YouTubeやInstagramなど、最近では動画を自撮りして投稿する機会もあるだろう。また、仕事でもプライベートでも、動画デビューしたいと考える人もいるかもしれない。
そんな動画撮影には、どんな道具が必要になるのか。YouTube動画やInstagramの「リール」撮影のプロに、撮影時に使うカメラや小道具などを聞いた。
YouTubeの動画撮影におすすめの道具
YouTubeデビューしたいと考えたときに、まずは道具からそろえたい。そんな人もいるだろう。いったい、どんな道具が必要なのか? おすすめのカメラは? 撮影小道具は?
今回は、YouTube編集のプロ、株式会社GEKIRINの担当者にアドバイスしてもらった。
【取材協力】
株式会社GEKIRIN
現在までに約300社以上のYouTube運用に携わる。累計5,000本突破の編集実績を元に多くの企業のYouTubeコンテンツを支援。「世界征服」の目標を掲げ、さらなる拡大を目指している。
https://gekirin.jp/
●初心者におすすめのカメラは?
「YouTube動画撮影には、iPhoneが一番おすすめです。夜間等くらい撮影環境でなければ光量も自動で設定してくれるので、カメラの知識がなくても簡単に撮影が可能です。
画質は現状、iPhone10から12までだいたい同じなので、その中で選んでいただくとベストです。ただし、手ブレ補正や広角等、画質以外の違いはあります」
●撮影に使用する道具は?
1.カメラスタンド
「演者が動き回らない、定点撮影であればamazon等で販売されているスマホ向けの三脚でも、問題なく使用できます。撮影する画角によって必要な高さなどは変わってくるので注意して購入してください」
2.スタビライザー
「カメラに取り付けて使います。動きの多い撮影(屋外ロケ等)の場合は必須の、手ブレ防止や並行を保ってくれる機材です。動画のクオリティが上がるだけでなく、視聴者の視聴中の酔い防止にもなり、おすすめです」
3.ライト
「演者の顔を近距離で撮影する場合はリングライト、少し離れた距離の場合はLEDビデオライトがあると綺麗に撮影ができます。顔の影が気にならない方は、日が出ている時間に撮影を行えば、照明は不要です」
4.マイク
「定点撮影であれば、マイクの方向の音を拾ってくれる指向性マイク、屋外撮影の場合はピンマイクを用意すると音が綺麗に録音できます。iPhone対応のものがおすすめです」
YouTube動画撮影を始める際には、まずこれらの道具からそろえてみるのも良さそうだ。
Instagram「リール」撮影に使う小道具
続いて、Instagramで15秒や30秒などの短尺動画を撮影できる「リール」機能を使った動画撮影について紹介する。今回は、Instagram内のメディア「Sucle(シュクレ) 」の編集責任者の山同 萌々果氏に、リール撮影で使う小道具について聞いた。
【取材協力】
山同 萌々果氏
2019年株式会社FinT入社。Sucle編集部コンテンツ責任者。累計フォロワー数70万を超える女性向けInstagramメディアSucle(シュクレ) において、コンテンツの編集責任を担当。
Sucle:https://www.instagram.com/sucle_/
FinT:https://fint.co.jp/
「Sucleでは、コスメやスイーツなどの商品やインテリアやお菓子作りのレシピなど、さまざまなリール動画を投稿しています。撮影は、お店や編集者の自宅などで行っており、次のような道具を使います」
1.スマホスタンド
「レシピ動画のときは、スマホを固定して撮影するため、スマホスタンドを使用します」
2.ベッドシーツ
「小物を撮ることが多いのですが、ベッドシーツの上で撮ると、布のテクスチャーの感じがほどよいので、よく使用しています。おうち撮影のときにはぜひ活用してみてください」
3.ねりけし
「撮影中、転がりやすい小物の場合は、ねりけしをつけてテーブルの上などに固定します」
Instagramのリール撮影の手順やコツについては、別記事で紹介しているので、リール動画に力を入れたい人は、合わせてチェックしておきたい。
YouTube動画やインスタのリール撮影に使用するカメラや道具は、どれも手軽に個人でもそろえられそうなものばかり。ぜひそろえてみてはいかがだろうか。
取材・文/石原亜香利