家電量販店やECサイトをチェックしてみて「なぜこんなにも値段が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?
炊飯器は安価なものだと1万円以下ですが、高級機種となると10万円を超えるモデルも発売されています。それではなぜ、これほどまでに値段に違いがあるのでしょうか?
今回はそんな炊飯器の値段の秘密を探っていきます。
炊飯器の値段の違いは?
炊飯器の値段の違いは1つだけではありません。項目別にチェックしていきましょう。
【参照】タイガー 炊飯器の選び方
炊飯器の値段の違い:加熱方式
【参照】象印マホービン 圧力IHタイプ「炎舞炊き」 NW-LB型
まず、炊飯器は種類によって加熱方式が異なります。現在、多く発売されているのは「マイコン式」と「IH式」に大きく分けられ、さらに「IH式」は「圧力IH式」や「スチームIH式」などに分けられます。
マイコン式は基本的に釜底から加熱するタイプ。IH式は内釜自体が発熱し、全体を一気に加熱するタイプとなっています。
お米は基本的に一気に高火力で熱することでおいしいご飯が炊けるいいます。IH式の場合、釜全体を一気に効率良く加熱できるため、炊きムラが少ないおいしいご飯が炊けるのです。
しかし、その分本体価格が高価になる傾向にあり、さらに圧力機能やスチーム機能を備えたモデルの場合、さらに高価になるケースもあります。
なお、マイコン式やIH式のほかにも「ガス式」と呼ばれる加熱方式を採用した炊飯器もあります。ガス式はかまどで炊いたようなおいしいご飯を炊くことできますが、ガス栓と炊飯器を繋ぐ手間などがあります。
【まとめ】
安価な炊飯器を選ぶなら:マイコン式
なるべくおいしいご飯を食べたいなら:IH式
炊飯器の値段の違い:内なべの素材
おいしいご飯を炊くためには、加熱方式のほか内なべ(内釜)の素材にも注目しましょう。
内なべの素材は大きく分けて「金属製」と「金属製以外」の2つに分けられます。金属製の内なべには、鉄やステンレス、アルミなどが採用されています。金属製なべの主な特長は熱伝導率の高さです。
金属製以外の内なべには土鍋や炭を使ったモデルがあります。土鍋タイプや炭なべタイプは蓄熱性が高い傾向にあります。
肝心な価格ですが、一概に「◯◯の方が高い(安い)」とはいい切れません。
というのも金属製なべの場合、1万円以下のモデルで使用されているケースもあれば、10万円を超えるハイエンドモデルで「鉄・アルミ・ステンレス」と様々な金属を組み合わせたものが採用されていることもあるためです。
土鍋や炭を使った内なべはミドルモデルやハイエンドモデルで多く使われています。
【まとめ】
金属製なべは熱伝統率が高く、安価なモデルからハイエンドモデルまで幅広く使われている
金属製以外のなべは蓄熱性が高く、主にミドルモデルからハイエンドモデルに使用されるケースが多い
炊飯器の値段の違い:圧力
加熱方式の項目で触れた「圧力」ですが、圧力タイプの炊飯器は高価なことが多いです。それではなぜ、圧力タイプの炊飯器は価格が高い傾向にあるのでしょうか。
圧力タイプの炊飯器は、炊飯時に内なべに圧力をかけます。これにより、水の沸点が100℃以上に上がり、より高い温度でお米を炊けるというわけです。前の項目でも触れたとおり、お米をより高い温度で炊くことにより、おいしいご飯が炊けます。
このように圧力タイプの炊飯器の場合、よりおいしいご飯が炊ける分、価格が高くなる場合が多いのです。
【まとめ】
安価なモデルを選ぶなら:圧力機能がないタイプ
よりおいしいご飯を食べたいなら:圧力タイプ
炊飯器の値段の違い:サイズ
まったく同じ加熱方式や内なべ素材でも、最大炊飯容量が大きいモデルの方が価格は高い傾向にあり、小さい製品の方が安価なケースが多いです。
それではあたなのご家庭にはどれくらいのサイズの炊飯器がマッチしているのでしょうか。
一般的に1人~2人暮らしなら3~3.5合炊きタイプ。3人~5人暮らしであれば5~5.5合炊きタイプ。6人以上(3世代同居)であれば8合~1升炊きタイプの炊飯器がおすすめです。
以上が炊飯器の値段の違いでしたが、これら以外にも機能やデザインなどによって、価格が異なるケースもあります。家電量販店などで実際に炊飯器をチェックし、製品選びに迷ったら店員さんに相談するなどして、あなたのご家庭に合った最適なモデルをチョイスしてください。
あなたのご家庭に合った炊飯器の選び方は?
炊飯器の値段の違いがわかったものの、どのような炊飯器を選べばよいのかわからないという人もいるでしょう。
そんな時は以下のタイガー、または象印マホービンの参照サイトをご確認ください。複数の質問に答えるだけで、あなたのご家庭にあったおすすめの炊飯器が表示されます。
※データは2021年8月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全・正確性を保証するものではありません。
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文/髙見沢 洸