3982ccのV8ツインターボエンジン、ISGを搭載!全身に最新装備を纏ったメルセデス・ベンツのフラッグシップセダン「S 580 4MATIC」
2021.09.08S 580 4MATIC ロング(ISG搭載モデル)
メルセデス・ベンツは、「S 580 4MATIC」、「S 580 4MATIC ロング」を発表し、先行予約の受付を開始した。なお、納車時期は本年9月以降を予定している。
Sクラスは、いつの時代も、その時点で持てる全ての技術を搭載し、世界の自動車の指標とされてきたメルセデスのフラッグシップモデル。先代は2013年に発表され、累計販売台数は世界で50万台を超え“最も選ばれているラグジュアリーセダン”のひとつとなった。
今年1月に8年ぶりのフルモデルチェンジとなった新型Sクラスは「Sensual Purity(官能的純粋)を追求したデザイン」、「人間中心の最新技術」、「安全性の更なる追求」など、「現代に求められるラグジュアリー」を再定義し、その充実を図った意欲的なモデル。今回、その新型Sクラスのラインアップに、V型8気筒エンジンとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を搭載した2モデルを追加した。
S 580 4MATIC(ISG搭載モデル)
パワートレイン
両モデルには3982ccのV型8気筒ツインターボエンジン「M176」に48V電気システムと ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたユニットを採用している。
エンジン単体の最高出力は503PS(370kW)、最大トルクは700Nmです。低中負荷域
で気筒休止する機構も備えており、燃費性能にも配慮をしている。
エンジンに組み合わされる「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」、「48V電気システム」などの技術を搭載することにより、効率性、快適性、高性能化を同時に実現している。
エンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力20PS(15kW)、最大トルク208Nmを発生する電気モーター「ISG」と、「48V電気システム」により、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電する。
エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現。スターターが、従来より高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタートおよびアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上した。
さらに、このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行なう。これによりシフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現する。
※上記数値は全て 欧州参考値
E-ACTIVE BODY CONTROL
フルアクティブサスペンションのE-ACTIVE BODY CONTROLをオプションで選択することが可能で、AIRMATICのシステムをベースに4輪それぞれに48V対応のアクチェーターを追加、スプリングレートとダンパーの減衰力を個別制御することができる。
また、ロードサーフェススキャンはステレオカメラで前方の路面のアンジュレーションをモニターし、あらかじめダンパーの減衰力を演算して準備する機能で、これによりタイヤへの初期入力から適切に減衰させるとともに、ばね上にその振動を極力伝えずフラットな乗り心地を提供する。ダイナミックカーブ機能のCURVE(作動速度範囲:約30~130km/h)では、コーナリング時のロールによるばね上の傾きを修正し水平になるよう制御する。
さらに、衝突安全性に寄与する機能も採用されており、側面衝突の可能性があると車両側が判断すると、運転席/助手席のバックレストのサイドサポートに内蔵されたエアクッションが膨張してドアと乗員の間をサポートするだけでなく、E-ACTIVE BODYCONTROLが瞬時に車高をあげ、頑強な構造部分であるサイドシルでも衝撃力が受け止められるようになっている。
【メーカー希望小売価格】
*4:上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格。また、「自動車リサイクル法」に基づく、リサイクル料金が別途必要となる。メーカー希望小売価格は参考価格。
*5:ISGは、Integrated Starter Generatorの略称。
関連情報:
https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/s-class/saloon/explore.html
構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)