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毎月いくら稼いでる?10代の5人に1人が「フリマアプリの収入あり」

2021.09.12

勉強、部活、バイトに遊びなど、忙しい日々を過ごしている学生たち。彼・彼女らは「お金」についてどのような価値観を持っているのだろうか?

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社はこのほど、2021年7月6日~16日の11日間、15歳~19歳の学生を対象に「10代の金銭感覚についての意識調査2021」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開した。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)

10代の収入と預貯金

■10代の収入状況「お小遣い以外の収入がある」高校生の31%、大学生等の65%

全国の15歳~19歳の学生1,000名(全回答者)に対し、収入の状況について質問した。

まず、全回答者(1,000名)に対し、現在の収入状況を聞いたところ、「収入はない」は20.2%、「収入はお小遣いのみ」は35.3%、「お小遣い以外の収入がある」は44.5%となった。

学生区分別にみると、高校生では「収入はお小遣いのみ」が47.4%、「お小遣い以外の収入がある」が30.9%となり、大学生・短大生・専門学校生・予備校生(以下「大学生等」)では「収入はお小遣いのみ」が16.7%、「お小遣い以外の収入がある」が65.3%となった。

また、ひと月あたりの収入額を聞いたところ、高校生では平均10,653円、大学生等では平均35,388円だった。

前回の調査結果と比較すると、ひと月あたりの収入額の平均は、高校生では264円の増加(前回調査10,389円→今回調査10,653円)、大学生等では3,015円の増加(前回調査32,373円→今回調査35,388円)となった。

地域における新型コロナウイルス感染状況に応じて、社会経済活動が段階的に再開された影響の表れか、前回調査から高校生の収入は2.5%増加、大学生等の収入は9.3%増加となった。

■ひと月あたりのお小遣い額の平均大学生等は8,269円、前回調査より927円増加

次に、お小遣いとアルバイト収入について質問した。

全回答者(1,000名)に、家族からもらっているお小遣いは、ひと月あたり、いくらくらいか聞いたところ、高校生では平均3,547円、大学生等では平均8,269円。

前回の調査結果と比較すると、家族からもらっているお小遣い額の平均は、高校生では355円の減少(前回調査3,902円→今回調査3,547円)、大学生等では927円の増加(前回調査7,342円→今回調査8,269円)となった。

■1ヶ月のアルバイト代の平均大学生等は26,435円、前回調査より2,116円増加

また、1ヶ月のアルバイト代はいくらくらいか聞いたところ、高校生では平均6,694円、大学生等では平均26,435円となった。

前回の調査結果と比較すると、1ヶ月のアルバイト代の平均は、高校生では719円の増加(前回調査5,975円→今回調査6,694円)、大学生等では2,116円の増加(前回調査24,319円→今回調査26,435円)となった。

緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の実施区域外での感染対策緩和に伴い、商業施設や飲食店が徐々に通常営業を再開した結果、高校生や大学生等のアルバイト収入は増加したのではないだろうか。


■「フリマアプリで収入を得ている」10代の5人に1人、収入額は平均2,471円/月

続いて、アルバイト以外の収入源について質問した。全回答者(1,000名)に、フリマアプリで収入を得ているか聞いたところ、「している」が21.0%、「していないが、したいと思う」が41.3%で、合計した『前向き(計)』は62.3%。『前向き(計)』と回答した人の割合は、女性では68.4%と、男性(56.2%)と比べて12.2ポイント高くなった。

フリマアプリで収入を得ている人(210名)に、フリマアプリによるひと月あたりの収入金額を聞いたところ、「1,000円未満」(35.7%)や「1,000円~2,000円未満」(27.6%)に多くの回答が集まり、平均は2,471円。前回の調査結果と比較すると、収入額の平均は287円の増加(前回調査2,184円→今回調査2,471円)となった。



