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18歳の性行為経験者は2割、求められる「性教育」の課題

2021.09.10

18歳に聞いた性行為の経験「はい」は23.6%

性教育の実情など多くの課題が浮き彫りに。

日本財団は「性行為」をテーマに39回目の18歳意識調査を実施した。調査は全国の17歳~19歳の男女1,000人を対象にインターネットで行い、性行為の経験や初体験の年齢、避妊や性に関する知識、学校の性教育に対する印象、処方箋がなくても薬局での緊急避妊薬の入手を可能とする見直し案など幅広い事項について質問した。

性行為の経験の有無については、23.6%が「はい」と回答。そのうち、はじめての性行為の経験年齢は、15歳以下と回答した割合が22.2%となった。

全体では「はい」と回答したのは24.3%にとどまり、「いいえ」と「わからない」を合計すると75.6%にものぼる。特に女性の方が、「知識が十分にある」と感じている割合が低いことが明らかとなった。

学校での性教育は役に立ったかに対しては「はい」58.5%、「いいえ」41.5%と、「役に立った」と感じる割合が高くなった。一方で、性行為を経験した層(n=210)に絞る※と、「はい」53.3%、「いいえ」46.7%と、より拮抗した結果となった。

学校への性教育で深めてほしかった内容は上位から「恋愛や健康な性的関係に関する知識」40.9%、「性的反応の仕組みや性行為に関する知識」37.6%、「ジェンダー平等に関する知識」37.1%と続く。

「母親」と回答した割合が男女ともトップで、男性40.5%、女性50.6%となった。2位も男女とも「友人」であったが、男性29.5%、女性40.7%と差が見られた。3位以降は男女による意識差が見られる。また「誰にも相談しない」も全体で17.4%と、一定数の割合存在することが明らかとなった。

「賛成」が71.4%と多数を占め、その理由※は、「妊娠には避妊の失敗だけではなく、時に性暴力被害など急ぎ対応が必要なケースもある」78.2%が最多。「反対」は5.5%でその理由※は「緊急避妊薬を飲めば大丈夫といった安易な風潮が広がる恐れがある」76.0%が最多となった。

■調査概要

調査対象:全国の17歳~19歳男女、1,000名

調査除外: 印刷業・出版業/マスコミ・メディア関連/情報提供サービス・調査業/広告業

実施期間:2021年6月17日(木)~6月24日(木)

調査手法:インターネット調査

構成/ino.

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