数々のアウターの中で、根強い人気を誇る“マウンテンパーカー”。季節に合わせた使い方ができる万能ジャケットとして、幅広い年齢層から支持を得ている。その機能性の高さから、最近は防災ウェアとしても注目されているようだ。
そこで本記事では、マウンテンパーカーについて解説したい。マウンテンパーカーの特徴や人気の理由も併せて参考にしてほしい。
マウンテンパーカーとは
マウンテンパーカーとは、そもそもどのような衣服を指すのだろうか。まずは、マウンテンパーカーの意味と特徴を見ていこう。
マウンテンパーカーとは「登山用のアウターのこと」
マウンテンパーカーとは、その名の通り、山などのアウトドアで使用する多機能ジャケットのこと。もともとは登山用に開発されたアウターだが、登山以外にもアウトドア全般で活用できる。変わりやすい山の天気に対応できるように、防風や防寒、防水、撥水性に優れているのがポイントだ。
マウンテンパーカーの特徴は?
マウンテンパーカーには、さまざまな工夫が施されている。例えば、強風によってフードが脱げないように、フード部分にはドローコード(締まりを調節するひも)が付いている。また、首元に風を通さないために、ウインドフラップが付いているケースが多い。
サイドポケットには、ファスナーやスナップボタンがあるため、所持品を落とす心配が少ないのもポイントだ。加えて、ウエストの内側部分にはドローコード、袖口にはアジャスターが付いており、外からの冷気を遮断し高い保温性が保たれる。
人気ブランドは「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」
マウンテンパーカーを販売しているブランドは数多く存在するが、その中でも人気が高いのが、1968年にサンフランシスコで誕生したアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」。同ブランドのマウンテンパーカーは、シンプルなデザインと、高い機能性が特徴。特に、ゴアテックスという特殊な素材を使った“マウンテンジャケットシリーズ“は、数十年続くロングセラーアイテムだ。
ちなみに、ザ・ノース・フェイスのマウンテンパーカーは、サイドポケットの位置が少し高く設定されている。これは、リュックを背負っている状態でもスムーズにポケットを使えるように工夫してあるからだそう。見た目のかっこよさだけでなく、着る人の気持ちに寄り添う細やかな心遣いも、人気の秘訣かもしれない。
マウンテンパーカーはなぜ人気なのか?
では、マウンテンパーカーがここまで愛され続ける理由はどこにあるのだろうか。ここでは、マウンテンパーカーの人気の理由を4つ紹介する。
1.流行りに左右されない
マウンテンパーカーは、シンプルなデザインのものが多いため、トレンドに左右されず、長く着られるという特徴がある。ベーシックなデザインのマウンテンパーカーは、さまざまなテイストの服と相性が良い。多彩な着こなしが可能なため、ワードローブに取り入れておくと重宝するはず。
2.お洒落なカラーバリエーション
カラーバリエーションが豊富な点も、マウンテンパーカーが人気の理由の一つ。主な定番カラーは黒やネイビー、カーキ、ブラウンなどがある。また、オレンジやレッド、ブルー、ピンクなど、コーディネートのアクセントになるような鮮やかなカラーが用意されているケースも多い。なお、落ち着いた色味のマウンテンパーカーは着る人の年齢を選ばないため、40〜50代のミドル層でも抵抗なく着用できる。
3.機能性に優れている
優れた機能性は、マウンテンパーカー最大の特長と言っても過言ではない。春夏の暑い時期には、コンパクトに畳んで羽織として持ち歩いたり、冬は中にフリースやダウンベストを着て防寒着にしたりすることができる。撥水性に優れているため、レインウェアとして活用しても良いだろう。その機能性の良さがあるゆえに汎用性が高いことが、マウンテンパーカーの人気ポイントだと言える。
4.価格帯が幅広い
幅広い価格帯も、マウンテンパーカーが人気を集めている理由の一つだろう。最近は、タウンユースできる低価格のマウンテンパーカーが豊富に販売されている。特に、ユニクロやGU、ワークマンプラスなどは価格が安い上、デザインの種類が豊富。10,000円以下で購入できるものも多いため、たくさんあるカラーバリエーションの中から、色違いで2、3色買う人も少なくないようだ。
文/oki