また、フリマアプリで出品したことがあるものを聞いたところ、「本・マンガ」(56.7%)が最も高くなった。読まなくなった本やマンガを出品して収入を得ていたという人が多いようだ。

次いで、「洋服・ファッション用品(靴・帽子など)」(42.9%)、「趣味のグッズ(フィギュア・楽器など)」(36.2%)、「タレントグッズ(アイドル・アーティストのノベルティグッズなど)」(34.3%)、「CD・DVD」(28.1%)となった。

男女別にみると、男性では2位「ゲーム機・ゲームソフト」(43.1%)、3位「趣味のグッズ(フィギュア・楽器など)」(38.9%)、女性では2位「洋服・ファッション用品(靴・帽子など)」(45.7%)、3位「タレントグッズ(アイドル・アーティストのノベルティグッズなど)」(42.0%)だった。



■「預貯金をしている」高校生では47%と前回調査より6ポイント下降、大学生等では62%と4ポイント下降

続いて、現在の預貯金の状況について質問した。全回答者(1,000名)に、預貯金をしているか聞いたところ、「している」は53.1%、「していないが、したいと思う」は38.5%、「していないし、したいと思わない」は8.4%となった。預貯金をしている人の割合は、高校生では47.3%、大学生等では62.0%だった。

前回の調査結果と比較すると、預貯金をしている人の割合は、高校生では5.8ポイントの下降(前回調査53.1%→今回調査47.3%)、大学生等では4.2ポイントの下降(前回調査66.2%→今回調査62.0%)となった。対面授業の再開など社会経済活動再開を受けて、外出や友人との交際の機会が増えた結果、貯蓄よりも消費に回す10代が増えたのではないだろうか。

預貯金をしている人(531名)に、今、どのくらいの預貯金を持っているか聞いたところ、高校生では平均86,773円、大学生等では平均216,215円だった。

前回の調査結果と比較すると、預貯金額の平均は、高校生では11,276円の増加(前回調査75,497円→今回調査86,773円)、大学生等では19,631円の増加(前回調査196,584円→今回調査216,215円)と、どちらも大幅増加となった。

預貯金をしている人は減少するも、預貯金をしている人の預貯金額の平均は増加するという結果となった。収束が見えない長期化したコロナ禍において、10代では消費意欲の高い層と貯蓄志向の高い層の両方が一定数生まれ、二極化が起きている可能性がある。

預貯金をしている人・預貯金をしたいと思っている人(916名)に、その理由を聞いたところ、「将来のため」(56.4%)が最も高く、次いで、「買いたいものがあるため」(46.0%)、「万が一のときのため」(33.8%)、「一人暮らしをするため」(23.6%)、「旅行に行くため」(22.1%)となった。

前回の調査結果と比較すると、「買いたいものがあるため」は14.2ポイントの大幅上昇(前回調査31.8%→今回調査46.0%)となり、「旅行に行くため」は3.7ポイントの上昇(前回調査18.4%→今回調査22.1%)となった。

一方、「万が一のときのため」は6.0ポイントの下降(前回調査39.8%→今回調査33.8%)。コロナ禍での行動制限に対する反動や段階的な経済活動の再開による影響か、購買意欲の高まりやレジャー消費意欲の高まり、先行き不安の緩和といった変化が顕著に表れた。

■10代の55%が「今の貯蓄状況に不安を感じている」と回答、前回調査より5ポイント上昇

全回答者(1,000名)に、現在の自分の貯蓄状況について、不安を感じているか聞いたところ、「感じている」は55.3%、「感じていない」は44.7%となった。10代の半数以上が、自身の貯蓄に対し不安感を抱いているようだ。

不安を感じている人の割合は、女性では59.4%と、男性(51.2%)と比べて8.2ポイント高くなった。前回の調査結果と比較すると、自分の貯蓄状況に不安を感じている人の割合は5.4ポイントの上昇(前回調査49.9%→今回調査55.3%)となり、また、男性では7.4ポイントの上昇(前回調査43.8%→今回調査51.2%)、女性では3.4ポイントの上昇(前回調査56.0%→今回調査59.4%)となった。

