お家飲みの機会が増えた昨今、晩酌に焼酎の水割りを楽しんでいる方もいるでしょう。
実は水割り焼酎には“黄金比率”があることをご存知でしょうか? そこで今回は焼酎の水割りを作る際の黄金比率や注ぐ順番などをご紹介していきます。
おいしい水割り焼酎の作り方!
おいしい水割り焼酎を作るには、水と焼酎の比率だけでなく、注ぐ順番やグラスなども重要なポイントです。いつもの晩酌をもっと楽しみたいという方はぜひ参考にしてください。
水割り焼酎のおいしい割合は何対何? 黄金比率は?
水割り焼酎の“黄金比率”といっても、好みや銘柄によって最適な割合は異なります。ですが、オーソドックスに水割り焼酎がおいしいのは、「ロクヨン」と呼ばれる焼酎6:4水の割合といわれています。
たとえばふわっとした香りとすっきりとしてフルーティーな味わいが特長的な芋焼酎「さくら白波」の場合、最適な割合は焼酎5:5水または焼酎6:4水です。
「少し焼酎が濃いかな?」と思ったら、焼酎4:6水と水の割合を増やしても良いかもしれませんね。
【参照】さくら白波
焼酎を水割りする時……先に入れるのは水? 焼酎? 順番は?
おいしい水割り焼酎を作るには、グラスに注ぐ順番も重要です。
冷蔵庫などで冷やしたグラスに大きめの氷を入れた後、氷に当てるように焼酎を注ぎます。次に水を入れる前に、マドラーなどで焼酎と氷をそっとかき混ぜ、焼酎を氷で冷やします。最後に水を投入し、軽く混ぜればおいしい水割り焼酎の完成です。
ちなみにお湯割り焼酎を作る場合の順番は反対で、お湯を先に入れた後、焼酎をグラスに注ぎましょう。
焼酎6:4水の水割り焼酎のアルコール度数はどれくらい?
焼酎6:4水の割合で割った時のアルコール度数は銘柄によって異なります。
一般的に多く販売されている甲類焼酎(連続蒸留焼酎)のアルコール度数は35%で、乙類焼酎(単式蒸留焼酎)のアルコール度数は25%のものが多い傾向にあります。
これらを6:4の割合で割った時、甲類焼酎(35度)のアルコール度数は約21%。乙類焼酎(25度)のアルコール度数は約15%になります。
アルコール度数15%前後のお酒は、ほかにもワインや日本酒などがあります。
水割り焼酎のカロリーはどれくらい?
例えばアルコール度数35%の甲類焼酎を6:4の割合で割った場合、ふくまれるカロリーは約116kcalといわれています。また、アルコール度数25%の乙類焼酎を6:4で割った場合、ふくまれるカロリーは約83calです。
ちなみに焼酎にふくまれるカロリーはアルコール由来なため、アルコール度数が低くなればなるほどカロリーも低くなります。おいしい水割り焼酎の割合は、だいたい6:4といわれていますが、ダイエット中の方などは少し水の分量を増やしてみても良いかもしれませんね。
焼酎の水割りにはどんなグラスがおすすめ?
基本的にはガラス製のものかステンレス製のグラスがおすすめです。保温性が高いステンレス製グラスの場合、お湯割り焼酎も楽しめるでしょう。
大きめのタンブラーグラスを使う場合はやや薄めに焼酎を割ってごくごく飲んだり、ロックグラスであれば少し濃いめに焼酎を割って香りを楽しみながらゆったりと飲むのもおすすめ。
※薩摩切子
また、酒器選びにこだわるのであれば、例えば薩摩切子のグラスなどを使うと、いつもとは違った雰囲気で飲めるでしょう。
水割り焼酎にはレモンや梅干しを入れてもおいしい
水割り焼酎にはスライスレモンや梅干しを入れて、味と風味にちょっとしたアクセントを加えるのもアリです。特に味や風味にクセが少ない甲類焼酎であれば、レモンや梅干しの香りや味わいがより楽しめるでしょう。
水割りとはちょっと違う? 焼酎の「前割り」とは?
「前割り(まえわり)」という割り方をご存知でしょうか?
前割りとは、酒器に水と焼酎を入れておき、一晩以上寝かせた後にいただく割り方です。焼酎の本場・鹿児島では、前割りした焼酎を「黒ぢょか」という燗をつける酒器に移し、熱燗にして飲むこともあるそうです。
前もって焼酎を水で割って寝かせておくことで、焼酎と水がなじみ、味わいがまろやかになります。普段の水割りとはまた違った楽しみ方を試したいという方は、ぜひ1度前割りで焼酎を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【参照】薩摩酒造
※データは2021年8月中旬時点での編集部調べ。
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文/髙見沢 洸