■「先取り貯蓄について知っていた」44%、先取り貯蓄認知者の35%が「先取り貯蓄で貯蓄したことがある」と回答

貯蓄方法の一つである“先取り貯蓄”について質問した。

“先取り貯蓄”とは、“収入から貯蓄する分を先に取り分けて貯蓄し、残りのお金を生活費に充てたり、自由に使ったりする方法”を指す。全回答者(1,000名)に、この先取り貯蓄の手法を知っていたか聞いたところ、「知っていた」は44.3%、「知らなかった」は55.7%となった。

また、この貯蓄方法(先取り貯蓄)について知っていた人(443名)に、この貯蓄方法(先取り貯蓄)で貯蓄したことがあるか聞いたところ、「ある」は35.2%、「ない」は64.8%と、実践したことがある人は3割半にとどまった。



この貯蓄方法(先取り貯蓄)について知っていた人で、預貯金をしている人(279名)に、この貯蓄方法(先取り貯蓄)で現在貯蓄しているか聞いたところ、「している」は28.0%、「していない」は72.0%となった。

続いて、全回答者(1,000名)に、この貯蓄方法(先取り貯蓄)は自分向きの方法だと思うか聞いたところ、「そう思う」は46.4%、「そう思わない」は53.6%となった。

先取り貯蓄は自分向きの方法だと思う人の割合は、預貯金をしている人では48.4%、預貯金をしていないがしたいと思う人では49.1%、預貯金をしていないししたいと思わない人では21.4%となった。

預貯金をすることに前向きな人の約半数が、先取り貯蓄という貯蓄方法なら、自身も無理なく貯蓄できそうだと感じるようだ。

10代のお金の使い方

■ひと月あたりの消費額の平均大学生等は20,958円、前回調査より2,133円増加

お金の使い方について質問した。

全回答者(1,000名)に、ひと月あたり、いくらくらいお金を使っているか聞いたところ、「1,000円未満」(17.3%)や「3,000円~5,000円未満」(13.9%)、「5,000円~10,000円未満」(14.3%)、「10,000円~20,000円未満」(13.3%)に回答が分かれ、平均は11,775円だった。学生区分別にみると、高校生では平均5,780円、大学生等では平均20,958円だった。

前回の調査結果と比較すると、ひと月あたりに使っているお金の平均は、高校生では1,308円の減少(前回調査7,088円→今回調査5,780円)となった一方、大学生等では2,133円の増加(前回調査18,825円→今回調査20,958円)となった。

大学生等においては、お小遣い・アルバイト代など収入額の増加や、預貯金をしている割合の下降を背景に、消費額の大幅な増加が見られた。コロナ禍での行動制限や支出機会の抑制に対する反動などによって、消費の拡大が起きている可能性がある。



■10代がお金をかけたいもの男性1位「友人との交際」2位「恋愛」、女性1位「美活」2位「ファッション」

全回答者(1,000名)に、お金をかけたいと思うものを聞いたところ、「友人との交際」(43.3%)が最も高くなった。友人と充実した時間を過ごすために積極的にお金をかけたいという人が多いようだ。

次いで、「ファッション」(34.3%)、「恋愛(デートやプレゼントなど)」(32.5%)、「外食(テイクアウト含む)」(32.3%)、「おやつ(お菓子・ジュースなど)」(32.2%)となった。

男女別にみると、男性では1位「友人との交際」(38.4%)、2位「恋愛(デートやプレゼントなど)」(32.2%)、3位「アニメ・マンガ」(29.2%)、女性では1位「美活(メイク、美容院など)」(52.2%)、2位「ファッション」(51.4%)、3位「友人との交際」(48.2%)だった。

また、節約のために行っていることを聞いたところ、「貯めたポイントを利用する」(51.0%)が最も高くなった。普段の生活でコツコツ貯めたポイントを使うことで支出を抑えている人が多いようだ。次いで、「クーポンを利用する」(42.2%)、「外食を控える」(37.0%)、「100円ショップを利用する」(33.2%)となった。

男女別にみると、男性と比べて女性のほうが回答割合の高いものが多く、女性では「プチプラ服を着る」が37.0%、「プチプラコスメを利用する」が40.0%と、男性(順に10.8%、6.6%)と比べて25ポイント以上高くなった。女性には、節約意識の高い人が多いのではないだろうか。

そのほか、女性では「貯めたポイントを利用する」が60.0%、「クーポンを利用する」が51.6%、「100円ショップを利用する」が44.2%と、男性(順に42.0%、32.8%、22.2%)と比べて15ポイント以上高くなった。

■いくらくらい使ったときにお金を使い過ぎたと感じる?

いくらくらい使ったときにお金を使い過ぎたと感じる人が多いのだろうか。全回答者(1,000名)に、使い過ぎたと感じる金額について聞いた。

友達との遊び1回で、いくらくらい使ったときにお金を使い過ぎたと感じるか聞いたところ、使い過ぎたと感じる金額がある人では「5,000円未満」(38.8%)や「5,000円~10,000円未満」(31.5%)に回答が集まり、平均は7,781円だった。

学生区分別にみると、高校生では平均7,069円、大学生等では平均8,793円だった。

また、デート1回で、いくらくらい使ったときにお金を使い過ぎたと感じるか聞いたところ、使い過ぎたと感じる金額がある人では「5,000円~10,000円未満」(36.1%)に最も多くの回答が集まり、平均は9,666円だった。

学生区分別にみると、高校生では平均8,421円、大学生等では平均11,297円だった。



■大学生等の48%が「投資に前向き」、前回調査から10ポイントの大幅上昇

投資(株式投資、仮想通貨、実物投資、ポイント運用・ポイント投資など)について質問した。

全回答者(1,000名)に、投資をしているか聞いたところ、「している」は8.3%、「していないが、したいと思う」は35.7%で、合計した『前向き(計)』は44.0%だった。

投資をしている人の割合は、男性では10.8%と、女性(5.8%)と比べて5.0ポイント高くなった。また、投資に前向きな人の割合は、大学生等では48.1%と、高校生(41.3%)と比べて6.8ポイント高くなった。

前回の調査結果と比較すると、投資に前向きな人の割合は、大学生等では10.4ポイントの大幅上昇(前回調査37.7%→今回調査48.1%)となった。大学生等では、投資に関する情報に触れる機会が増えて、投資をしている割合や今後投資にチャレンジしてみたいと思う割合が上昇したのではないだろうか。



投資をしている人(83名)に、投資をしているものを聞いたところ、「株式」(33.7%)が最も高く、次いで、「仮想通貨」(16.9%)、「FX」(13.3%)、「投資信託」(12.0%)、「スニーカー」(10.8%)だった。

他方、投資をしたい人(357名)に、投資をしたいと思うものを聞いたところ、「株式」(65.8%)が突出して高く、次いで、「FX」(26.9%)、「仮想通貨」(17.9%)、「投資信託」(16.2%)、「債券(国債など)」(12.9%)だった。

また、現在、投資をしている人(83名)に、投資で得ている利益は、ひと月あたり、いくらくらいか聞いたところ、「0円(ない)」(21.7%)に回答が集まったほか、「2,000円未満」(6.0%)や「10,000円~20,000円未満」(4.8%)などにも回答がみられ、利益額を把握している人(「わからない」を除く)の平均は4,851円だった。



■「自己投資をしている」高校生の26%、大学生等の30%高校生では前回調査から9ポイント上昇

自己投資(自分の成長のためにお金や時間をかけること。外見や内面の自分磨きに関することも含む)について質問した。

全回答者(1,000名)に、自己投資をしているか聞いたところ、「している」は27.2%、「していないが、したいと思う」は35.1%で、合計した『前向き(計)』は62.3%だった。自己投資をしている人の割合は、女性では36.0%と、男性(18.4%)と比べて17.6ポイント高くなった。

また、自己投資に前向きな人の割合は、大学生等では68.1%と、高校生(58.5%)と比べて9.6ポイント高くなった。

前回の調査結果と比較すると、自己投資をしている人の割合は、男性では6.8ポイントの上昇(前回調査11.6%→今回調査18.4%)、女性では9.2ポイントの上昇(前回調査26.8%→今回調査36.0%)、高校生では8.9ポイントの上昇(前回調査16.7%→25.6%)、大学生等では6.7ポイントの上昇(前回調査22.9%→今回調査29.6%)となった。

コロナ禍で先を見通すことが困難になっている状況下、自身の夢や目標、理想の自分に近づくために、自己投資に取り組んでいる人が増えたのではないだろうか。



自己投資をしている人(272名)に、自己投資に、ひと月あたり、いくらくらいお金を使っているか聞いたところ、「1,000円~2,000円未満」(22.1%)や「5,000円~10,000円未満」(20.2%)などに回答が分かれ、平均は4,128円だった。

前回の調査結果と比較すると、平均は149円の増加(前回調査3,979円→今回調査4,128円)となった。

また、どのような自己投資を行っているか聞いたところ、「外見磨き」(63.6%)が突出して高く、次いで、「知性磨き(読書など)」(30.9%)、「健康維持」(28.7%)、「資格取得」(27.6%)、「身体能力の向上(筋トレなど)」(22.4%)となった。



■女子高生・女子大生がファッションにかけてもいいと思う金額

自身のファッションにかける金額について質問した。

全回答者(1,000名)に、モテるためのファッションには、1ヶ月でいくらくらいかけてもいいと思うか聞いたところ、「0円」(22.6%)や「5,000円未満」(25.0%)、「5,000円~10,000円未満」(19.9%)に回答が集まり、平均は7,164円だった。

男女別にみると、平均は男性6,554円、女性7,775円と、女性のほうが1,221円高くなった。

また、自分らしさのためのファッションには、1ヶ月でいくらくらいかけてもいいと思うか聞いたところ、「5,000円未満」(26.1%)や「5,000円~10,000円未満」(23.0%)に回答が集まり、平均は7,209円。男女別にみると、平均は男性6,343円、女性8,076円と、女性のほうが1,733円高くなった。



■「サブスクリプションサービスを利用している」高校生は25%、前回調査から6ポイント上昇

“サブスクリプションサービス(サブスク)”について質問した。

全回答者(1,000名)に、定額制サービス(動画配信や音楽配信サービスなど、利用期間に応じて支払いが発生するサービス)の利用をしているか聞いたところ、「している」は28.4%、「していないが、したいと思う」は29.2%で、合計した『前向き(計)』は57.6%となった。

前回の調査結果と比較すると、定額制サービスを利用している人の割合は、男性では3.8ポイントの上昇(前回調査23.0%→今回調査26.8%)、女性では4.6ポイントの上昇(前回調査25.4%→今回調査30.0%)、高校生では5.5ポイントの上昇(前回調査19.6%→今回調査25.1%)、大学生等では2.2ポイントの上昇(前回調査31.2%→今回調査33.4%)となった。

新たなサブスクが次々と生まれ、自身のライフスタイルに合うサービスを選んで活用する人が増えているようだ。

定額制サービスを利用している人(284名)に、定額制サービスに、ひと月あたり、いくらくらいお金を使っているか聞いたところ、「500円~1,000円未満」(34.9%)や「1,000円~2,000円未満」(28.9%)に回答が集まり、平均は1,387円となった。

前回の調査結果と比較すると、平均は434円の増加(前回調査953円→今回調査1,387円)となった。コロナ禍における在宅時間の増加を背景に、10代のサブスクの需要が高まっているようだ。

■「ライブ配信アプリで投げ銭をすることに前向き」高校生の17%、大学生等の12%

ライブ配信アプリでの投げ銭(リアルタイム配信を視聴した際に、ライブ配信者にお金や換金できるアイテムなどを送ること)について質問した。

全回答者(1,000名)に、ライブ配信アプリ(17LIVE、ふわっち、Pocochaなど)で投げ銭をしているか聞いたところ、「している」は4.4%、「していないが、したいと思う」は10.6%で、合計した『前向き(計)』は15.0%となった。

ライブ配信アプリで投げ銭をすることに前向きな人の割合は、男性では15.2%、女性では14.8%となり、高校生では17.1%、大学生等では11.9%となった。

ライブ配信アプリで投げ銭をしている人(44名)に、ライブ配信アプリでの投げ銭に、ひと月あたり、いくらくらいお金を使っているか聞いたところ、「500円~1,000円未満」(20.5%)や「1,000円~2,000円未満」(22.7%)、「5,000円以上」(20.5%)などに回答が分かれ、平均は2,010円だった。



■「ゲーム課金をしている」高校生の16%、大学生等の10%

ゲームへの課金について質問した。全回答者(1,000名)に、ゲームでのアイテムの購入やガチャ等の利用(ゲームへの課金)をしているか聞いたところ、「している」は13.8%、「していないが、したいと思う」は16.4%で、合計した『前向き(計)』は30.2%となった。

ゲーム課金をしている人の割合は、男性では16.6%と、女性(11.0%)と比べて5.6ポイント高くなり、高校生では16.0%と、大学生等(10.4%)と比べて5.6ポイント高くなった。

ゲーム課金をしている人(138名)に、ゲームでのアイテムの購入やガチャ等の利用(ゲーム課金)に、ひと月あたり、いくらくらいお金を使っているか聞いたところ、「1,000円~2,000円未満」(29.7%)に最も多くの回答が集まり、平均は2,058円だった。

前回の調査結果と比較すると、平均は546円の増加(前回調査1,512円→今回調査2,058円)となった。コロナ禍でのおうち時間の増加などの影響を受けて、ゲーム課金額も増えたのではないだろうか。



■「課金してでもゲームを有利に進めたい」10代男性の16%

続いて、ゲーム課金に関する意識について聞いた。

<お金を使ってでも(課金してでも)ゲームを有利に進めたい>では「そう思う」は11.6%。「そう思う」と回答した人の割合は、男性では16.4%と、女性(6.8%)と比べて9.6ポイント高くなった。

<ほしいアイテム・キャラを手に入れるためのお金は惜しみたくない>では「そう思う」は17.9%、<お金を使わないと楽しく遊べない>では「そう思う」は15.0%、<レアアイテムやレアキャラを手に入れたときは誇らしい気持ちになる>では「そう思う」は43.7%となった。

ゲームでお金を使ったこと(ゲーム課金したこと)に後悔したことがあるか聞いたところ、「ある」は23.0%、「ない」は77.0%となった。男女・学生区分別にみると、大学生等の男性では、後悔したことがある人の割合が34.8%と特に高い。



■10代のエシカル消費経験「エシカル消費をしたことがある」52%、北海道・東北エリアでは60%

エシカル消費(人・社会・地域・環境に配慮した買い物)について質問した。

全回答者(1,000名)に、エシカル消費の経験を聞いたところ、エシカル消費をしたことがある人の割合は52.4%だった。

エシカル消費をしたことがある人の割合を居住エリア別にみると、北海道・東北(59.5%)が最も高く、次いで、北陸・甲信越(56.4%)、関東(55.1%)、九州・沖縄(53.1%)となった。

エシカル消費をしたことがある人(524名)に、エシカル消費として買ったことがあるものを聞いたところ、「リサイクル素材を使った商品」(62.2%)が突出して高くなった。環境に配慮した再利用素材で作られた商品を選んだ人が多いようだ。

次いで、「地産地消になる商品」(37.4%)、「省エネ商品」(36.8%)、「フェアトレード商品(児童労働や労働搾取の撤廃につながるもの)」(34.7%)、「寄付付きの商品」(24.2%)となった。



また、全回答者(1,000名)に、エシカル消費として積極的に買いたいものを聞いたところ、「リサイクル素材を使った商品」(29.7%)が最も高く、次いで、「フェアトレード商品(児童労働や労働搾取の撤廃につながるもの)」(26.5%)、「省エネ商品」(25.0%)、「地産地消になる商品」(23.1%)、「寄付付きの商品」(19.4%)、「障がい者の支援につながる商品」(17.4%)。となった。

居住エリア別にみると、北海道・東北では「地産地消になる商品」(31.0%)や「地元の商店街で売られている商品」(19.0%)、北陸・甲信越では「リサイクル素材を使った商品」(41.8%)や「フェアトレード商品(児童労働や労働搾取の撤廃につながるもの)」(43.6%)、「省エネ商品」(34.5%)、「寄付付きの商品」(29.1%)、「障がい者の支援につながる商品」(25.5%)が他のエリアと比べて高くなった。



■“おごり”に対する意識「人におごりたくない」46%、「人からおごられたくない」34%

マネー意識について質問した。全回答者(1,000名)に、おごりについて、自身の気持ちにどのくらいあてはまるか聞いたところ、<人におごりたくない>では「非常にあてはまる」が19.1%、「ややあてはまる」が27.2%で、合計した『あてはまる(計)』は46.3%となり、<人からおごられたくない>では『あてはまる(計)』は33.6%となった。

男女別にみると、女性では、人におごりたくないと回答した人の割合が50.4%と半数を超えた。

人間関係について、自身の気持ちにどのくらいあてはまるか聞いたところ、<金銭感覚が異なる人とは友達になりたくない>では『あてはまる(計)』は52.5%、<金銭感覚が異なる人とは恋人になりたくない>では『あてはまる(計)』は60.7%となった。金銭感覚が合わない人と親しい関係になるのは避けたいという人が多いようだ。

男女別にみると、女性では、金銭感覚が異なる人とは友達になりたくないと回答した人の割合が61.8%、金銭感覚が異なる人とは恋人になりたくないと回答した人の割合が68.6%と、男性(順に43.2%、52.8%)と比べて15ポイント以上高くなった。



■「幸せになるにはお金が必要」10代の60%が同意

全回答者(1,000名)に、幸せになるにはお金が必要だと思うか聞いたところ、『あてはまる(計)』は59.6%となった。

男女別にみると、女性では、幸せになるにはお金が必要だと思う人の割合が66.6%と、男性(52.6%)と比べて14.0ポイント高くなった。

では、幸せになるために必要な年収として、いくらくらいをイメージしているのだろうか。幸せになるにはお金が必要だと考えている人(596名)に、幸せになるために必要だと思う世帯年収を世帯構成ごとに聞いた。

幸せになるために必要だと思う世帯年収の平均は、<単身世帯(ひとり暮らし)の場合>では427万円、<夫婦2人だけの世帯の場合>では760万円、<夫婦と子どもが2人(高校生と大学生)の世帯(4人家族)の場合>では1,250万円だった。

男女別にみると、男性では<単身世帯(ひとり暮らし)の場合>472万円、<夫婦2人だけの世帯の場合>809万円、<夫婦と子どもが2人(高校生と大学生)の世帯(4人家族)の場合>1,333万円と、女性(順に392万円、721万円、1,184万円)と比べて高くなった。

10代のマネートラブル経験と金融リテラシー

■「詐欺などのトラブルの被害にあったことがある」10代の9人に1人

詐欺などのお金に関するトラブルについて質問した。

全回答者(1,000名)に、これまでに、詐欺などのトラブルの被害にあったことがあるか聞いたところ、「あったことがある」は11.5%、「あったことはない」は88.5%となった。

詐欺などのトラブルの被害にあったことがある人の割合は、男性では14.8%と、女性(8.2%)と比べて6.6ポイント高くなった。

これまでに、詐欺などのトラブルの被害にあったことがある人(115名)に、被害にあったことがあるトラブルを聞いたところ、「ワンクリック詐欺」(33.0%)が最も高くなった。特定ページの閲覧後に契約成立の宣言画面が表示され、金銭をだまし取られるという詐欺被害が多いようだ。

次いで、「フィッシング詐欺」(21.7%)、「無料商法」(18.3%)、「ネットオークション詐欺」(16.5%)、「振り込め詐欺」(15.7%)となった。



また、全回答者(1,000名)に、これまでに、詐欺などのトラブルの被害にあいそうになったことがあるか聞いたところ、「あいそうになったことがある」は27.1%、「あいそうになったことはない」は72.9%となった。

詐欺などのトラブルの被害にあいそうになったことがある人の割合は、男性では29.2%、女性では25.0%だった。

これまでに、詐欺などのトラブルの被害にあいそうになったことがある人(271名)に、被害にあいそうになったトラブルを聞いたところ、「ワンクリック詐欺」(52.8%)が突出して高く、次いで、「フィッシング詐欺」(33.2%)、「無料商法」(19.9%)、「ネットオークション詐欺」(12.5%)、「マルチ商法・ねずみ講」(8.5%)となった。



■学校の授業で教えてほしいと思うお金の知識

金融トラブルにあわないようにするためには、お金に関する知識を正しく身につけておくことが大切だ。ここでは、学校の授業で教えてほしいと思うお金の知識と、成年年齢引き下げにより新たに18歳でできることについて質問した。

全回答者(1,000名)に、学校の授業で教えてほしいと思うお金の知識を聞いたところ、「ローン・クレジットの仕組み」(42.0%)が最も高くなった。将来のために、ローンやクレジットについて、しっかりと知識を身につけておきたいと考えている人が多いようだ。

次いで、「生活設計(人生設計と人生に必要な資金の計画)」(40.0%)、「保険・リスク管理(事故・災害・病気などへの備え)」(38.6%)、「家計管理」(38.3%)、「決済方法(キャッシュレス決済手段と方法など)」(34.7%)となった。

学生区分別にみると、大学生等では「保険・リスク管理(事故・災害・病気などへの備え)」が44.8%、「資産形成・資産運用」が36.2%と、高校生(順に34.5%、24.5%)と比べて10ポイント以上高くなった。



■成年年齢引き下げで新たに18歳からできるようになるもの

2022年4月から成年年齢が引き下げられ、成年年齢は18歳になる。成年年齢の引き下げにより、18歳でできることが増える。新たにできるようになることについて、どのくらいの人が正しく理解しているのだろうか。

成年年齢引き下げによって、新たに18歳からできるようになるものを聞いたところ、「親の同意なしでクレジットカードをつくる」(40.3%)と「親の同意なしで携帯電話を契約する」(39.0%)は4割、「親の同意なしで一人暮らしの部屋を借りる」(33.1%)と「親の同意なしでローンを組む」(27.1%)は約3割が正しく理解していたのに対し、「男性が結婚する」(19.2%)と「普通自動車運転免許を取得する」(17.1%)は2割近くが誤答した。

“知らなかった”ために不利益を被ることがないよう、成年年齢の引き下げで何が新たに18歳からできるのかということを確認しておくことが大切だ。

※SMBCコンシューマーファイナンス調べ

<調査概要>
調査タイトル:10代の金銭感覚についての意識調査2021
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする
15歳~19歳の学生
調査期間:2021年7月6日~16日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:1,000サンプル
男性女性
500500
(内訳)
調査協力会社:ネットエイジア株式会社

出典元:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社

構成/こじへい

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